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2013年8月 5日

全中国ドラムクリニックツアー2013年 湖南省「長沙」

北京に着いたらLuanShuに呼び出されてずーっと映画音楽の仕事をやらされていた。

逃げるように空港に行き飛行機に飛び乗って長沙に来た。
初めて降り立つ空港ではない、
実は前回パスポートを盗まれた岳陽に行く時に一度この空港に降り立っている。

(パスポート紛失劇はこちら)

岳陽初日
岳陽2日目
岳陽3日目にしてついに紛失
紛失初日(なんとか北京に帰る)
紛失2日目(なんとか届け出を)
紛失2日目の続き(お役所仕事に振り回される)
紛失3日目(帰れない・・・)

まあこんなドタバタがあった土地に、
こうしてiPadを盗まれた直後に降り立つのも何かの縁である・・・


着いたのはもう夜中だったのでこの日はすぐこてん、
次の日の昼飯から旅は始まった。

この全中国ドラムクリニックツアーは「食の旅」でもある。
ギャラの額なんぞどうでもいい、
中国全土のめったに食えない美味いモノを御馳走してくれる旅でもあるのだ。

まずは長沙と言えば一番有名なのが臭豆腐!!

Vision2013ChangShaChouDoufu.JPG

納豆が大豆を発酵させたものなのに対してこれは豆腐を発酵させたもの。

中国全土にこの料理はあるが、発祥の地ここではまたひと味違う。
周りが真っ黒になるまで発酵させた豆腐をまず油で揚げて、
それを更に炒めて煮込んでいる。

湖南料理は辛いのでも有名で、
この唐辛子が四川省のでも雲南省のでもないここでしか味わえない味である。

それを使って作ったチャーハン!!!

Vision2013ChangShaChaoFan.JPG

これが美味いのなんの!!
簡単に作っているはずなのになぁ・・・やっぱ唐辛子自体の味が違うんやな・・・

そして毛沢東が愛したという毛氏紅焼肉!!
これもここが発祥の地です。

Vision2013ChangShaHongShaoRou.JPG


さてグルメ話はこの辺でもういいだろう。
この食事の席で劉氏という男と同席した。

彼は中国南方地区最大のロックイベントを仕切る地元のイベンターで、
ワシを見るなりいきなり「亜洲鼓魂」の話を始めた。

「俺はそのカセットテープを持っているんだぞ!!」

他の人が「俺もCD持ってる」と言うのを制して、
「何言ってんだ!!俺のは最初に出たカセットだ!!
これが発売された頃には中国にはまだCDはなかったんだ!!」
と言う。

かなり熱い人間である・・・

この日のイベントは彼が大きく盛り上げてくれて忘れられないイベントとなった。


いつもこの仕事は開場に着いてみないとどんなイベントかわからない(笑)
今回はどうもドラムコンテストのゲストとして出演するようだ・・・

Vision2013ChangShaPoster.JPG

青少年超級ドラマー大コンテスト、鼓王(ワシか?)と零の距離に!!

いや〜・・・まず青少年を脱却して「オッサン」にならなければワシとの距離は縮まらんじゃろ・・・(笑)

Vision2013ChangShaPoster2.jpg

もうひとつのポスターには「大先生の講座」と書かれているので、
「うーむ・・・今回はひとりドラムコンサートというよりやっぱクリニックかな・・・」
と思っていたら全然違った。

夕方にコンテストが全部終わって一度客を全部出し、
PAを新たに運び込んでサウンドチェック。

そして審査発表の前にワシ単独のコンサートをやれと言うのだ・・・

開演時間が来たら劉氏がマイクを持って来てステージに上がり、
そしていきなり客を煽る!!

客席の前の方はコンテストに参加した子供達を座らせているのだが、
彼は客席に降りて行ってその後ろに立って父兄や大人達を煽る!!

「1996年、まだこの国にロックがなかった頃、
俺はこの1本のカセットテープと出会った・・・」

彼は延々とワシの「亜洲鼓魂」との出会い、そして中国のロックの歴史、
そしてワシという人間が中国のロック界の中でどういう存在なのかをとくとくと語った。

「子供達にはわからんだろう、だから俺はお前達大人に是非わかって欲しい。
何故なら、今日これからドラムを叩くゲストは、俺の・・・神様なんだ!!」

そんな紹介をされたら命がけでドラムを叩くしかない・・・

劉氏の煽りもあったのか1曲目のVisionRockが終わった時には客は全員立ち上がって前に押し寄せて来ている。

Vision2013ChangShaAudience2.JPG

いつものMCの流れで
「私のこといくつだと思います?54歳ですよ」
と言って会場を沸かせてから
「それでは54歳のヘビーメタルをお聞き下さい!!」
と言ってX.Y.Z.→Aの「Spreading Of Fire」になるのだが、
この日は何の気なしにみんなにこう聞いてみた。

「たくさんの音楽ジャンルの伴奏を持って来てますが、
みなさんどんなジャンルを聞きたいですか?」

そしたらやはり劉氏の煽りもあったのか、
会場じゅう、子供もみんな「ロック!!!」と叫ぶのだ。

「Spreading Of Fire」が終わった頃にはさすがに劉氏が出てライブを中断。

マイクを持って客を座らせる。
前の方で子供が押しつぶされたりしたら危険だからだ。

演目が最後まで終わったら劉氏が出て来てまた客を煽り、アンコール・・・

予定外なので何をやろうかと思ったが、
ロックの曲と言うとあとはX.Y.Z.→AのWings中国語版と、
自分のドラム練習のために作ったInitiation・・・

Initiationは現在小畑秀光が中国語でカバーしているが、
ちゃんとX.Y.Z.→Aの中国語版が出来上がっていれば迷わずそれを選んだのだが、
この雰囲気でいきなり「息子よ歯を磨け!!」もないような気がする・・・(笑)

Wingsは2曲メドレーになってて曲が長いし、
何よりも「煽る」曲ではなく「聞かせる」曲なので、
いつものひとりドラムではあんまり使いづらい曲ではある。

ワシはステージ袖でワシのドラムを食い入るように見ている劉氏をチラ見して、
やはりX.Y.Z.→AのWings中国語版をやることにした。

ドラムも叩かないギターと二井原の歌だけの1コーラス、
子供は例の如く飽きてお喋りを始めたが、
2コーラス目にシンバルロールなどを入れ始めるとしーんと黙った。

バラードのドラムから始まって変拍子になり、
「Fire Bird」のメタルドラムとなる。

どんな曲でも同じだが、ワシはドラムの中に何かの「思い」を込める。
それがどのように客に伝わるかは曲によっても違うしシチュエーションによっても違う。

中国でのあるコンサートではこの部分で拍手が来たが、
今回はむしろワシが頑張れば頑張るほど客はおとなしくなる。

はたから見ると「ドン引き」のような状態だが実はそうではない。
「聞いている」のである。

まあどうせドン引きだとしてもワシのやることは同じなのだが(笑)

Vision2013ChangShaPlayDrums.JPG

曲が終わってふとステージ袖を見ると、
劉氏が泣いていた。

「亜州鼓魂」で若い頃感激した彼が今聞いてた曲は、
言わば「20年後の亜州鼓魂」なのだ。

ライブが終わって彼が秘蔵の「亜州鼓魂」のカセットテープを見せてくれた。

Vision2013ChangShaYaZhouGuHun.JPG

テープの状態はすこぶるよく、今再生してもちゃんと音が聞けるだろう。

ただきっと何度も何度も歌詞を見ながら聞いたのだろう、
カセットのインデックスは破けてはセロテープで補修している。


日本がバブルに湧いてた頃、
誰もが「売れる」ということだけが「正しい」と信じてた。

どんな素晴らしい音楽を聞かせても
「それって売れてんの?」
と河合は聞いて来たし、
「ソロアルバムを作りたい」
と言ったら、アミューズはソニーの幹部を招集して会議を開き、
そのそうそうたるメンバーの前で
「Jazzをやりたいんです」
と言ったら
「それが何万枚売れるのかね?」
と聞いて来た。

1万枚売れたら大したヒットだねと言われるJazz界の話をしたら、
「何で50万枚売れない爆風スランプのメンバーのアルバムを私達が作らなければならないのかね」
とみんな呆れて席を立った。


そんな世界に背を向けてワシはこのアルバムを作った。
そして劉氏をはじめとして色んな中国の若者に大きな影響を与えた。

だから中国での今があるのである。

そんな若者が大きくなって、
こんなイベントにワシを呼んでくれる。

この日のイベントは「亜州鼓魂」が取り持つ日中二人の思い出に残るイベントとなった。

Vision2013ChangShaAudience.JPG


蛇足でまたグルメ〜

Vision2013ChangShaUchiage.JPG

打ち上げはビールを飲みながらまた中国ロックの話で盛り上がったのだが、
またこの地元の庶民が行くこの店の料理が美味かった!!

向う側の黒いのはドジョウ、
真ん中右はザリガニ、
手前左は臭豆腐のように今度は魚を発酵させてそれを炒めとる。

出て来た時は臭くて涙が出たが、
食ってるうちに(飲んでるうちに?)全然気にならなくなった。

长沙好地方!一定再来!!
(長沙いいとこ絶対また来る)

世界中どこでも友達がいるところはいいとこなのである。

この「ひとりドラムツアー」は言わばそんな「友達」を作りに行く旅。
そんな友達が中国各地にいるワシは本当に幸せ者である。


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