2015/08/12
渡辺英樹お別れ会
8月10日に「ヒデキファイナル」と銘打って行われたこのライブ、
ワシは11日に帰国予定だったのを早めて9日に戻って来た。
(その時の娘の運転どうのこうのの笑い話は後に回すとして)
当日は11時入り、
「何でこんなに早いの?別にVoThMのリハの16時までやることないよね?」
と言うと、スタッフが笑いながら答える・・・
「あら、いいじゃないですか、楽しい楽屋が待ってるじゃないですか」
そうそう、AJ〜米田度とかでは楽屋にいつも笑いと食い物が絶えなかったなぁ・・・(笑)
葬式の時には喋ることも出来なかった米川や笠くん、そしてその時には会えなかった義男なんかと談笑・・・
まあここに英樹さんと田口くんがいないだけで普段のAJ関係のイベントと何ら変わりはない・・・
サウンドチェックは逆リハで行われるのでC-C-Bが最初である。
ライブDVDのマルチから抜き取ったベースと歌の音源と、
それ用にまた編集したのであろう英樹さんの映像・・・
これがぴったり合っていてまるでその場に英樹さんがいるみたい!(◎_◎;)
思えばワシはまだまだ英樹さんの死を受け入れられてなかったのだろう。
「まるでそこにいるみたい」
と
「実際にいる」
とは雲泥の差なのだから、ここで一度ワシの涙腺は崩壊することとなる・・・
それにしても本当に「そこにいるみたい」である・・・
これは今回の全てのスタッフの努力の賜物なのだろう、
ライブ音源に合わせて・・・
そのヨレているであろう演奏に合わせてドンカマを打つ!(◎_◎;)
これがあのライブ感満載の演奏の秘訣なのだろう。
演奏が走ったりモタったり、
その全てには理由と感情があり、
みんなと一緒に走ったりモタったりしている英樹さんの演奏や歌には基本的に英樹さんの「感情」がある。
つまりその状態での「感情」がそのまま映像と共に表現されているのだ!(◎_◎;)
もちろんそれに合わせて演奏する人全ては大変なのであるが、
まあ「アンサンブル」なのだから誰かひとりがそのように引っ張ってゆけば必然的にバンドは「そのように」引っ張られてゆく・・・
つまりこの日のC-C-Bの演奏は全て英樹さんの「感情」のままに引っ張られて演奏されているというわけだ・・・!(◎_◎;)
世の中のテクノロジーは進んでいる。
まるで映画でも見ているかのように、
英樹さんの「感情(魂)」はバーチャルとなって「データ」としてここに「セーブ(保存)」されているのだ。
文字通り「バーチャルとして生きている」と言っても過言ではなかろう・・・
VoThMとしてはこのDVDの音源はマルチ録音されてないので、
代わりにニューアルバムのマルチ音源から「愛し合うために行こう」と「ソドミスト」のマルチ音源は提供していたが、残念ながらそれに同期してる映像はない。
中国での映像をいろいろ送ってはいたが
「食べてる映像ばっかじゃないですか!!」
と当日突っ込まれた(笑)
ただ1曲だけ、ボーナストラックとして録音された「Star」という曲だけ英樹さんがそれに合わせてベース弾いて歌ってる映像を撮っていた。
今にして思えばよく撮ってたよなぁ・・・
かくしてワシはドラムを叩いているのでどのような映像が使われたかは見れなかったが、英樹さんの映像とセッションライブ「ヒデキファイナル」はVoThMの演奏から開始された。
この写真はちょうどその「Star」の時だな・・・
この曲のこの歌詞の部分でまず丸ちゃんが泣いた・・・
「君が星になり・・・僕も星になり・・・」
もちろんこんな時のために書いた詞ではなかったのだろうが、
この状況なのでぐっと心に入って来ますなぁ・・・(涙)
なんか「VoThMの制服」みたいになっちゃった中国ジャージ・・・(笑)
さて続いてのステージは「三喜屋・野村モーター'S BAND」と「三野姫」、
まあつまりは野村義男のステージである。
これはマルチから抜き取った音源を使うのではなく、
両ユニットのギターマイナス(だと思う)音源に合わせて野村義男がギターを演奏する。
映像の方は英樹さんの昔の写真などがスライドショーで流されるのだが、
それを見ながら数曲演奏しているうちに、こらえ切れずに今度は義男が号泣した・・・
まさに「泣き崩れる」という感じで号泣しながらギターを弾く・・・
2年前に同じバンドメンバーだったはっつぁんを亡くして葬儀で泣き崩れてた義男、
今回は仲間内でも「義男、大丈夫かなぁ」と心配されていたのだが・・・
ところがリハでも感激したのだが、最期の曲「スローバラード」のギターソロは凄かった・・・
まるで後ろの英樹さんにギターで語りかけるように、
その思いの全てをギターソロとして表現し尽くしていた・・・
義男ぉ〜お前はやっぱ凄いギタリストだよ・・・
続いてはWY、そしてAJ、ここからは英樹さんのライブ映像とマルチ音源とのセッションとなる。
いや〜ほんと、英樹さんがそこにいるようだ・・・
そして最期はC-C-B!!
まさに映像の英樹さんが一緒にライブをやっているようだ・・・
そして心の中でまたこう呟いているのだ。
「米川ぁ〜オメエ・・・相変わらずソロが長ぇんだよ〜」
と・・・
ライブから音や映像を抜き出しているので、煽り部分とかで
「みんなこの曲覚えてるかい?」
とか
「みんな歌えるかい?」
とか、まさに英樹さんがそこにいるようで、
確かに「バーチャルの中で生きている」・・・そんな感じだった。
打ち上げの席でスタッフが各出演者に挨拶に回って来た時にこう言った。
「ありがとう御座いました。本当にいい形で見送ることが出来たと思います」
打ち上げにはいつもの「声の大きな人」が不在なので、ワシが変わりに大きな声で言ってやりましたよ!!
「見送る?・・・アイツは見送られたりせんよ〜!!
何せデータの中でちゃんとバーチャルとして生きてるからね〜
またやらせてくれ〜ってきっと言いに来るから!!(笑)」
カッカッカッという高笑いが本当に聞こえて来そうなそんな打ち上げだった・・・
松木くんはじめ全てのスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!!
バーチャル英樹さん、実はワシのデータも入ってるようだから、
ワシがそっち行った時にはスクリーン二つにしてバーチャル共演しよう(笑)
スタッフの皆さん大変だけどよろしくね(笑)