2015/12/01
強制送還その後・・・
前回の続き・・・
いつの間にやら夜が明けつつある・・・
監視のためかずーっと付き合ってくれてる職員さん(夜中の部)は非常に人当たりのいい人で、
デバイスを充電するのにコンセントのところにへたり込んでいたら椅子を持って来てくれたり、
また、朝になったら「腹が減っただろう」と外に出て食べるものまで買って来てくれた(涙)
ちなみに職員たりともペットボトル等の水は持ち込み禁止らしく、
身体が温まるようにとインスタントミルクティーを買って来てくれて、
わざわざ職員の部屋からお湯まで入れてくれた。
身体が温まるより何より心が温まったぞ(涙)
しかし状況は全然進展していない(>_<)
何せ頼みの綱の中国国際航空は「パスポートのない人間は乗せません」とはっきりと断ったと言うのだ。
これはますます映画「ターミナル」みたいになって来た・・・
でも映画の主人公は空港に一ヶ月住んで美女と恋をするが、
ワシの周りには女っ気のカケラもない(>_<)
映画では主人公は母国が内戦状態なので帰るに帰れなかったが、
ワシの場合は乗れる飛行機さえあれば帰れるのである!!
しかしその飛行機がなかなかない(>_<)
煙台経由は一度入国することになるのでダメ、
直航便は結局明日の朝までないのだ・・・(涙)
JALとのシェアコード便はあることはあるが、
「あれはJALだからうちの便ではない」
とかわけのわからんことを言う・・・
「じゃあJALに聞いてみたらどうかなぁ。日本の航空会社だったら便宜を図ってくれるかも知れないよ」
とワシはその職員にそう言った。
「そうだねぇ・・・その線も聞いてみよう・・・」
職員はそのまままた外に出て行ったまま帰って来ない・・・
きっと交代の時間だったのだろう、代わりに来た人はその人に比べるとあまりやる気のなさそうな人だった(>_<)
中国のLINEみたいなWeChatにも書き込んだらLaoLuanが心配して電話をくれた。
ひと通り事情を説明したら、
「航空会社に知り合いがいるから調べさせよう」
と言う。
まあ北京で3回調べて出て来なかったと言うのだ、
出て来ないとは思うけど、飛行機が飛んで行った青島でももう一度探してもらいたいものだ・・・
新しい職員さんにもう一度青島に電話をかけてもらっても
「そんなものないってよ」
でおしまいなので、ダメ元で何とかもう一度ちゃんと探して欲しい・・・
それと同時に帰国する便の手配である。
乗れる便がなければ本当に映画のようにここに暮さねばならない(涙)
時間は9時を回った。
大使館が開く時間なので藁をもつかむ思いで電話してみた。
そう言えば前回電話をした時もパスポート紛失の時だった・・・
「うーむ・・・これは初めてのケースですねぇ・・・」
大使館の人も頭を抱えながらいろいろ親切にアドバイスをくれる。
要は飛行機に乗せてくれさえすれば日本には帰れるのだ!!
JALとANAなら日本の航空会社なので何かと便宜を図ってくれるかも知れないということで電話番号を調べてくれたのでかけてみた。
電話口に出た日本の女性も非常に親切で、
1、夕方の東京行きには空きがある
1、外に出れなくてどのように購入するか
1、ボーディングパスの受け渡しはどうするか
1、T2からT3までの移動をどうするか
等いろんな問題を真剣に考えてくれた。
中でも一番の問題はT2からT3の移動だったが、
なんと職員さんが連れて行けば大丈夫だろうということになった。
職員さんもね、寝ずにずーっと交代で監視して、
ほんともう早く出て行って欲しいのよね。
じゃあクレジットカードで購入してボーディングパスを中で受け渡しということで何とか問題はクリア出来るのではということになった\(^o^)/
あとは空港関係と問題を詰めれば乗れると言う・・・
「それでお値段の方なのですが・・・」
一応確認のための値段を聞いて腰を抜かしそうになった。
12000元!!
つまり正規料金で買うことになるので20数万円が片道だけで飛んで行ってしまうのだ(号泣)
もうね、普段往復している片道切符7回分が一回の帰国で消えるのよ・・・
「もう帰るのやめて空港で住もうかな」
などと思い始めた時に一本の電話が鳴った。
LaoLuanである。
「パスポート青島で見つかったよ!!」
もうね、言葉ではいい表せない感激よ!!
誰もいない空港のイミグレーション前で小躍りしたもんね(涙)
きっと「3回探した」と言ってもちゃんと探してなかったのだろう。
LaoLuanがコネを使ってちゃんと探させたら出て来たということなのだろう。
今はパスポートが青島から届くのを待っている・・・←イマココ
あと2時間・・・いや〜14時間待ったのだ。それぐらいどうってことない!!
皆さんもくれぐれもパスポートの紛失には気をつけましょう!!!