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2010/03/12

LaoWu帰国

4日間に渡る中国Weekを終え、
二井原実バースデーライブを堪能して帰路につくLaoWu。
着いたのは成田じゃったが帰るのは羽田なのでまだ楽である。

渋滞の中ぎりぎりに羽田に着いたワシらは、
駐車場に車を止めようとして愕然とした。
あまりにも小さい羽田の国際線ターミナル、
駐車場もあまりにも小さく、
既に満車で中に入れないのである。

考えられる選択肢はふたつ。
ひとつは国内線の駐車場まで行ってターミナル連絡バスで戻って来る。
(時間がぎりぎりではこれはなあ・・・)
もうひとつはそのまま車を止めずにLaoWuをターミナルで降ろしてサヨナラする。
(日本語も英語も喋れん彼をひとりでは置いて行けんのう・・・)

日本的に考えると選択肢は他にないと言えるが、
中国的に考えると・・・
と思ってたら親切な係員の人が出て来て教えてくれた。

「金曜日はねえ・・・
みんな車置いて飛行機に乗っちゃうから待ってても週明けまで空きませんよ。
次の到着便は10時過ぎなんで、
それまではこの中の車が出ることもありません」

そうかあ・・・と思ってたら更に一言。

「出る車がないということは、入る車もないということですから、
もうこのまま車止めて行っちゃって下さい。
10分ぐらいだったら大丈夫ですから」

おう!!何と中国的!!!

HanedaParking.JPG

と言う訳で遠慮なく車を置き去りにしてターミナルへ・・・

その時にとっさに思い出したのは日本のとある楽器メーカーの社長の話。
一代でその大会社を築き上げたその社長は、
関連施設の駐車場に車を停めず、
その施設の前で車を停めて降りようとしたところ、
その駐車場の管理人がそれを咎めた。

「すみません、ここに車を停められては困ります。
駐車場はあちらですのであちらに停めて頂けますか」

超ワンマンで有名だったその社長、
「貴様!ワシが誰だかわからんのか!!」
と管理人を叱咤した。

「どちら様であろうともここに車を停めさせないようにするのが私の仕事ですから」

目撃者は全て「ああ、こいつは今日からクビだな」と思った。
しかししばらくして辞令が下ってみんなは驚いた。
彼は社長の一声で現在の上のポストになったのである。

まあこの会社が大きくなったのは悪名高かったこの社長にもこんな面があるという逸話なのであるが、
兎にも角にも日本という国はこうやって発展して来た。
現在この融通の利かない面だけが残って弊害となっているような気もするが、
今日のこの管理人さんのように中国的に融通を利かしてくれたら日本もまだまだもっと発展するだろう。

LaoWuは言ってた。
「日本のサービスはもの凄いねえ」

日本は一致団結して頑張ったからここまで発展出来た。
中国は逆だ。
あんな大きな国でそれぞれの人間がみんなそれぞれ頑張ったとしたら、
こんな国はすぐにバラバラになってしまう。

中国は頑張らないからここまで発展出来たんだ。

面白い意見である。
更にこうも言った。

俺たちのバンドもなあ、
「ここまで来てるんじゃないか、もっと頑張れば大成功するよ」
なんて言われたりする。

でもなあ・・・俺たちは頑張らなかったから14年も続いたんだ。
ここでまたそれぞれが頑張って好きな事言い出したらバラバラになっちゃうじゃないか。

面白い事を言う。

羽田空港の国際線でさよならした。
月末にまた北京で会おう!!

LaoWuInHaneda.JPG

それにしてもこの男・・・歌を歌いに来たとはとても思えない・・・
よくて出稼ぎ・・・悪くて難民か!!

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