2012/01/16
本日の難関
二井原実タワーオブパワーNightで大阪に来ているのだが、
1曲だけまだ叩き慣れないややこしいリズムの曲がある。
こんな感じ・・・
この曲は全てのリズムにおいてHHが単純に8分とかで叩かなかったりスネアが2、4に入らなかったり、
とにかく「まともなリズム」がない!!
他の部分はラテンのソンゴと似てるのでその解釈で何とかノレるのだが、
こればっかはどう解釈していいやらわからずにノリというものがなかなか出ない・・・
まあオカズとかだったら雰囲気の似た自分の手癖のオカズで代用できるが、
リズムばっかは他の楽器と綿密に絡んでいたりするのでそうやすやすと叩き方を変えるわけにはいかない。
まあしかし「Funky末吉」と名乗っているぐらいなのでFunkリズムは「得意」である。
16ビートというのは
「16分音符のどの部分にアクセントが来ても成り立つビート」
と解釈しているが、
そのためにはどのアクセントの部分をどの楽器(スネアとかバスドラとか)ででも叩けるようには訓練している。
いわゆる「手癖」を多く持ってないといろんなビートが叩けないのである。
まあこのリズムは平ったく言うと、
「ワンー ツー スリー フォーッド
ンタンチ ドンチド タチタン ドタンド」
というリズムなのだが、
(このようにビートを1拍ごとに分析するのは非常に大切)
まあ1拍目が16分食うのは慣れっこではあるが、
例えば3拍目のタチタンというのは通常「右手左手右手」と叩くのなら手順通りではあるが、
ここにカップを叩けと言うのだから必然的に「左手右手左手」と手順が逆になる。
また1拍目の「ンタンチ」というリズムは、
右手なら右手だけ、左手なら左手だけというならまだしも、
1拍目が左手で2拍目が右手という叩き方は手癖にない。
まあどんなドラムであろうが「同じ人間が叩いている」のだから叩けないことはない!!
(ワシのドラムポリシー)
ただ十分身体の中で「発酵」させないと「ノリ」が出ないのだから始末におえない。
前回東京公演では何とか叩いたことは叩いたが、
ひょっとしたらまだまだちょっとぎこちなかったかも知れない。
今日で3日間、十分頭の中では粉れた頃である。
どんなノリが出てくるのか楽しみである。
それにしてもタワーオブパワー、
奇を衒ったようなパターンでありながらグルーブは一流、
しかもバンドのリズムが全部それにシンクロしていてそれが「タワーオブパワーサウンド」になっているのだから素晴らしい。
「バンド」はこうあるべきやね・・・