2020/04/08
独裁国家の強み
2020年4月8日、日本ではついに緊急事態宣言が発令された!!
「何なの?その緊急事態宣言って・・・」
中国人の友人達が不思議がる・・・
「宣个言,自肃 要求 欢告 对老百姓没有强制性」
と、日本に住む中国人が、中国ではあまり使われない言葉を使って説明していた。
「なんだ、強制力ないの?ダメじゃん・・・」
いや、日本の国民は団結心強いし大丈夫なんじゃない?・・・
かく言う中国では同じくこの日、武漢の都市封鎖が解かれた。
新型肺炎が始まって、ちょっとずつ収束に向かっている国と、
今からその戦いの真っ只中に突入する国との違いである・・・
そしてここカンボジアでは、同じ日に別の発令をした。
「2020年のクメール正月の休暇(4日間)を延期して、コロナが去ってから5日間の正月休暇に振り替えますので、この4日間は通常通り働いて下さい」
中国には日本などで使っている暦の他に、月による暦による1月1日があり、それを「春節」としてもっと賑やかに祝う。
カンボジアにはそれらの他に更に「クメール正月」と呼ばれる新年があり、結局1年に3回正月を祝うのだ(笑)
いや、実はカンボジアは世界でも最も祝日が多いと言われており、ちょっとそれではということで今年から1週間ほどそれを減らしたという噂である!(◎_◎;)
いや、もう来週に迫った「正月」をいきなり中止にしたところで、もう予定の入ってる人もいるだろうし、今更運営出来ない工場などもあるだろう・・・
「コノくめーる正月モ休ンデ、新シイくめーる正月モ休ンデ、結局一年ノ祝日ハ同ジグライネ!!」
と喜ぶ人もいると言う・・・(笑)
日本だと「ゴールデンウィークは今年は休日になりません!!通常通り働いて下さい」ということも難しいだろうが、それをさらりとやってのけるのがさすがこの国・・・
聞くところによると、カンボジア人にとってクメール正月は「神様が降りて来る」大切な日なんですと!(◎_◎;)
信心深いカンボジア人はこのクメール正月の神様が降りて来る時間には国民全員がお祈りを捧げると言う。
ところが政府はこう言った・・・
「今年はコロナでこの日には神様は降りて来ません!!」
神様とお話したんか!(◎_◎;)
どっちにしろこれが出来る国家って強いなと思う・・・
まだ新感染者数が一日に数人、それでもゼロの日も多いというこのカンボジアで、
首都プノンペンのガールズバーは全部閉めさせられてもう一ヶ月近くになる。
これだけ感染者数が大爆発しても濃厚接触どころか粘膜接触の風俗営業がまだ通常に行われている日本とは大違いである。
保証なんてもちろんない!!
煽りを食うのは弱い者ばかり・・・でもこの政権は別にその弱い者に支えられているわけではないのだ・・・
空気の悪い過密な密閉空間であるパチンコ屋を閉めさせることも出来なかった民主国家と、まだ感染が深刻ではなかった段階から「中国に右にならえ」で何でも出来るこの国と、どちらがこの疫病にとって強いのかな、と考えさせられるこの日だった・・・
続報・・・
(メモ)労働職業訓練省ヘン・スア長官のコメント。直訳。
— カンボジア太郎 (@Cambodiataro) April 8, 2020
クメール正月後の感染被害を防ぐため、医療的隔離対策に基づき、工場・会社の運営者は、正月に休んだ全ての労働者と社員の名前リストを当局に提出し、無給でそれぞれの自宅で14日間隔離させ、隔離期間が終了した後で出社を許可してください。
これが実現すれば、クメール正月の故郷への大移動によってコロナを撒き散らすこともない・・・
続報・・・実現!!
カンボジア正月の休暇延期に関する閣僚会議令の仮訳。これで法的にも確定。 pic.twitter.com/9OgTtI1OV2
— カンボジア太郎 (@Cambodiataro) April 9, 2020
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