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2010/06/26

携帯なくした!!!

舞台終わって役者さん達みんなとレストランに行った。
演技上の笑い話を喋りながら時は流れ、
気がついたらもう夜中の3時ぐらいである。

「じゃあ帰りますか」
この一言でこのチームはもう解散!!
ちょっと寂しいなと思いながら店を出る。

外は小雨が降っている。
ホテルまでは近いが濡れて帰るかタクシーで帰るか・・・

結局「じゃあ709集合ね!!」と言ってタクシーに乗り込む。
709はバアタアさんの部屋なのだ。
毎日ここで部屋飲みをしている。

まあそれも今日で最後なのだけれども・・・

部屋の中は空き缶や誰のものともわからない靴下が散乱している。
夕べのまんま、少しでも休みたいので掃除を断ったらしい。
メイケンさん、いい人である。

そしてふと気づいた。
「iPhoneがないぞ!!」
たしかレストランではツイッターをつぶやいていたのでそこではあるまいか・・・

部屋を出てひとり小雨の中レストランに向かう。
レストランにはなかった。
じゃあタクシーか・・・

自分の電話番号に電話しても誰も出ない。
領収書を探してそのタクシー会社に電話したら、
「ああその番号のタクシーの運転手は
自分の携帯を持ってないので連絡がつかないんですよ。
結構年とった人だったでしょ。
6時に入庫なんで7時ぐらいにまた電話頂けますか」

709に戻ってメイケンさんの電話からまた一生懸命自分の携帯に電話するがやっぱり出ない。

そう言えばあれは日本がまだSIMカード式になってなかった頃、
中国でタクシーの中に電話を落として電話した時、
そうやって自分の携帯に電話したら運転手なのか客なのかが出た。
「私、その電話の持ち主なんですが・・・」
そう言って丁寧に喋り始めるといきなり
「いくら払う?」
と言われて面食らった。

「電話を返して欲しかったら金を払え」
と言うのである。
法外な値段を言われ、戸惑ってたらいきなり電話が切れた。

そしてその電話はそれっきり呼び出し音が鳴ることはなかった・・・

思えば先日はiPhone4の発売日。
朝から並んで大阪のアップルストアで買おうとも思ってた。
結局は酔い潰れて行けなかったが、
もしこれがiPhone4だったらわからないが、
少々高価な携帯ではあるがどこでも手に入る旧型iPhoneを、
この世界でも恐るべく治安のいい日本という国で、
タクシーの運転手なり客なりがそのまま拾って懐に入れるようなマネをするだろうか・・・

張張は言う。
「そんなもん、いくら日本でも見つかるわけないだろう・・・」
日本に来て、日本人の仕事ぶり、勤勉さ、
団結力の高さ、礼儀ただしさ、
いろんないいところばかりを見てきた彼でも、
いくらなんでもそんなものが見つかるはずがないと言う。

「電話を止めとかないとヤバいよ」
そうそう、中国だと電話機だけでなく、
拾ったSIMカードで「裏公衆電話」などをやられてしまい、
国際電話などかけまくられ法外な請求が来たりする。

日本でそんな裏商売が成り立つかどうかはわからんが、
少なくとも電話が通じてて、ずーっとこちらからかけ続けている限りそれはあるまい・・・

部屋に戻って自分の携帯に電話をかけ続けているうちに寝てしまった・・・

ヤバいぞ!!
目が覚めてまたすぐに電話をしたら誰かが出た。
「すみません、その携帯の持ち主ですが・・・」

出たのは先ほど電話をしたタクシーの遺失物係であった。

「じゃあ取りに来られるでしょ?」
場所は大村はんちのすぐそば。
やはりワシは大阪来たら大村はんちに足を向けて眠れん運命らしい。

タクシーに飛び乗った。
「お客さんもタクシー1メーター乗って携帯忘れて、
そいでまた何千円かけてタクシー乗るのも災難ですなあ」
と運転手さんは最後の方は空車で走ってくれた。

「釣りはいらんから取っといてくれ」
と言ったことは言うまでもない。

これを「災難」と取るか「ラッキー」と取るかは人それぞれであるが、
ワシは後者である。

日本は素晴らしい国である。
張張の驚く顔が目に浮かぶ。

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