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2022/02/07

著作権料は中国の方が羽振りがええぞ!(◎_◎;)

みずほ銀行から「折り返し連絡が欲しい」とメールが来たので国際電話で電話をしたら、案の定先日のインドネシアプロジェクトの「使用料」の振り込み!!\(^o^)/

どの国から振り込まれるのかと思ったらやっぱり香港!!
色んなアジア諸国に投資をしている中国の会社だというので、やっぱ振り込みは香港のその会社から来るのね〜

・・・っつうことはこのX.Y.Z.→AのWonderful Lifeのインドネシア語バージョンをこのインドネシア最大のロックバンドが歌うと、この香港の会社に多額(かどうか知らんけど)のお金が入るのね〜・・・

ええですよ〜是非是非私に払った分以上を儲けて下さいな〜


と喜んでいたら、私の中国の口座に布衣からいきなりちょっとした額の入金があった!(◎_◎;)

メッセージを見ると「版权来了~」つまり「印税来たよ〜」・・・ってぬか喜びしてたらワシの曲ではない!!(>_<)

渡辺英樹さんの忘れ形見となった「Star」のカバー曲「流星」、そしてThe Good-byeのはっつぁんこと加賀八朗さんの忘れ形見(どっちも故人やん!(◎_◎;))となった「黄金色した憎いヤツ」のカバー曲「啤酒怪兽」!!

これが「流星」

これが「啤酒怪兽」

まあワシの懐に入れるべきお金ではないので、日本のそれぞれの権利者、「Star」は作曲者の丸山正剛さん、「黄金色した憎いヤツ」は遺族であるはっつぁんの奥様に振り込み手続きをする・・・

まあ国際振り込みをしたら、前述のみずほ銀行のように資金洗浄の疑いを晴らす為に色々と面倒なので、香港から振り込まれた日本円を先方に振り込んで、中国で振り込まれたお金はワシがもらっとく・・・まあ「個人国際両替商」みたいなことをするわけだが、ここでちょっと気がついたことがある・・・

これってJASRACに200曲近く曲を登録していた(現在順繰りに引き揚げつつある)この私が、Runnner以外ではここ数十年見たことがないほどの金額なのだ!(◎_◎;)

いや、そんな大金を想像してもらっても困るが、高々数万円でさえ「この私が」もらった事はないのだ!!
リゾラバとかRunner以外にもヒット曲があるこの私が!!である・・・

しかも大歌手でも何でもない、中国いちツアーを廻ると言っても、高々アンダーグラウンドバンドが歌っただけでこの額である・・・

これって何の印税?・・・と色々考えてみる・・・


中国は日本と違ってライブハウスとかからお金を徴収してないからそれが分配されるわけはない。

日本はご存知のようにJASRACが「包括契約」というヤクザのみかじめ料のように毎月決まった額を店から徴収してゆく・・・

ちなみにこれはJASRACとの裁判にも提出したのだが、X.Y.Z.→Aが結成当時100本ツアーとか全県ツアーとかやってた頃、同時期のJASRACからのライブハウスからの印税分配は全くなかった!!

日本中のライブハウスから多額のお金を「みかじめ料」のように毎月取り立てているのに、そこで実際に演奏した楽曲にはそれが分配されてないのだ!!(怒)

中国では、ライブハウスとかで演奏をされるのは、アメリカとかと同じく「フェアユース」だと考えられているようだ。

日本ではこの考え方はない!!
著作者は全ての権利をJASRACに「譲渡」しているのだから、作者自身がそれを勝手に使うもんなら「この曲はお前の曲ではない、JASRACの曲なんだから勝手に使うな!!」と言われる(怒)
(JASRACとの裁判記録より)

ちなみに中国でも徴収したければ弁護士が取りに行く。
(ブログ記事:今や中国の著作権ビジネスは日本より進んでいる?!

昔私がプロデュースしていた中国で一番売れたロックバンド「零点(ゼロポイント)」の訴訟劇(こちら)では、結局裁判所の判決は
「ほな今後零点(ゼロポイント)の曲を歌う時はいくらか使用料払いなはれ」
となったと聞く・・・

まあ
「大きく儲けてるなら金取りに行くぞ!!小さいのんは、まあいいや!!フェアユース!!」
みたいな感じであろう・・・

日本は一律JASRACが取りに行く・・・まあもう著作者の曲ではなくJASRACの曲だと言うのだからそれもいいだろう、ちゃんと分配さえすれば(>_<)


さて、まあライブハウスで演奏した使用料でないとしたら、レコーディングとかした使用料?・・・つまり録音権?・・・

ちなみに、レコーディングした時には、「使わせてもらいますよ」という事でバンドがいくばくかのお金を著作者に払っているので(その時も私が個人両替して振り込んだので覚えている)、これは「録音印税」でもないはずだ・・・(そもそもひとつ前のアルバムでだいぶ前の話や)

そもそも「版权来了~(印税来たよ〜)」と言うのだから、アルバムの時みたいにこれはバンド自身が払ったものではないだろう!!
(アルバムの時は「この曲使わせてもらうからこのお金を権利者に渡して」と言って振り込まれた)

ちなみに、JASRACから振り込まれる「録音料」、つまり「あなたの曲がレコーディングされたから徴収してあなたに分配しますよ」というのはちゃんと正しく分配されていると私は思う!!
(ホッピー神山はこれが調べたら正しくなかったと言うが)

でも自分の曲を自分のレコードに収録した時には自分でJASRACにお金を払わなければならない。
そしてそのお金が回り回って手数料を差し引かれて一部だけが自分のところに戻って来るだけの話である。

こんなバカみたいなシステムが日本では今だにまかり通っている。
中国ではもちろんない。人の曲の場合、今回のように自分でその人に許諾をもらってお金を払う。

「そんなめんどくさいことは出来ないでしょ?それを代わりにJASRACが全部やってあげますよ」
という事でこの日本のアホみたいなシステムが出来ているが、このデジタルの時代にもう既に全くめんどくさくないぞ!!(怒)

ちなみに使う人も、その曲を探して来たんだから作家はすぐわかるし、今は検索すれば有名無名問わずよっぽどのことがなければその人にたどり着く。

「人はなんで酒を飲むのでしょう」という私の曲は、六角精児さんという方がカバーして下さってレコードに入れる許諾をもらいに来た。

これもええ曲なんで映像貼り付けとこ〜(笑)

要はこの曲をどこで探して来たかということである。
ネットで検索すれば私の名前が出る。
HPには連絡先が書かれてある。
そこに連絡して「いくらで使わせて貰えますか?」

ってこんな簡単なことが今の世の中JASRACがなかったら出来んか?(笑)

ちなみに私は「お金なんかいいですよ、使って下さるだけで」という立場なのだが、ちゃんとした会社相手にそういうわけにもいかない。
「JASRACに支払う額程度のお金を振り込んでもらえればいいですよ」
とお伝えした。

その曲を今度はNHKが番組で使いたいと来た。
NHK出版がではお金をお支払いします、と・・・!(◎_◎;)

「あのう・・・もし預ける先が決まってないのならばうちの出版社で預からせて頂きますが・・・」
好意としてそう言って下さるのを私は断った。

出版社を通してJASRACに預けた瞬間にこの曲は自分の曲ではなくなって自由に使えなくなるのだ!!

おかげで今では大村はんが楽譜集の中の一曲や自分のソロ楽曲としてこの曲を自由に使える。

要はこれらひと晩の飲み代程度の金(大村はんのはその帰りの電車賃程度ww)が欲しいか、フェアユースとして宣伝の為に広めて欲しいかという話である!!

もちろん誰かがこれで大儲けするなら私は取りに行く!!
フェアユースかどうかはJASRACではなく私が決める!!というわけである。

私は中国ではその為にひとつの会社と契約している。
全ての楽曲からみかじめ料のように手数料を取られるより断然安い!!
(成功報酬なので笑)

ちなみに上記の話は私が(元)有名人だからこそ可能である事ではない!!
(スムーズではあるが)
そもそも曲を書いてそれを誰かに使ってもらいたい場合、その曲の情報を絶対に誰かに発信する。
発信するからそれを聞いた人が使うのであって出どころがわからない方が今の世の中珍しい・・・


・・・とちょっと話がずれてしまったようだが・・・

では(ライブハウスでの)演奏料でもなく録音料でもないとしたら、これは何のお金だろう・・・と想像するに、これはQQミュージックとか、これらの曲を配信しているサイトからの「使用料」なのである!!

ちなみに中国ではもう既に「ダウンロード販売」が主流というか、もう「レコード店」などは存在しない!!
CDとかライブの物販でしか見ることないし、時々布衣が発売したアナログ盤などを持ってサインをもらいに来るファンもいるが、それらも全てはネット通販でゲットしたものであろう・・・
(もう中国では「店に買い物」などにはなかなか行かない笑)

つまり「CDが売れた」という結果はもうこの国にはない。
CDは単なる「物販」なのである。

そして布衣はテンセント社が運営する最大手のQQから彼らのアルバムを配信する。
そこがヒット数に応じてそれを分配するというわけだ。

さて、日本でもYouTube等はJASRACと包括契約を交わしている
つまり、YouTubeは毎月いくらが知らんがJASRACにみかじめ料のような使用料を支払っている。

確かTwitterもある時期「JASRAC管理楽曲は登録しなさい」というシステムだったが今もそうなのか?
(何故かアカウントが凍結されたのでもうTwitterは使わん!!ぷんぷん怒)

その他配信サイトも、JASRAC管理楽曲は全てJASRACに振り込む・・・
そりゃそうだ、権利を「譲渡」しているのだから著作権者がもらえる道理はない!!

しかし日本の著作権者の皆さん、それってJASRACからちゃんと分配されてる?!!

明細書というのはある!!
「この曲は今期どれだけの収入がありましたから手数料引いていくら振り込みました」
みたいな・・・

ちなみに中国にはJASRACみたいな団体はないので(あることはあるのだが最近聞いたことがない)、当然ながらQQとかから直接布衣もしくはその事務所に振り込まれることとなる。

デジタルなんだから誤魔化しは効かない!!
それにこの国は企業のデータとかを全部管理してるのだから、お金のやり取りにはそれはそれは厳しい!!
入金がいくら、それにいくら分配・・・と言っても別に著作者の権利を守っているわけではなくちゃんと税金を取るためだと思うが(笑)

でもこのデジタルのご時世に、そもそもそんなに安くない手数料払って、それに関して全く働く必要のない会社をかます必要ってあるの?!!


愚痴のようになってしまったが、とりあえず今日お金を振り込んだ方々は非常に喜んでた。
「日本でこんなにもらうことはない」と・・・

勘違いして下さるな、これら2曲は決して中国で大ヒットしている曲ではない!!
高々アンダーグラウンドバンドがアルバムに入れてライブで歌っているだけの曲である。

日本でそんなバンドが演奏している2曲って、作家にどれだけの金になる?
おそらく明細書の郵送料の方が高いか、それとも一銭にもならないのが関の山であろう・・・

中国は人口が多いから?・・・いやいやその分ライブの入場料もCDの値段も格段に安い!!
日本は世界で一番CDが高い国なんですぞ!!だったら作家はもっと儲けて然るべきじゃないのか!!(怒)

上記、演奏料、録音料、配信使用料、共に中国の方がシステムが進んでいると感じるのは私だけか?!!
皆さんどう思う?・・・

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