2021/01/02
2021年 Don't Let The Sun Goes Down
中国もカンボジアも「正月」は別に一日だけの「休日」でしかないので、初日の出を見にシェムリアップに来たのだが、別にだからどうと言って「普通の休日」である。
大晦日のパブストリートはそれなりに盛り上がっている・・・
ふう〜・・・遠かったぁ(>_<...
末吉覚さんの投稿 2020年12月31日木曜日
カウントダウンはこんなん・・・
さすがカンボジア最大のパブストリート!!三密どころか狂乱のカウントダウン!(◎_◎;) まあこの国では一応市内感染はゼロやからなぁ・・・
末吉覚さんの投稿 2020年12月31日木曜日
まあ「正月気分」と言うには程遠い(笑)
ちょっと仮眠してアンコールワットに初日の出を見に・・・
アンコールワット遺跡にて初日の出待ち〜 チケット売り場に日本人多し!! 日本人の土着信仰やからなぁ〜こちらで住んでたら行くやろな(笑) チケットは顔写真入り!!(◎_◎;) メインスポットには撮影者多し!! いや、こっちでおったら来るやろな(笑)
末吉覚さんの投稿 2020年12月31日木曜日
ビール飲んで景気付け(笑)
朝ビール開運法!! いや〜今年はええ年になるでぇ〜絶対!!知らんけど(笑)
末吉覚さんの投稿 2020年12月31日木曜日
まあこれで正月は終わり!!
バイクをゲットしたのでカンボジア全25州を全部ツーリングで廻るか!!
・・・と「今年の目標(っつうかあと2ヶ月しかこの国にはおらんが)」みたいなマネをしてみたが、レンタルバイクでは州を跨げないということで挫折(>_<)
シェムリアップでバイクゲット!! 長距離も走れるちと大きいやつを地元の春香嬢が借りてくれました〜 これでツーリング廻れるな!! 念願のカンボジア全25州制覇もバイクなら楽しいぞ!!\(^o^)/ 問題は椅子にもなる便利なケースが乗らん(>_<) 抱えて走ってたが途中荷造りゴムをゲットしてもう完璧!! と思ったら春香嬢から・・・ レンタルバイクで州越え出来んのやと(涙) 心折れる元旦の午後(>_<)
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
凄いなぁ〜レンタルバイクにはGPSがついてて州を跨いだ瞬間に借主に警告の電話が来るのかぁ!(◎_◎;)
・・・と思いながらその辺の路上でメシ!!
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
これが「おせち」じゃないから正月気分が出ないのな(笑)
まあ全く正月気分を味わいたい欲求もないのでそのままシェムリアップに帰って来たのだが・・・
バイクを手配してくれた春香嬢に誘われてメシ!!
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
これがまたトルコ料理なので全く正月気分もなく(笑)、春香嬢が場末のバーストリートに連れてってくれたのだが、そこがまた場末で(笑)・・・
そんな中で
「じゃあ日本人の親娘がやってるメタルバーがあるんですけど行ってみませんか」
とキタ!(◎_◎;)
そんなんあるん?・・・とばかりに二人で向かうが、シャッターが閉まってて休日(>_<)
ところが店を閉めて帰ろうとしていた日本人の親子が、私たちに気づいて話しかけて来て、帰ろうとしてたトゥクトゥクをキャンセルしてわざわざ店を開けてくれた!(◎_◎;)
おお!!なかなかオシャレな店ではないか・・・
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
METAL&ROCK RESTAURANT(笑)
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
でも店の内装でちょっと引っ掛かったのが・・・
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
ところ狭しと貼られたメタルのポスターの下に座敷?・・・
この雰囲気ってなんか新宿二丁目っぽい・・・
とか思ってたのだが思い出した!!「新宿ライブインムラサキ」?!!
あったなぁ〜そんなメタル居酒屋・・・確かライブもやってたんやなぁ・・・
潰れたけど(>_<)
いや〜そんなロック好きど真ん中みたいな店、商業的に成功せんで(笑)
超大都会の東京でも成功せんのに、こんなアジアの片隅のしかも首都ではないシェムリアップ の場末のバーストリート(笑)でこんな店をやってる親娘がこの方々!!
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
いや〜マジで尊敬するわ〜m(_ _)m
お母さんのロック好きが転じて娘さんがロック好きにと想像してるが、
色々曲をかけてもらうとこれがコア!!
バイオリンやバンジョーが入ってる「フォークメタル」とか、「パイレーツメタル」とか、ジャンル名でもう全くわけがわからん!!(笑)
この雰囲気・・・やっぱ新宿二丁目辺りにあったなぁ・・・
朝までやってるロックバー・・・歌舞伎町にはメタルしかかからんメタルバーもあったなぁ・・・
末吉覚さんの投稿 2021年1月1日金曜日
シビレるなぁ〜このセリフ・・・
数々のロックファンが、こうしてロックを愛する者だけが集える空間を作っては潰れ、数々のミュージシャン(私を含む)がその空間に身を浸して夢を描く・・・
まるでMetalを愛して、それと共に生きて、その屍を乗り越えてまた次の者がその魂を継いでゆく・・・
だからMetalは不滅なんだよ、と・・・
私はたまたま商業的に成功したからいいようなものの、そんなバーやそんなロック好きのほとんどが玉砕し、夢は砕け散って「青春」という「パンドラの箱」にしまわれる・・・
「それを開けたらまた貧乏に逆戻りだよ」
そう自分に言い聞かせて、会社での地位も上がり、子供も手が離れて、結局またその箱を開けてはバンドなりをまた始めたり・・・
確かに店自体は潰れても、ロックは決して死んでない。
確かに「NEVER DIE」なのである。
おそるおそるX.Y.Z.→Aの曲をかけてみる・・・
これプノンペンのガールズバーで大音量で聞くとお姉ちゃん達ドン引きすんのよなぁ(笑)
いや、二井原の・・・というか橘高のギターによるものが大きいかな、そのメタルサウンドと、それに煽られてツーバスを踏みまくるこのドラマー(笑)
・・・それがこの店の空気に溶け込んで生き生きとして聞こえるのよねぇ・・・(涙)
このビデオには過去の色んな映像が挿入されているが、色んなことを思い出して涙が出て来た・・・
アメリカ行ったなぁ・・・ライブもやったなぁ・・・
XYZっつう同じ名前のLAのバンドのメンバーが見に来てて、「俺のバンド名使うな!!金よこせ!!」と告訴されかかって、拙い英語のメールで応戦して命がけで退けたりしたなぁ・・・
100本ツアーや、全県ツアーや、金にもならんのに命がけでやってたなぁ・・・(笑)
私が一番思い出す・・・というか忘れてはいけない再確認みたいなことが、
「自分は何なのか」
ということである。
当時中国でスタジオミュージシャンとして一番売れてて、
中国のヒットチャートの半分は自分のドラムであるような時代もあった。
そんな中で、ギャラより高い飛行機代を出してなぜわざわざ日本まで飛んで、金にもならんライブやって・・・(笑)
決して多くのファンに支持されているバンドではない。
・・・ていうかそういう「音楽」ではない。
メタルなのだ!!・・・メタルを愛する人だけが聞く音楽なのだ・・・それを好き好んでやっているのだ・・・
小さなライブハウスの中でドラムを叩く・・・
ほんの数十人、多くて数百人の人だけが拳を挙げる・・・
二井原が歌う、「Don't Let The Sun Goes Down」・・・
私はいつもこう思って来た・・・
「俺たちはこいつらの太陽なんだ」と・・・
ラウドネスを愛し、筋肉少女帯を愛し、そして爆風スランプなど日本のロックを愛し、「青春」をどこかに置き忘れた人たちが、また「パンドラの箱」を開けて俺たちと一緒にツアーを廻る・・・
「この太陽(つまり俺たち)を沈ませてはいかん!!」
俺は死なない!!Never Die!!
そう思うから今日も俺は命懸けでツーバスを踏む!!
ヤツらの「太陽」はこんなところで挫けはしない!!
「もう無理だ!!」と思っても挫けない!!
死ぬ気でドラム叩いて、いつでも輝き続けて、その光で彼らを照らし続けていきたい・・・
そう思って中国から日本に飛んで来てた。
もしその数少ないファンがいなかったら、
私はスタジオミュージシャンとして、そして日本では「元有名人'」としてその一生を終えてただろう。
私が死んだ時、日本の新聞はこう書くに違いない。
「元爆風スランプのドラマー死去」
俺が生きて来て死んだ意義ってたかだかそれ?(笑)・・・
私が死んだら中国では墓跡にこう刻まれるだろう・・・
「中国ロックを愛し、中国ロックと共に生きた男、ここに眠る」
日本なんて捨ててもよかった。
あんな国、くそっくらえだといつも思う。
でもX.Y.Z.→Aがあるから、そのファンがいるから、俺は死ぬまでこのバンドをやるだろうし、このバンドをやり限り俺は「ロックドラマー」として生きてゆける・・・
こんなことを言うとまた爆風ファンに炎上するかも知れないけど、
X.Y.Z.→Aは私の「終の住処」なのである。
土方歳三が、ただ武士に憧れたただの田舎の百姓が、
ただひたすら愛する新撰組を守って生きて来て、
最後には幕府軍の最高司令官まで登り詰めて、
そして最後にはひとり馬に乗って敵陣に乗り込んで死ぬことになる・・・
「何者だ!!名を名乗れ!!」
それに対して彼は「幕府軍最高司令官」とは言わなかった。;
「新選組副長!!土方歳三ここにあり!!」
と言って死んでいった・・・
最後の「武士」である・・・
もし私が死んだら・・・
中国では私が録音した数々のロックの名曲が流されるだろう・・・
日本では?・・・
Runnerが流されるのが日本人には一番ピンと来るに違いないが、
私としては是非この曲を流してみんなで拳を挙げて欲しい!!
そんなことを考えながらこの店で酒を飲んだ・・・
人生は素晴らしい!!
人生は美しい!!
人生は光り輝いている!!
そう、人生こそが「太陽」なのである!!
アジアのほんの片隅のこんな国(失礼)の、首都でもない小さな街(失礼)の、場末のバーストリート(失礼)の片隅で、メタルを愛し、メタルと共に生きる親娘と会った。
この店は私の「太陽」となった。
あと2ヶ月しかこの国にはいないけど、またきっとその「太陽」を拝みに来る。
それまでずーっと潰れないで欲しい・・・
「Don't Let The Sun Goes Down」
昇った太陽を沈ませないことがどれだけ大変か、こうしてオープンした素敵なバーを維持することがどれだけ大変かを私は知っている。
挫けずに踏ん張って、本当に愛するものを守り続けていって欲しい・・・
それこそが「ロック」なんだと私は思うぞ・・・
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