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2008/11/07

シンガポール滞在一日目、サウンドチェック

シンガポールは3度目である。

一度目は85年に爆風スランプのアジアツアー。
と言っても当時の爆風スランプは、
その後に続く米々クラブや聖飢魔Ⅱなど、
(当時のレコード会社曰く)お笑い系の先陣として、
「売れるか売れないかわからんが、
とりあえず面白いのでレコード出してみよう。
あ、そこそこ売れたなあ、じゃあ本格的に次のバンド売ってみよう。
何?アジアツアー?
じゃあとりあえず爆風にやらせてみよう。
うまくいったら後に続くバンドで本格的に・・・
何?失敗した?
じゃあ後のバンドはもっと大事に育てよう」
とばかりいつも試験台に使われてた。

受け入れ先の現地のソニーは大赤字、
タイではパッパラー河合が、
「生水は飲むな」
と言われていたにもかかわらず、
プールで泳いでプールの水を飲んで下痢で倒れてしまい、
ヤクザがかった招へい元の呼んだ医者にモルヒネを打たれ、
いきなり元気になって今までにない爆発したステージをやったと言う伝説がある。

当時のシンガポールは入国の審査が非常に難しく、
長髪が絶対にだめだということで、
ワシはでっかいアフロヘアーをカツラにしまって入国したのを覚えている。


2回目はNHKでやってた音楽番組のクリスマス特番の収録で、
マレー系の歌手が
「ワタシ、イスラム教ナンデ、クリスマス祝エマセン」
と言い出して大変だった記憶がある。

この時は確か2泊1日ぐらいしか滞在しなかったが、
その間にディスコの生バンドに乱入して、
「Highstara」と「You Realy Got Me」を叩き、
マレー系のミュージシャンに絶賛された記憶がある。

あと、U-Tubeを検索してたらこんなのがHitしたので、

どの国行ってもそうなので、
きっとJazzクラブにも乱入してドラムを叩いていたのじゃろう。
確かマーライオンの近くのJazzクラブだったと思う。

そして今回はそのマーライオンの近くの高級ホテルに滞在している。

SingaporeMarLion.JPG
(ホテルから見た光景。真ん中の下の方で水を噴出しているのがマーライオン)

高級ホテル街なので周りには何もなし。
とりあえず探索は明日にすることにして、
会場に入ってサウンドチェック。

SingaporeSoundcheck.JPG

手前はキーボード兼ギターの家豪くん。
後ろに3台ドラムが並んでいるのは、
右奥がWingバンドであるワシが叩くドラム、
左がPaulバンドのドラマーが叩くドラム。

そして真ん中が一番オイシイ時にWing本人が叩くドラムである。

SingaporeWingDruming.JPG

これは中国人じゃないと説明するのが難しいが、
Beyondと言うと、中国語(広東語じゃが)で初めてオリジナルのロックをやったバンド。
つまり「中国のビートルズ」みたいなもんである。
つまりWingというとリンゴスターみたいなもんである。

今は歌を歌っているが、やっぱりファンは彼のドラムを聞きたいもの。
やっぱ「歴史」やからね。

ワシはいつも思うのよ。
ワシ・・・一生懸命ドラム叩くよね。
そいで彼の衣装替えでドラムソロするよね。
そりゃもう一生懸命叩くわけよ。

客もいつもそりゃ盛り上がるよ。
「こいつは凄い!!人間か?!!」
とか言われるよ。

でもね、その後にワシはバスドラを踏んで、
それに乗ってWingがドラム台に乗ってドラム叩きながら下からせり上がって来る。
ドラムソロ(と言うよりサウンドチェックのような)、

ドンドンドン!バンバンバン!!

これで観客はいつも狂喜乱舞、興奮のるつぼ。
ここがコンサートの一番盛り上がるポイントなのである。

ワシ・・・1時間以上何頑張ってたん?・・・

と思うぐらいその熱狂は凄まじい。
これぞ「スタープレイヤー」、
スーパースターのあるべき姿なのであるが、
ワシはひそかにこう思うのよ。

ドラムはやっぱ顔やな・・・って・・・。

片やこれ・・・
WingConcert.jpg

片やこれ・・・
Tanuki.JPG

これは「同じドラマー」と言うよりも、
むしろ「同じ生物」ではないと言えよう。

うむ・・・でもいいのじゃ。
仲良しやし・・・

そんな問題じゃないか・・・

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