2007/02/20
廟会は楽し
中国は旧正月である。
日本で言うと初詣みたいなもんであろうか、正月は神社とかで廟会が催される。
出店がたくさん出て楽しいので今年も出かけて来た。

中は人だかりで、午後ともなるとすし詰め状態で動けなくなるが、いろんな屋台が出て楽しい。

紙芝居もあったし、

お面屋さんも出てたし、

鯉のぼりも売っていた。

モンモンのポスターを発見!!

そうかそうか、やっと日の目を見れてよかったねぇ・・・
さて、こうして買い物や買い食いなども楽しいが、毎年入ってみたくて入ったことのないこの出店

見るからに「見世物小屋」である。
暖冬の今年と違って去年は非常に寒かったので入りたくて入りたくてしょうがなかったが断念した。
一番見たい出し物がこれである。

ふた首女・・・
まさに「親の因果が子に報い・・・」の世界である。
こんなのがなければ場末の見世物小屋とは言えない。
入場料は10元。
高いのか安いのか微妙な値段である。
日本で言うと街の空き地に出来たお化け屋敷に1000円払うようなものであろうか・・・
期待に胸を膨らませて中に入ってみると
客はまばら・・・
それでこそ場末の見世物小屋!!
これで客が超満員だったら逆に興醒めである。

入った時には1ステージ目最後の出し物をやっていた。
カンフーSHOW!!
しかし別に身体を鍛えてるような少年ではないのだが、奇妙なカンフーのようなポーズをしながら、最後には皮膚に針を刺して、それにレンガをくくりつけて引っ張り上げると言うショーであった。

そして5分の休憩の後、2ステージ目が始まる。
入れ替えはない。
入れ替えなんかしてたら見る客がいなくなるからである。
飽きるまで何回見てもいいと言うことになっている。

最初の出し物はマジック。
客はぴくりとも反応せず、拍手もない。
これでこそ場末の見世物小屋である。
客席でワシひとり興奮に胸躍らせていた。
そして早くも次の出し物でワシの興奮は最高潮の達したのである。

出たぁー!!!蛇女である。
ポスターの蛇とは全然違うどじょうのような蛇を5分ぐらいかけてゆっくり口に入れてゆく・・・
いや、結局は口に入れると言うより先っぽをちょこっと咥えただけでおしまいである。
チープである!
チープ過ぎる!!!
更に二人組みで見るからに柔らかそうな鉄の棒を曲げるカンフーSHOWや、先ほどの蛇女の行うマジックSHOWなどが続き、そしてまたもや蛇の登場!!!

今度は2匹である。
司会者は「鼻から蛇を入れて口から出す」と言っているが、なんのこっちゃない、鼻に1匹の頭を入れ、口にもう1匹の尻尾を咥えているだけである。
シュール過ぎる!
渋すぎるぜ!!!
そしてクライマックスはついにふた首女の登場である!
司会者がカーテンを開け、大きな箱をステージに運び込み、その箱を開けると、中には果たしてそのふた首女が座っていた!!

もちろん前のおばはんの方に後ろから女の子が首をのせているだけである。
またどうしてひとりがおばはんでひとりが若い女の子なのか理解に苦しむところが非常によい!!
ワシはもう脳みそが沸点に達し、何を考えることも出来なくなり、夢心地の中、司会者からマイクを向けられたそのおばはんが「ニイハオ」と言うのを聞いた。
ああいいものを見た!
今年はいい年になるであろう!!

