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2009/10/13

日中友好ロックイベントミーティング

聞けば日本の富士山と中国の泰山は「姉妹都市」ならぬ「姉妹山」らしい。

その泰山の麓で来年には日中友好ロックイベントを開こう
と言うミーティングが新宿で行われると言うこともすっかり忘れ、
家族サービスでその富士山の麓の温泉に来ていた。

大渋滞の中、車を運転して八王子まで帰り、
そのまま電車で新宿まで駆けつける。

待ち合わせの場所にはこのミーティングをブッキングした美人秘書が
「この仕事は実現したら是非我が社でやりましょうね」
と鼻息が荒い。

「そもそも今日はどんな人が来るの?」
と詳細を聞いているうちに現れたのが、
先日私を生放送の経済ニュース番組にブッキングするという暴挙に出た
某テレビ局プロデューサーWさん。
北京駐在時代に共に美人秘書の結婚式にも出席しているということでワシとも懇意にしてもらっている。

中国側からは泰山の政府関係者が出席と言うが、
またその人が非常に気さくな人で、
結局一行は新宿の居酒屋でがんがん飲みながら
本題もどこ行く風である。

一軒目が終わって
「ファンキーさん、もう一軒行きましょう!
大丈夫!八王子までのタクシー代は局が出します!」
と大盛上がり。
「新宿から八王子までっつうたら何万円もするぞ、
ワシも偉くなったなあ」
と嫁にメールを打ち、
二件目も大盛上がりで飲んでるうちに、
そのプロデューサーWが先に酔い潰れた。

お開きとなって茫然、
結局ワシはどうやって帰ればいいの?

美人秘書は「うちに泊まりなさいよ」とタクシーに乗せてくれたが、
「この仕事は是非我が社で、但し私が妊娠してなかったら」
というアツアツの御家庭にお邪魔するわけにもいかない。

それよりも何よりもワシは翌日はポールセッションのリハーサルなので
また6曲ほどコピーして譜面を起こさねばならない。
美人秘書の家は泊まってまた八王子まで帰るには遠すぎるのである。
タクシーが繁華街を抜ける前に飛び降りた。
この辺は昔の「庭」みたいなもんである。

しかし朝まで飲み倒すには相手がいない。
頼みの綱の岡崎はんは実家に帰っているし、
思えばそんなアホな生活をしている同い年の仲間はもういない。
みんなもう家庭を作ったりまっとうになっていて
そんなアホに付き合ってくれる人はもういないのである。

ひとしきりの夜中の迷惑電話をあきらめ、
繁華街でひとりぽつんとたたずんで気付く。
ワシ自身もそんなに若くない。
そんな朝まで飲むほど体力はないのである。

眠いなあ・・・

見れば目の前にはネットカフェ。
ここで暮らしてるネットカフェ難民も多いと言うではないか!!

飛び込んで手続きをする。
受付の兄ちゃん、非常に慣れている。
新宿の駅近くの繁華街のネットカフェに
この時間にやって来るこの風貌の中年男、
これはどこから見てもネットカフェ難民以外の何者でもない!!

ジャージ姿にぼさぼさの髪、
(天然なのよ、ほっといて!!)
バックパックひとつでポシェットにはパスポートとドルと人民元、
中国の風習で財布は持たず、
ポケットから裸銭でお勘定を済ますワシは、
どっからみても筋金入りのネットカフェ難民なのである。

狭い部屋で足を丸めて寝た。
来年に実現するかも知れないこの大イベントは
この男の双肩にかかっていることを誰も知らない。

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