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2012/12/12

X.Y.Z.→Aの新譜ついに完成!!

もうさすがに徹夜は無理・・・

ワシが中国での無謀な移動や日本国内でも前回の本の即売飲み会ツアーとか出来るのは、
ひとえに夜バスの中であろうがどこであろうが寝れるからである。

もう数年前のことになるが、
北京で一番忙しかった時はひと晩寝て2日働くみたいな生活もしてた時もあったが、
もう今は徹夜は絶対無理〜!!!

おふくろを高知から連れて帰って、
とりあえず施設に放り込んでみんなでコーラス入れをやった。

その後はまた引き続きミックス作業である。

自分を追い込むのが好き(?)な橘高は、
自分でデッドライン、つまりマスタリングのスケジュールを決めてしまっているので、
何としてでもそれまでにミックスを終わらさねばならない。

逆算するとあと4日間しかないのである!!

「そりゃ大変や・・・」
ワシも今まで何もせずに橘高に任せていたが、
その日最終作業を終えた状態をiPhoneに入れてベッドの中で全曲聞く。

睡眠不足が続いているのでそのまま聞きながら寝てしまうだろうと思ったら、
逆にいろんなことが気になって目が覚めてしまう。

幸いそのまま寝間着で降りて来たらスタジオである。
意見を言って修正してもらう・・・

ここからが地獄の始まりである。


二井原は「もう5回通り聞いた」と言うが、
次の日までに結局10回ぐらい聞く羽目となる。

次の日などCDに焼いてもらって車の中で聞く。
走っている時と停まっている時では聞こえ方が違うのでなるだけ停まらないように走り続ける。

眠気に勝てず運転出来なくなったら帰って来てバタンQ(死語)。


残り2日間となったらエンジニアの崎本くんももう帰れない!!
朝までコースで橘高とふたりでやっているのだが、
ワシはさすがに3時ぐらいに眠くてたまらなくなり、
スタジオに布団をひいてあげてバタンQ(死語)。


翌朝は朝9時ぐらいからもう始めてたかなぁ・・・

最終日だから泣いても笑ってもこれで最後である。
昼過ぎに橘高がやって来て、
「やっぱり方向性が違うと思う」
と言って全部やり直す。

夕方頃には1曲その方向性で仕上がるが、
なるほどこれが一番よさそうだ・・・

「じゃあ全曲この方向性でやり直すとして、
1曲1時間としてあと16時間で出来上がりますよ」

誰や!!16曲も録ろうと言い出したのは!!!

そのうち1曲はファンクラブ特典の「アレ」なので、
それを除いたら夜中の3時頃には全部仕上がった。

ワシはもう既に眠たくて眠たくて仕方がなく、
自分の歌う歌なんぞ聞きたくもないので二人に任せて上に上がって寝た。


そして泣いても笑ってもマスタリングである。
これで最終的な大決定となり、そのままプレス工場へと運ばれる。

ワシはやっちんのリハがあったので夜に合流したが、
見れば橘高が非常にハイである。

「いやーあれから末吉さんの歌で崎本くんと盛り上がりましてねえ・・・」

おいおいアブナイぞ、睡眠不足でそんなことやり出したら・・・

「またアレが泣かせるんですよ。ボーカルの音量まできっちり書いたぐらいですから!!」

ボーカルレベルまで揃えてくれたんやったらピッチも調整してくれたんやろな!!

「そんなことしませんよ!!それやってもうたらこの良さも全部消えてしまいますやん!!」

ほなあの時につるっと仮歌うたったそのままかい・・・

「またあのドラム叩いた後のはーはー言ってんのがええんですよ」

ええんかい!!

「そのはーはーだけレベル上げたりしときましたから!!」

すなっ!!

「いや、むしろ本家の二井原さんよりよかったりしますから!!」

せんっ!!

「むしろ二井原さんのをファンクラブ特典にして末吉さんのを本編に入れましょうぐらいですから」

入れるなっ!!


思えば橘高も寝ていない。
人間寝ないとハイになるのである。

あれは確か4枚目のアルバムのリハーサルの時・・・
夜中の1時とかにスタジオでプリプロしてて、
その時にワシが書いた詞に二井原が突然
「おかしいんちゃうか」
と言い出した。

その頃はピンクフロイドの「アニマルズ」に対抗して、
ワシは一生懸命「動物」を題材にして詞を書いていた。

その詞は
「カメは陸の上で歩いたらのろいけど水の中で泳いだらむっちゃ速いんや」
ということに気付いて、
「泳げ〜泳げ〜お前はカメ〜」
という詞を書いて、それを二井原が眉間にシワ寄せて一生懸命歌ってたのだ。

ワシとしては
「これはRunnnerを超えた!!」
とばかり「Swimer」というタイトルをつけた自信作だったのだが、
二井原がふと我に返ってこう言った。

「ファンキー、なんで俺が動物の生態をこうやって延々とシャウトせないかんのや?」

これがみんなのツボにハマって夜中に大爆笑してリハにならん(笑)
スタジオの兄ちゃんは
「X.Y.Z.→Aの人達ってきっと凄いハイなクスリかなんかやってるんちゃうの」
と訝しがっていたが、
ワシらはひたすら「眠かった」のである。

眠たいとハイになるのである!!


マスタリングも順調に進み、
本編もばっちりマスタリング終了!!

一般特典CDもマスタリング終了!!
(だいたい特典の種類と数が多過ぎ!!)

そしてファンクラブ特典のワシの歌のマスタリング・・・(怖)

ワシは赤面の思いでそれを聞いているが、
橘高は今にも泣きそうになって、プロモーションビデオの構想まで打ち上げている。

「ここでねえ、場末の飲み屋でサラリーマンの見知らぬオッサン達が肩組んで大合唱するんですよ」

アホか!!

「ブルース魂は二井原さんよりもむしろ末吉さんの方が上ですよ」

おいおい、お前・・・寝てないから頭おかしくなっとるぞ・・・

「いや、今からでも遅くない!!やっぱ本編に末吉さんの入れて、ファンクラブ特典に二井原さんのを入れましょう!!」

あかん!!!!お前はもう早う帰って寝なさい!!


みなさん、睡眠不足は脳内に麻薬物質が多量に発生して日常生活に支障をきたします。
常日頃からの十分な睡眠と規則正しい生活で、
ちゃんと社会生活を送れる立派な大人になりましょう!!


ps.橘高とエンジニアの崎本くんは
「2〜3回聞くともう涙なしでは聞けません」
と言うこのファンクラブ特典、
ワシはその話こそが涙なしでは聞けませんが、
興味のある方はファンクラブに入会してGETしてみて下さい〜

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