2012/07/28
悟り切った人
お隣の仮谷さん、
昨日は武蔵小山のジャムセッションにセッションリーダーとして出かけて行ってた。
そしてその帰りに店に寄ってあーちゃんと私とえとーさんを迎えに来てくれた。
「ほな帰ったら一杯飲みますか?」
と言うと、
「困ったなあ・・・一杯だけですよ」
とビール片手にニコニコしながらスタジオにやって来る。
どうも何か人に話したくてうずうずしてることがあるようだ。
「今日のジャムセッションでね、凄い人と会ったんですよ」
聞けば、そのジャムセッションに参加した、ちょっとメタボのベース弾きの話である。
「いやー人生は何て楽しいんだ〜!!」
その人は酔っ払ってベースを弾きながらそればっかり言ってたらしい。
「そんなに楽しいんですか?」
と仮谷くんは聞いてみる。
満面の笑みを浮かべて彼はこう答える。
「いやー人生はホントに楽しいっ!!
金がないのと嫁がキツいのを除いては!!」
これについつい笑ってしまった仮谷くん、更に聞いてみる。
「嫁、やっぱりキツいっすか・・・」
それに答えて彼、やはり満面の笑顔でこう答える。
「いや〜キツいっすよ〜(ニッコリ)」
この笑顔に仮谷くんは参った。
「なんて幸せなんだ〜」
を連発しながら酔っ払ってベースを弾く彼のことがもう忘れられない。
当時の値段で50万はしたであろうYAMAHAの6弦ベース、
まあ中古で購入したにしても大枚はたいて買ったであろうその「宝物」を持って、
彼は「自分で金を払って」音楽をやりに来る。
そしてこう叫ぶのだ。
「いや〜人生はホントに楽しいっ!!」
いや、ホントに楽しいのだろう。
金がないと言ってるのだからこのベースを買うのも大変だったろうし、
嫁がキツいと言うんだからその時にはさぞかし風当たりも強かっただろう。
でも彼は「本当に」楽しいのだ。幸せなのだ。
考えてみれば日本人のほとんどの家庭は金がなく、
ほとんどの嫁は旦那に毎日キーキー言っているのだ。
それは「当たり前のこと」なのだ。
人が「幸せ」かどうかというのは「金」のせいでも「嫁」のせいでも、
はたまた自分をそのように追い込んだ「世の中」のせいでも何でもない。
幸せな人はどんな環境でも幸せだし、
不幸な人はどんな環境でも不幸なのだ。
そして幸せな人は連鎖的に人を幸せにする。
みんなこのベーシストのように、
「目の前の幸せなこと」を探そう。
そしてそれに没頭しよう。
「いやー人生はホントに楽しいっ!!
金がないのと嫁がキツいのを除いては!!」
これはある種の「悟りの境地」と言えるだろう。
「いや〜ねぇ〜・・・嫁に言ったんですよ。
そんなに毎日キーキー言うんだったら離婚すれば〜ってね。
でもね、それが別れないんですよ〜(ニッコリ)」
これにはワシもえとーさんもひっくり返って笑った。
いや、こんなことをブログに書くとまたうちの嫁が、
「パパ、私は違うわよね。パパにキーキー言ったりしないわよね!!」
とまたキーキー言うかも知れない。
だが、逆にワシは全世界の嫁族にも彼のことを伝えたい。
考えてみなさい。
全世界ほぼ全ての旦那族は「稼ぎがない」のだ。
そしてほぼ全ての旦那族は「どうしようもないアホ」なのだ。
金がない、旦那がアホだと愚痴っても仕方がないではないか!!
断言しよう!!
あなた方嫁族がどれだけ旦那のケツを叩いたって稼ぎは上がりません!!
どれだけ旦那にキーキー言ったって旦那のアホは直りません!!
それならばそんなことは考えずに自分の好きなことをやろう!!
バンドが好きな人はうちの店に来て
仮谷主催の「酔いどれジャム」で酒飲んで好きなロックをやればいい!!
他の趣味がある人は旦那なんぞ忘れてそれに没頭すればよい。
悟りを開いている人は偉大である。
その「教え」は人から人へと伝わって確実に人を幸せにする。
世の悩める旦那族よ!!
この言葉をお経だと思って毎日唱えるのぢゃ!!
さすれば幸せは必ず訪れる!!
信じる者は必ず救われるのぢゃ!!
さあ、みんなでこの言葉を唱えよう!!!
「いやー人生はホントに楽しいっ!!
金がないのと嫁がキツいのを除いては!!」