ファンキー末吉楽曲配信サイト

2009/08/01

樋口っつぁんのドラムセット

昨日7月31日には
目黒ライブステイションでX.Y.Z.→A10周年記念10本ライブの二井原ナイトが行われた。

デッドチャップリンやSLYのナンバーをゲストを招いて演奏するということで、
この日は非常にゲストが多い。
ドラマーが3人いて、
そのドラムセットをどうするかというのが実はスタッフの悩みどころであった。

本来ならばそれぞれのドラムセットを持ち込んで転換してやれれば理想なのだが、
狭いライブハウスでそうも言ってられない。
菅沼孝三とワシのセッティングは、まあそんなに大きく違わないのだが、
SLYのセッションでドラムを叩く加藤くんは2バスだと困ってしまう。
彼は亡き樋口っつぁんの愛弟子で、
死ぬまで2バスを踏まなかった樋口っつぁんの意志を継いで、
本人もがんとして1バスを貫いているのである。

「何とか加藤さんのセットで叩いてもらえませんかねえ」
スタッフから泣きのお願いが入る。
「コーゾーがよければワシは別にかまわんよ」

ということでこの日は加藤くんのドラムセットを全員叩くことになった。

NiiharaNightKato.jpg

同じセットでタムを追加して叩くコーゾーくん

NiiharaNightKozo.JPG

そのセッティングをそのままお借りして叩くワシ・・・
リハーサルで既に疲労困憊して楽屋でぶっ倒れてしまった。

「コーゾーくん・・・このセット・・・叩きにくくないか?・・・」

ついつい泣きを入れてしまうワシ・・・
うんうんとうなずきながらぼそっと呟くコーゾー・・・

「なんか一打一打ごとに魂を吸い取られるぐらいしんどい・・・」

実はこのセット・・・亡き樋口っつぁんから貰い受けたセットだと言う。
そうか・・・魂を抜き取ってるのは樋口っつぁんやったんかぁ・・・

「このセットはなぁ、加藤は叩いてもええとは言うたが
コーゾーやファンキーには叩いてええとは言うてへんで!!」

誰かが樋口っつぁんの口調を真似て一席ぶる。
一同全て樋口っつぁんの旧友ばかりなので大爆笑である。

NiiharaNightFunky.jpg

2回目のアンコールでまたX.Y.Z.→Aの登場となり、
最初の4曲だけだと思って楽屋でがんがんに飲んでしまってたワシは、
もうヘロヘロになりながら「Don't Let The Sun Goes Down」を叩いた。
天国で樋口っつぁんが笑って見てるようだった。

「ファンキー・・・お前もまだまだやな!!」

同じカテゴリの記事