ひとりドラムの軌跡

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2009年1月 5日

K大サーカス

子供たちの高知の友人一家がサーカスを見に行くと言うので、
末吉家も一緒にどうですかと誘われた。
嫁が「何か重慶雑技団の音楽のヒントになるかも知れんから行って来ぃ」と言うので、
期待せずに行って来たらこれが想像以上に楽しかった。

そう言えばこのサーカス団を見るのは小学校の頃以来である。
田舎だったのでタダ券が回って来たので何度も見に行って飽きた記憶がある。

あの頃から比べると、もうこのサーカス団はひとつの「企業」である。
両親もサーカス団、子供もここで生まれて、
全国を団員と動物たちと旅をしながら大きくなって、
「自分もこのサーカス団の花形になるんだ!!」
みたいなブルースが一切ない!!

また団員がイケメンと美女ばっかなのよ!!

アクロバットをするわけだから当然スタイルはいいし、
化粧は舞台衣装なのでみんな派手で美しいし、
小さい頃はそんなことに興味がないから見てなかっただけか、
もしくは本当に団員のルックスは飛躍的に上がっているのだろうか・・・

ところが・・・

Circus.JPG

この演目を見た時にいきなり重慶雑技団の子供たちを思い出した。
重慶に行った時に同じ演目を練習でやっていたからである。

あの子たちは遊びも知らず、おしゃれも知らず、
物心ついた時からずーっと練習している。
「生きていること」すなわち「練習すること」である。

そういう目で見ると、もしかしたらこの団員たちは、
体育大学を卒業して、そのままこの「企業」に入社した人たちなのか?
などと考えてみたりもする。

危険な演目には必ず命綱がある。
そりゃそうだ。
簡単なジャグリングや動物使いのミスなどを見るに、
むしろ「頼むから命綱をつけてくれ」と思ってしまう。

技だけで言うとそりゃ雑技団にはかなわない。
雑技団の子供たちにとっては
「別にこのレベルの演目で命綱はいらない」
というだけの話である。

ワシは別に「サーカスだったら命綱をつけるな!」と言いたいわけではない。
最終演目の空中ブランコは、安全のために下にネットをひいているが、
むしろそれをうまく使ってフィナーレを決める。
非常に出来あがった演目である。

体育大学を卒業した団員達を危険にさらす権利は誰にもない。
彼女たちに「おしゃれよりも、恋よりも」と強要する権利はない。

子供の団員がいないのは労働基準法の問題か?・・・
ワシの好きな旅芸人の一家は今後どうなってゆくのだろう・・・

思いは多岐にわたる。

ロックがいつの間にやら「テクニック不要」の音楽になってしまった。
ギタリストは超絶テクのソロを弾く必要もなく、
かっこいいリフを生み出してそれを弾けるテクニックだけがあればいい。
ドラマーは超絶テクニックを叩く必要もなく、
ひたすらリズムを刻んでいればいい。

それはそれでいい。
ある人はそう生き、ある人はああ生きる。
それだけの話である。

インスピレーションはもらった。
北京に帰って頑張って重慶雑技団の音楽を作ろう。

Posted by ファンキー末吉 at:11:14 | 固定リンク

重慶雑技団ふたたび

重慶雑技団の音楽をやってグランプリを取ったということで、
やはりというか、当然のごとく恐れていたことが起こった。

「ファンキーさん、我が重慶雑技団はアメリカで公演を行うんですが、
その音楽も是非!!」

何度も言うが、ワシは基本的にこのテの仕事を好きでやってるわけではない。
まあ自分のバンドのためには何でもやるが、
作曲でもアレンジでもプロデュースでも、
ドラム以外の仕事は自分のバンド以外では基本的に「人助け」である。

まあ世の中往々にしてそっちの方が大きく評価されたりして、
本職よりも仕事が多くなったりする。
まあそこで多くのミュージシャンは商売替えしてそっちを本職にしたりするが、
ワシとしては・・・

本末転倒になるとドラムがヘタになるからイヤなのよん!!

というわけでデブのキーボードにまた、
「ワシは子育てに忙しいからお前やれ!!」
と言うとまた泣きが入った。

「あの人たち、今度は演目のプログラム送りつけて来て、
全曲やってくれって言うんですぅ・・・。
とてもじゃないけど無理ですぅ・・・。」

ひとつの仕事が大成功して評価されると、
通常はその値段は飛躍的に高くなり、労力は下がるのが常だが、
ここ中国では往々にして逆になる場合もある。

「全部で8曲、しかもギャラは前回より安いですぅ・・・」

しかしいいこともひとつだけある。
今回は旧正月までに全ての仕事を納めてくれと言うのである。

「よっしゃ!!引き受けた!!」

な、な、なんでですか・・・
びっくりするデブ。
なだめるワシ。

「あのな、前回の仕事みたいに締め切りまで時間がたっぷりあるとな、
ああいう人たちは満足するまで何回でも直しを要求するだろ。
考えてもみぃ。結局お前が苦労して直した部分、
結局最終的には最初のDEMOと同じになっちゃっただろ。
しょせんは最初を超えられないのよ。
時間がないぶん、直しを入れられないので今回の仕事は逆に楽だ!!」

断言するワシ。
不安がるデブ。

「ほなよろしく!!」
でぶっちしようとしたらデブが泣くのでやっぱワシも一緒にやることにした。
おせち食いながら、
「ほな4日に北京帰るから1週間で全部やろうな」
デブにお気楽にメールするワシであった。

Posted by ファンキー末吉 at:10:44 | 固定リンク

2009年1月 1日

謹賀新年

と言うわけで正月は高知の実家である。

おりしも大晦日の高知新聞では一面全部使ってのワシの記事が掲載された。
「あんた!新聞一面にでっこう出ちょったでぇ」
と親戚一同からは犯罪者扱いである。
まっこと犯罪でもせにゃあこんなに大きくは扱うてはくれんじゃろうと・・・

神戸からは嫁と子と嫁の母がやって来た。
千客万来でうちの母、大喜びである。

おせち料理は地元の有名ホテル「城西館」で注文した。
天皇が来た時にはここに泊まるという名家で、
実はうちの親戚筋にあたる。

当然ながら「末吉んくは城西館でおせちを注文した」と親戚筋に知れ渡ることとなる。
何故それほど大騒ぎになるかと言うと、
城西館のおせちと言うのはそれはそれは豪勢で、
庶民は一度は食べてみたいのじゃが、
値段もそれはそれはお高くて頼むことが出来ないと言うしろものなのじゃ。

大晦日に人が集まって来たので、
「ほしたらおせちは今から食べましょう」
と城西館に「すぐ持って来てや」と電話した母。

しかし持って来てくれてお金を払う段になると母がいない!!

「しゃーないなぁ・・・おいくらですか・・・」
と値段を聞いてワシの目が飛び出てしまった。

しぶしぶなけなしの金を払いつつテーブルに並べる。
これが噂の「城西館のおせちと皿鉢料理」である。

JouseikanOsechi.JPG

やけ食いにやけ酒で年を越した。
このおせちがなくなるまで飲み続ける所存である。

Posted by ファンキー末吉 at:10:42 | 固定リンク