2009/11/07
嫁とAnvilとX.Y.Z.→A
嫁がまだ見てないと言うので一緒に吉祥寺の映画館に行った。
しかし今回はワシは映画館に入らずに外で子守りである。
ちょっと寂れた映画館である。
ロック映画にはちょうどいい。
カップルがやたら少ない。
ファッショナブルな人も多くなく、
まるでアンダーグランドのライブハウスのようである。
Anvilには相応しい。
嫁が出て来るまで子供をあやしながらいろいろ考える。
この映画が成功してAnvilがメタリカのようなスターダムにのし上がって欲しいなどとは思ってない。
せめてこれがきっかけで30年続いたバンドがもっと続けることが出来る原因になってくれればそれでいい。
30年バンドを続けるのは大変である。
X.Y.Z.→Aは今年で10年。
メンバーチェンジもせずに、活動停止もせずに、
ひたすら同じメンバーで休まず10年バンドをやり続けたことは「日本のAnvil」と言っても過言ではあるまい。
しかしこんなことを言うとまた二井原のファンから
「X.Y.Z.→Aは違います!だってみんな音楽で食ってるじゃないですか!!」
とクレームをつけられてしまう。
予告編だけを見てワシもAnvilのみんなはもっと悲惨な生活をしてるのかと思ってた。
しかし実際彼らは嫁も子供もいて自分の家も持っている。
ドラムを叩ける部屋まで持ってるじゃないか。
その生活を維持するためにはやっぱり建築業や給食の配膳をやらねばそりゃ大変じゃろう・・・
まあワシらはそれを別の音楽の仕事でまかなっている。
ワシで言うと、中国でのレコーディングの仕事や映画音楽の仕事など・・・。
しかしやりがいのあるいくつかの仕事を除いて、
やっぱりそれはAnvilの言う「クソみたいな仕事」と同じである。
ま、やりがいのある仕事は銭かねじゃなくやるから、
実際金を稼ぐ仕事はクソみたいな仕事が多いということになって来る。
二井原はとあるインタビューで
「X.Y.Z.→Aは僕のライフワークです」
と答えた。
その時にワシもわかった。
「このままスタジオミュージシャンとして死んでゆくか?
それともバンドをやり続けるか?」
ワシは敢えてX.Y.Z.→Aはワシにとって「家(ファミリー)」である!!と言う。
ついでに言うとそれから派生する筋少、ラウドネス、爆風スランプも全てX.Y.Z.→Aファミリーである。
X.Y.Z.→Aがなかったらひょっとしたらそれぞれのバンドの再結成さえなかったかも知れないしね。
だからファミリーである筋少がワシの助けが必要ならワシは命がけで頑張る。
ワシにとって橘高はもちろんのこと、
大槻も内田も本城もみんなファミリーなのである。
ファミリーと言えばそれぞれの家族もファミリーである。
みんな助け合いながら楽しく家庭を過ごして欲しいし、
子供達もみんなの子供としてすくすくと過ごして欲しい。
嫁が映画見終わって出て来てこう言った。
「でもこんな話はバンドやってる人なら誰でも経験してる話よね」
その通りである。
30年続けているからすごいのである。
ワシらは今年で10年。
あと20年続けてたらAnvilを超えるだろう。
願わくばその時にもまだ筋少やラウドネス、爆風スランプも存在していてくれればもっと素敵である。
明日にそなえて・・・寝る!!!