ひとりドラムの軌跡

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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2008年6月29日

日本も捨てたもんじゃない

母がハリ治療のため山梨に行くと言うので、
母に預けている上のふたりの子供の面倒を看るために、
生まれたばかりの3人目の子供と共に高知に行っていた。

XYZのリハーサルがあるので
高知龍馬空港(このネーミング何とかできんもんか・・・)から羽田に飛ぶ。
選んだ航空会社はANA。
別に格別ANAを贔屓しているわけではないが、なんとなくである。

0歳児の子供には機内でおもちゃが配られる。
長年のFlying Manの習性で、
ワシは飛行機に乗ったらすぐ寝て着いたら起きる習性があるので覚えていない。
そう言えば嫁が「このおもちゃ龍之介がものすごい気に入ってるのよ。
と爆睡しているワシに言ったような言わないような・・・


なにせ寝たら起きないというのはこんなエピソードもある。
爆風スランプ熊本ツアー、羽田発熊本行き。
ワシは乗ったらすぐ爆睡。
座席は飛行機の羽のところ、隣の席はバーべQ和佐田。

ワシ爆睡の中離陸、しばらくしてエンジンから火が吹いた。
ばーべQ和佐田仰天、機内騒然、ワシ爆睡。
機内アナウンス
「只今エンジンに若干トラブルが起こりましたが飛行には支障は御座いません。
飛行には何の問題もありませんが、
念のため当機は羽田に戻ります。
「んなことあるかい!火ぃ吹いてるがな!」
とバーべQ・・・ワシ爆睡。

かくして全乗客不安の中、エンジンが火を吹きながら羽田空港に降り立った。
安堵する乗客、ワシ爆睡。
別の飛行機に案内される乗客・・・起こされるワシ。

「何でまだ羽田?まだ飛んでないの?」
これにはさすがに乗客全員あきれかえったと言う・・・


そんな有様だからこの日、子供がおもちゃをもらって喜んでいるなど知る由もない。
そしてそれを機内に忘れてしまったことなど知る由もない。

嫁に言われ、ちょうどその夕方羽田に友人のピックアップのため羽田に行ったついでに、
ANAのインフォメーションカウンターに行ってこう言った。
「飛行機の中で頂いた子供のお気に入りのおもちゃを機内に忘れてしまいました」

受付嬢、若くて美人。
しかしどことなくちょっと冷たい感じ。
「遺失物を検索いたしましたけどそのような忘れ物は御座いません」

そりゃそうだろう。
ANAとしては子供に配ったおもちゃを持って行かなかった客がいる、
それは遺失物ではなく「破棄」である。
しかし実は子供はそのおもちゃが気に入っている。
つまりANAにとっては「捨てるもの」、
子供にとっては「大切なもの」、
これでは論法に折衷点はない。

「もし捨ててしまったのなら、
何とか新しいのを入手することは出来ませんか?お金なら払います」
まるで成金のヒヒオヤジである。

「これは乗客にお渡しするもので、
お金を頂いてお売りすることは出来ません」
そりゃそうじゃろう、でもそこを曲げてワシはお願いする。

「でもそんなサービス品を子供がいたく気に入って、
何がなんでもそれが欲しいと言う。
これってANAに取っても美談なんじゃないですか?
何とかなりませんか・・・」
モードはまるでイヤな業界人である。
ワシ、実はこの時点で内心
「お前、もしこれでも断りよったら、
ブログとあらゆる自分の動かせるマスコミ使ってこの事件を表ざたにしてやるからな!」
とコブシを握り締めてたりする。

しかし考えてみればそれってあまりに大人げない。
もともとはワシが無理なお願いをしているのである。
ANA側にはもともと落ち度はない。


ワシは前日のちとしたトラブルを思い出した。

ずっと使い続けているとあるソフト。
MACのOSを最新のにしたらバグが出た。
サービスセンターに電話する。
話し中で延々待たされる。
やっとつながったらオペレーターにつなぐのでまた延々待たされる。
高知からの長距離電話代を払うのはワシである。

やっとつながる。
バージョンをアップグレードすれば直ると言う。
電話を切る。
ダウンロード出来ないかネットで探す。
どうも有償らしい。
でもいい、中国と違ってソフトも正規版を買っているので胸を張ってアップグレイドする。

しかしダウンロード版だと思っていたらそれはパッケージ版であった。
登録先の誰もいない住所に送られてくると言う。
それは困る。
何とかならないか、またサービスセンターに電話する。
待たされる。
長距離電話代払って待つ。

やっと出た。
「この製品にダウンロード版はありません」
冷たく言い放たれる。
「だってダウンロード版送料無料って書いてたから・・・」
とショックを隠せないワシ。
「どこに書いてましたか?当社で調査します」
と、まるで「わが社に非はない」モード。
ワシ、カード決済で支払も終わってるし、何とかソフト手に入れたいモード。
「私、外国に住んでるのでその住所に送られても困るんです。
例えばそのパッケージ、例えばパソコンに取り込んで送ってもらうとかはそんなことは出来ませんか?」

「出来ません」

それはわかる!
ワシが無理を承知で言ってることはワシ自身それを一番分かっている。
しかし、担当者の
「あなたの言っていることは八百屋に行ってパソコンを下さいと言っていることです」
と言うのにワシはブチ切れた。

会話がそうなるともうクレーマーである。
ワシをクレーマーにさせたのは誰じゃ?!
誰でもない、お前じゃろ!!

それからワシは出口のない無味乾燥な会話を自分の電話賃を払って続けるハメとなる。
担当者は会社からお金をもらって、
ワシは自分で金を払って、
どちらが正しいかの論破のし合いをするのである。

金も時間も無駄じゃ・・・


そんないやな思い出が頭をよぎった時、
ANAのお姉ちゃんは別のセクションに電話をかけていた。
別に内密な話ではない。
そのまま業務的にワシの言ったことを伝える。

「少々お待ちください、係りの者が機内を探しております」

ここでワシは気付くべきだった。
昼間に降り立った飛行機は
おそらく機内清掃を終えて別のところに飛び立っているはずだと言うことを・・・

「お客様のお忘れになったおもちゃは黄色いあひるのおもちゃですか?」

ANAのお姉ちゃんが相変わらずの業務的なきき方でそう言うのを聞いて
そんなことは考えもつかないアホなワシは小躍りした。
「そうです、まさにそれです」
お姉ちゃんは初めてちょっとにこっとしてこう言った。
「機内にございました。今係りの者が持って来ます」

まつこと数十分、別の係員がおもちゃを持って来てワシに手渡した。
ANA_Ahiru.jpg

新品である。
そりゃそうだ。子供が舐めたり床に捨てたりするおもちゃを、
日本のシステムの中でそれを再使用するわけはない。
渡すなら新品を渡すしかないのである。
でも規則としてはそれは出来ない。
だから「忘れ物が見つかった」と言う名目にしてワシに新品をくれたのである。

感激の逸話である。
ワシは心底「日本もまだまだ捨てたもんじゃない」と思った。

ワシは基本的にこの日本のマニュアル社会は嫌いなのである。

確かに日本のシステムは素晴らしい。
しかし何かが違うとワシはいつも思ってた。
例えば、

関空行きのバスで重いトランクがコインロッカーに預けられない、
でもどうしても5分だけ買い物に行かねばならない、
切符売りのおばさんに「一瞬だけ見といて下さい」と言っても
「そんな業務はやってない、コインロッカーに預けろ」
コインロッカーに入らんから言うとるんやなかい!
あんたも見たらわかるじゃろ!
じゃあ何か紐買ってきて、ゆわえつけてその端をコインロッカーに入れることにする。
紐あるか?ない!じゃあ買って来るからその間だけでも見てて!
「もし何かあった時に当社では責任が負えないのでダメ!」

ワシは何も責任取ってくれと言ってるわけではない。
見知らぬ人に「ちょっとお願いしますね」でトランクがなくなったらそりゃワシが悪い。
でもどうしようもない状況もある。
「じゃあ見てくらなくてもいい!
ワシはここにトランク置いていく!
もし誰かが盗んで行ったらお前はそのまま見てるだけでいい!
じゃあ行くからな!」
そんなことを言わさないやり方はいくらでもあったのではないか・・・

オムライスのチェーン店で、中国から来た友人が、
「じゃあ卵を大盛りで」
と言うと、店員はロボットのような笑顔で
「オムライス大ですね」
と言う。
「ライスは普通盛りでいいんです、卵だけ大盛りでお願いします」
と言うと、
「オムライス大ですね。卵だけ大盛りと言うメニューは御座いません」

メニューの問題ではない!卵だけ大盛りっつう簡単なことも出来んのかい!!

一事が万事、日本では全てのシステムがそうである。
そんな中で日本有数の大会社ANAが
ワシのようなアホなクレーマーに取ってくれたこの態度。
ワシは一生忘れんよ。

このことによってワシはおもちゃGetして確かに得をした。
でも大きな意味ではANAはもっと得をしたと思う。
ワシは同じ路線に乗るならもうANAしか使わん!

これがサービス業っつうもんと違うか?
ワシは今回のサービスに関して心からANAに感謝した。
その恩に対して出来ることは少ないが、
まあワシが飛行機乗る時にはANAを選ぼうと言うことと、
こんなブログでしか言えないが、声を大にして「ANAありがとう」と言おう。

子供上機嫌でワシ親バカである。
RyuWithOmocha.jpg

Posted by ファンキー末吉 at:04:25 | 固定リンク

2008年6月19日

全中国ドラムクリニックツアーその4、西南地方貴州省「興義」

かくして貴陽でのクリニックは盛況に終わり、
車に乗り込み、次の目的地、「興義」まで向かう。

「興義」なんて名前も聞いたことないが、
貴州省自体が山の中なので当然山の中である。
山道を延々揺られること5時間、
夜中に着いて、まずはお決まりの地ビール。

XingYiBeer.jpg

ちなみにつまみは蛙の炒め物なのだが、
別にその辺には今回は触れないでおこう。

万峰と言うのはこの辺の有名な名所で、
その名の通り万を超す山々が連なる絶景である。

XingYiWanFeng1.jpg

XingYiWanFeng2.jpg

大自然とは何と偉大なものかと思ってしまうが、
その中でちっぽけな人間が、
そのちっぽけな人生の中で、
この大自然の恵みとも言うべきビールを飲むわけである。

アホである。

ところでここ興義の万峰ビールには生ビールがある。

XingYiNamaBeer.jpg

これがまた旨い!
注文をすると工場からそのままこの容器に入れて配達してくれる。
まさに「搾りたて」である。
そしてこだわりとも言うべき、
このビールは1日たつと業者が返品に来るのである。
1日たてば味が変わるので初日の味しか飲ませないと言うものである。

これが旨くないわけがなかろう!!


さて飲んでばかりもいられない。
ワシはここにドラムを叩きに来たのじゃ。
と言うわけで会場に着くと、そこは大学の大講堂。
どうでもええけどキャパでかすぎとちゃうん!!

XingYiDrumClinic.jpg

椅子席でゆうに1200人は埋まり、
更には窓から立ち見で100人以上の人間が見ている。

これはもう既にドラムクリニックと言うよりはコンサートやで・・・

そしてお決まりのドラムの生徒の発表会に続いて、バンド演奏。
これはもう生徒と言うよりは、地元で活動するアマチュアロックバンドなのであるが、
ちょっとわかりにくいけど、観客の最前列下手、
ちょうどベースのネックに隠れている数人の小学生は、
なんとこの演奏に合わせて頭を振っているのである。

XingYiHeadBack.jpg

恐るべし中国!!(の田舎)
子供の頃からロックを聞き、
音楽教室でロックを習い、
そして大きくなったらこう言うのだろう。

「ロック?・・・子供の頃にやりつくしたなあ・・・」

恐ろしや恐ろしや・・・

XingYiDruming.jpg

さて大トリでワシの演奏なのじゃが、
地元のロックファンとか
先ほど演奏したバンドの連中とかが最前列で頭を振る。
こちらの頭の振り方っつうのは、
数人が並んで肩を組んで一斉に頭を振るのじゃが、
何せドラムクリニックのための曲なので変拍子が多く、これがうまく頭が振れない。

冒頭の7拍子で挫折してしばらく坐って様子を見、
次の5拍子でまた立ち上がるがまた挫折し、
こんなことだったらもっと頭振りやすい曲にすればよかったとちと後悔。

次にはXYZの曲も演奏に取り入れようと決意するのであった。

XingYiSign.jpg

そしてお決まりのサイン会。
前日は数百人で1時間以上サインをしてたが、
今回は1000人を超えている。
子供たちだけではない、
きっとこの大学の学生なのだろうが、女学生にはつい顔もゆるむが、
子供の母親とかにはつい
「おばはんはサインせんでもええんちゃうの・・・」
と思ってしまったが、
よくよく考えてみると小学生の子供がいるおばはんは少なくともワシと同年代か、
もしくはワシより年下である。

反省、反省・・・

XingYiPhoto.jpg

そして写真撮影・・・
どうでもええけど、垂れ幕・・・でかすぎ・・・
これって終わった後どうするんやろう・・・
持って帰ればよかったと少し後悔。


さてちょっと慌ただしかった今回の貴州省ツアー、
帰りは車ではなく貴陽まで飛行機であった。
(飛行距離30分)

それはここまで田舎だと列車とかの治安がよくないからだと言う理由だが、
来月に予定されている靖江と徐州のツアー、
何とワシはこの前後に日本で二井原実ソロライブのリハーサルが入っている。

つまりどこにあるかもわからないその土地に、
ワシは日本から自力で入らなければならないのじゃ。

数年前、河北省まで友人と車でスキーに行った時、
仕事が入ったので「ほなひとりで帰るわ」と言うと、
「どうやって帰る気やねん!命いらんのか!」
と言われた。

列車はまだいい。
そんなド田舎で外国人がひとりで長距離タクシーなんか乗ろうものなら、
どっか人気のないところに連れて行かれてよくてホールドアップ、
悪くて殺されでもしたらどうすると言うのである。

中国は広い。
人気の全然ない山奥で人が死んでても発見されることはない。
また、発見されたとしてもその犯人がこの広い中国のどこに逃亡しているのか、
捕まるわけがない・・・

聞けばこの靖江、
飛行場どころか列車もない街らしい。
もちろん地球の歩き方にも地図どころか名前すらも載っていない。

果たして日本からひとりで無事にたどり着けるのか・・・

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

Posted by ファンキー末吉 at:09:12 | 固定リンク

2008年6月17日

全中国ドラムクリニックツアーその3、西南地方貴州省「貴陽」

貴陽には先月布衣のツアーで行ったばかりである。
(その模様はこちら

第一回目の遼寧省沈陽吉林省吉林には北京から列車で行ったが、
さすがに1800km離れた貴州省までは飛行機に乗せてもらえた。
それでも北京から3時間。

日本に帰れるやないの!!!

VisionGuiYangHuanYing.jpg

空港に着いたら子供たちが迎えてくれた。
聞けばこの子たちもドラムの生徒だと言う。
ふたり仲良く手をつないでいるので姉弟かと思ったらそうではなく、
「仲良し」だと言う。
しょっぱなからちょっと甘酸っぱいスタートだった。

貴陽のパール倶楽部は市内のマンションの中にあり、
そこでは複雑なプログレッシブメタルに合わせてツーバスを踏む少女がいた。

VisionGuiYangMetalGirl.jpg

聞けばこのパール倶楽部の娘さんと言うことだが、
何でメタルなの?
何でツーバスなの?

そしてこのパール倶楽部でのベース教室。
幼稚園ぐらいの女の子が弾いているベースは何とこれ!!

VisionGuiYangMetalBass.jpg

これを売りつけた張本人がこの男、
パール楽器の中国代理店、
そしてアメリカのDEANの中国の代理店でもある中音のドラム部門責任者、
沙泳江(ShaYongJiang)先生である。(画面右)

VisionGuiYangShaYongJiang.jpg

この男、イスラム教でありながら浴びるほど酒を飲む。
そして今回気づいたが、
中国の習慣なのか、それに付き合うべく酒のめっぽう強い飲み要員が各地各地にいる。
画面左がそれである。

さんざん酔っ払ってその日は爆睡し、翌日の昼間がクリニックである。
会場は巨大なキャバレーのような店を営業時間前に使わせてもらい、
ネオンにはワシの名前まで打ち込んでくれている。

VisionGuiYangKaijo.jpg

これがまた客が入るのよ・・・
座席でざっと2、3百人、それが見事に満席になっていた。

まずは生徒たちの歌とドラム。

VisionGuiYangUta.jpg

VisionGuiYangDrum.jpg

そしてソロ演奏となってゆくわけだが、

VisionGuiYangSolo.jpg

ここで気がついた。
なぜ子供たちがみんなツーバスを踏み、メタルを叩くのか。

課題曲がメタルなのである!

ワシはワンバスから始めてツーバスになったので、
ワンバスの時の足癖でツーバスは左足から踏む。
ところが日本でもいきなりツーバスから始めたドラマーは右足から踏む。
この子たちはと言えば当然ながら右足から踏む。
初めてドラムを叩くのがツーバスで(ツインペダルだが)、
しかも課題曲がメタル。
ベースなど楽器も全てメタルである。
この子たちが大きくなった時、「ロック」と言うものをどう感じるのだろう。

「ロック?・・・そう言えば小さい頃やってたわねぇ・・・」

ロック後進国であるはずの中国だが、
実は末恐ろしいロック大国なのかも知れない。

ファンキー末吉のひとりドラムツアー軌跡(こちら


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2008年6月10日

ところ変われば募金も変わる

前回のメルマガで四川省大地震へ何か援助が出来ないかと言う話を書いたら、
やっぱそんなことを考えてる人は多いと見え、いろいろメールを頂いた。

とある人は何とか被災地の子供たちのために文房具を送りたいと関係者に相談したら、

・新品を送るとピンハネされる
・政府や赤十字みたいなところに送ってもやはり殆どがピンハネされる
・ということで、中古の文房具を信頼の置けるところもしくは人に直接送る
というのがよい

とアドバイスされたそうである。

彼女はワシに言う。
「その文房具をドラムに詰めて担いで四川省まで行ってくれ」
と・・・

こりゃほんま本腰入れて行くしかないか?・・・

知り合いが現地の教育機関に受け入れを要請してくれている。
ひとりではドラムセットすらも担げないので、
隣に住んでる布衣のボーカルに
「お前らどうせヒマなんじゃろ!」
と言うことで声をかけたらふたつ返事でOKだった。

まあ生き死にの段階がすんで、
衣食住が何とかなってから初めて「教育」だろうから、
ワシらが受け入れを許可された頃は少しは復旧が進んでいると言うことじゃろうが、
おそらく宿舎はその受け入れ先の学校となったとしても、
まあワシらの住んでる環境とそんなに違わんしなあ・・・

何とか冬になる前に行かなきゃ凍死するなぁ・・・


しかし彼から中国での募金の状況を聞いてびっくりした。
なんと中国では募金をしたらその名前と金額が公表されると言うのだ。

これは募金の額を吊り上げることには貢献しているが、
自分の名前と額を村に張り出された貧民達はたまらない。
誰それはいくらだからと更に募金をするために借金をする。

とある売れっ子の女性アイドルが被災者のために献血をした。
そのことが報道されると国民全てが怒り狂ってネットで彼女を叩きまくった。

「お前、金持ちなんじゃろ!血じゃのうて金送らんかい!!」

香港のとある超売れっ子歌手が何百万(日本円で)も募金した。
しかし彼よりも金持ちの事業家は中国にはたくさんいる。

「お前、誰それはもっと募金したぞ!お前はたったそれだけか!!」

ネットで叩かれまくって彼は
もう百万単位ではどうしようもないので千万単位の募金をする。
そしてそれよりもっと募金をした人が公表され、彼はもっと叩かれる。

これやったらせん方がマシなんちゃうん!!

ドラエモン募金みたいのんがこっちにもあって、
ある番号に電話をすると電話代から10元が募金として送られるのじゃが、
ワシなんかもうそれで叩かれたらと思うとドキドキよ。
そうやって病気のように毎日募金をする貧民はたくさんいると言う。

でもその金は果たしてちゃんと現地に届くのか?
届くと信じて募金するしかないのじゃが、
現実この国でのその横領は非常に問題になっている。

送られたテントが被災地ではなく受け取った幹部の庭で使われてたり、
物資の横流しは日々ネットで報道されて国民の知るところとなる。

「日本では被災地に国と社会とどっちが多く金を払う?」
変な質問を布衣のボーカルからされる。

「いや?・・・日本では国はまず絶対救済せなあかんし・・・
全力でそれせんかったら次の政権ないし・・・
いや、中国はその政権交代自体がないし・・・」

非常に答えにくい質問だったが、彼から先にこう答える。
「中国ではなぁ。被災地に送った金はほとんどが社会、
つまり国民からの募金なんだ。
政府はオリンピックに費やすお金の数分の一しか使ってない」

被災者よりもオリンピックが大切と言うわけか?
でも政府関係者はこの国では一番金持ちやぞ!
政府要人の個人資産を公表して、
彼らの個人資産からも募金させたらんかい!

先日ネットの書き込みで四川省の被災者をなじった少女が、
翌日にはその本名と住所と電話番号まで公表されて警察に保護された。
逮捕ではなく保護である。

そうじゃなきゃ間違いなく殺される・・・

ワシにも友達がいるが、中国のハッカー達の技術は物凄い。
ひとつの書き込みからその本人を特定するなんぞ朝飯前である。
奴らなら政府要人の個人資産なんぞすぐにハッキング出来るだろう。

その途端に殺されるか・・・

ドラム担いで被災地に行ったところで、
この国がそんなにすぐによくなることはあるまいが・・・

ロックで出来ることなんてほんの小さいことなのよね・・・

Posted by ファンキー末吉 at:05:06 | 固定リンク

私は何をする人ぞ

嫁がネットで面白い日記を探して来た。
こんなやつである。


もうだいぶ経ちますが、ダイハツmoveのCM、柴咲コウの出てるやつで、
最近のは柴咲コウが機会仕掛けの恐竜でmoveを追いかけるも、
恐竜は途中でガス欠になっちゃうって奴です。
ま、内容はともかく(笑)、
バックで流れてる曲は爆風スランプ『Runner』のアレンジした奴です。
我が愛するドラマー『ファンキー末吉』氏の曲でありますが、
普段から俺が、ファンキーさんファンキーさんと言っているためか、
流れてるCMを見て母が突然

「ファンキーさんよファンキーさん」
え?
「ファンキーさんよ」

いや、これファンキーさんじゃ無くて柴咲コウだから(笑)
確かに彼女はファンキーな面もあるのかも知れないが、
決してファンキーさんと言う名では無い
ファンキーさんはこの歌書いた人だから

そう言う俺の言葉を聞いてか聞かずか、

「最近ファンキーさんどうしてるの?北朝鮮から帰って来たの?」
いやいや、別に移住した訳じゃ無いし。
最近は~、そうそう、日本でスタジオ作ってね
「又作ったの?中国でも作ったでしょ?」
そうそう、それでね
「スタジオ作りが好きなの?」

どんな趣味だ(笑)

と、言う訳で、俺の伝えた情報により、
ウチの母の中のファンキーさんは
「柴咲コウが北朝鮮に渡り中国と日本で趣味のスタジオ作りをする人」
になってしまいました(笑)

おもろいなぁ・・・

確かにワシは今まさに北京のスタジオの大掃除をしていた。
しばらく帰って来ないうちにマイクも機材もホコリだらけである。

先日MacBookを日本で修理に出したら
「どこで使ってたんです?かなりホコリの多いところですよね」
と言われたぐらいホコリっぽい。

かと言って自分の部屋はホコリがあろうがカビが生えようがおかまいなし。
やっぱスタジオ作りが好きなのかも知れないなぁ・・・

人間強くイメージしたことは実現すると言うが、
あとLAと、きっと平壌にもスタジオを作るような気がして仕方がない。


かと言って決してスタジオ仕事が好きなわけではない。
昨日もアンダーグランドバンドのレコーディングしてて、
ドラムがあんまし下手なことに癇癪を起したところである。
結局助手(これがまた使えないんだ)にやらせて
ビールを飲んで酔っ払ってた。

自分でドラムを叩いてそれを自分でレコーディングするのは
もう言わばドラマーの豪勢な趣味のようなもので、
ヘタしたら一晩中やってて、
「やっぱ最初のテイクが一番よかったよね」
と言うこともしばしばであるが、
だが人のプレイを録音するのはひとえに「忍耐」である。
忍耐力がなくて前回離婚してしまったワシは、
だからこそレコーディングはなるだけ早くすませようと努力する。

盲目のギタリスト田川くんと作り上げた「Vision Rocks」なんか、
これだけ難度の高い曲を、
ドラムは映像のシューティング含めて2時間、
ギターも2時間、ベースは1時間足らずで録り終えた。

こんなもん長くやってたら気が狂っちゃいます・・・

この楽曲は、このページでも紹介しているように
「パール楽器中国工場初の国内流通製品によるデモンストレーション楽曲」
である。

これをひっさげて中国全土をクリニックツアーにまわる。
既に東北地方、遼寧省と吉林省に行って来たが、
これを半年かけて廻るのは結構大変である。

そしてその前にはアンダーグランドバンドの助っ人ドラマーとして、
中国の西南に位置する貴州省に行って来たばかりである。

一日のうちに中国の西南から東北までを縦断しているんだから、
その移動距離とて半端じゃない。

被災地に近い四川省にはツアーに廻らないと言うことなので、
独自に現地の小学校にドラム担いでロックを教えに行く企画もある。
まあ行ったら2週間は帰って来れないやろうなぁ・・・


四川省のために何かやってあげたいと言う気持ちはあるのよ。
先日も吉林省でのクリニックで
会場で募金を集めようと言う企画で前の日は盛り上がったが、
蓋を開けてみたら
「個人が勝手に募金を集めるのは違法行為です」
と言うことで許可が下りない。
それを持って逃げてしまう輩が続出しているのでわからない気もしないが、
じゃあその団体である中国赤十字社に
「ほな会場に募金集めに来てや」
と言うと
「そんなヒマない」
と言って取り合ってくれない。

そりゃもうドラムセットに支援物質詰め込んで自分で運ぶしかないやろ!

現在企画進行中。
日本から支援物質を援助してくれる企業等求む。

私は何をする人ぞ
ますますわからなくなってくる

Posted by ファンキー末吉 at:05:00 | 固定リンク

2008年6月 3日

全中国ドラムクリニックツアーその2、東北地方吉林省「吉林」

吉林省には一度行ったことがある。
90年の大晦日だったか、友人達と北京から列車に揺られて、
確か27時間かけて着いた街はマイナス25度の北朝鮮との国境の街だった。

看板はハングルが多く、
韓国とかではとっくになくなってしまった朝鮮族独自の文化が、
そのままで残っているようなそんな街だった。

だからワシは吉林に降り立った時、
真っ先にハングル文字を探したのだが見当たらない。
よくよく考えてみたら、
ワシがあの時行った街は吉林ではなく延吉朝鮮族自治区であった。


いやーでも楽しかったなぁ・・・
朝鮮族と朝鮮料理食って毎晩飲んで、
あげくの果てには凍った豆満江を徒歩で渡って北朝鮮領土と思われるところで記念撮影した。

朝鮮族クラブで酔っ払ってドラム叩いて、
ホテル帰ったら新年で、
東京の家にお袋が来てるから電話かけたらKちゃん
(参照:Kちゃんの物語その1その2
が電話に出たなぁ・・・

今考えてみたら恐ろしや恐ろしや・・・


さて吉林はそんな思い出深い延吉ではなかった。
吉林省の省都、松花江が流れる水の街。
朝鮮族自治区でもなく、ハングル文字の看板も少ない。
でも気持ちがそうなってしまってたので朝鮮料理をリクエストした。

お決まりの朝鮮冷麺

JiLinLengMian.jpg

北朝鮮式は酸っぱく、韓国式は甘辛いと言うが、
これはどちらかと言うと韓国式である。


そして朝鮮料理と言えば犬肉を忘れてはならない。
北京でも有名なここのご当地ビール、雪花と一緒に御馳走になる。

JiLinGouRou.jpg

犬好きの人、ごめんね。
まあお味はこれと言ったものでもないのじゃが・・・


さてこの日は翌日と同じ会場で
SABIAN主催のドラマーズチャンピオンシップが開催されていた。

JiLinDrumersChampionShip.jpg

ワシはSABIANの中国地区モニターでもある。
パールは日本地区のモニターでちょっと関係はややこしいが、
今回のツアーはSABIANのシンバルのプロモーションでもある。
翌日はこのコンテストの審査発表があって、
ワシの手から優勝者に賞状を手渡すと共に、
そのままクリニックが始まると言うよく出来た筋書きである。

コンテストが終わったらドラムをセッティングする。

JiLinDrumSetting.jpg

中国はでかい。
ひとつのドラムセットを移動するには限界があるので、
ふたつのドラムセットをそれぞれの現地に送っておく。

右隅に小さく写っている黒い服の少年が実はこのドラムセットを買いとった。
彼にとっては一生の宝物になるであろう。
敬意をこめて最高の音にチューニングさせて頂いた。

そしてその前に写っている白い服の少年は、
去年のこのコンテスト少年の部のグランプリである。

ここのレベルは前回の遼陽のレベルより数段高い。
ついでに彼にはマンツーマンでレッスンを施した。
夏休みにはビザが取れたらファンキースタジオに来ると言う。
歓迎歓迎!


さて、左下に写っている機材が、
今回のために八王子のHardOffで買った中古品のHDレコーダーである。

以前まではProtoolsシステムを持ち歩いていたが、
インターフェイスも含めるとこれがなかなか持ち歩くには重い。

菅沼孝三にはMDを勧められた。
「コンピュータはフリーズする、
CDは針飛びする、
一番安全なんがMDやで!」

と言うことでワシも今回はMDのLchにクリック、
Rchに音源と言うデータも用意した。
バックアップにそれをCDでも用意している。

でもそのシステムは簡単だし安全だが、
出力がどうしてもモノラルになってしまう。

データをMixdownしながら
「モノラルではやっぱもったいないなぁ・・・」
と思うことしきり。

中国ではもうネットでビデオもダウンロード出来る。
せっかくここまで作ったんだから、
やり手のマニアックなこだわりではあってもせめてステレオで出力したい。
と言うわけで購入したものである。


この曲もそうだが、
今回もパール倶楽部に置いてゆく今回クリニックで使う伴奏だが、
この少年たちは目を輝かせて、
大真面目にワシの手数を完全コピーするであろう。

・・・叩いた本人でさえ同じことはコピーしても叩けないのに・・・

光栄でもあるが、
ここ中国も北朝鮮と似ているところがあって少し恐ろしい。
この一連のツアーで彼のように天才少年と出会ったら、
このワシが責任持って正しくロックの道に導いてやりたいと思う。


さて本番も終わり、子供たちにサイン攻めにあう。

JiLinSign.jpg

このオッサン達は一体何枚ワシのポスターを印刷したと言うのだ!
次から次からポスターを持ってサインをねだる子供たちを見ながら思った。

「この子供たちが大きくなったら、
このポスターを、サインをみてどう思うのか?
私は、僕は、あのFunky末吉を生で見たんだよ」
と思うのか、もしくは
「あったなぁ・・・そんなこと・・・
誰やっけ・・・」
と思うのか。

もう50も手に届くワシの人生はそんなに長くない。
この子たちがいっぱしのロッカーに育っている頃に、
まだこうしてロックドラムを叩けていたとしたら、
それだけで十分幸せなのではないか・・・

そんなことを考えながら子供たちにサインをした。


そしてそんなポスターを山ほど刷ったオッサン達がこれである。

JiLinOssantachi.jpg

ここのパール倶楽部の人間もいれば、
吉林省打楽器協会のお偉いさんもいる。
その全てに共通しているのが、
「こいつらどれだけ飲むんや!!」
と言うことである。


いやー飲む飲む。
翌日は例によって夜汽車、
しかし昼飯は超素晴らしい所に連れて行ってくれると言う。

それがここ。
吉林の街を流れる松花江の上流、
日本軍が作ったダムで出来たと言う松花湖。

JiLinSongJiangHu.jpg

これが非常にきれいな水である。
吉林のビールも酒もこの水を使って出来ているから美味しいのだと言う。

その畔にもともと民家で友達を招待するために食事を出すと言うレストランがあると言う。
そこで午後2時から食事が始まった。

JiLinHuBianChiFan.jpg

特にこの大魚は何するもんぞ!
隣のこのこれだけ奇麗な湖で獲れた魚をそのまま料理する。
そのとてつもなく奇麗な水で作ったビールを飲む。
旨くないことがありえようはずはない!!

ワシはもともと2時から昼飯だったら夜9時40分の列車までどうすんのと思っていた。
心配ご無用!
ワシらは結局出発直前まで飲み、そして食っていたのであった。

吉林よいとこもいちどおいで。
この民家は秋には葡萄が生り、
それをちぎりながらハンモックで寝っ転がる。
今度は嫁子供を連れてそんな旅をしに来い、と。

アホなオッサン友達はそれを連呼するのであった。

全中国ドラムクリニックツアーはまだ続く!

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全中国ドラムクリニックツアーその1、東北地方遼寧省「沈陽」

遼寧省と言うところがある。
大連と言う街が比較的有名だが、省都は沈陽。
記念すべき全中国ドラムクリニックツアーはその沈陽の隣町、遼陽と言う街で行われた。

北京から夜汽車に揺られ、10時間かけて降り立った遼陽と言う街は美しかった。

LiaoYangTown.jpg

東北地方には何度か足を踏み入れたことがあるが、
いつも思うのは「日本人が郷愁を感じる街」だと言うことである。

郷愁を感じたからここに満州国を作ったのか、
満州国を作ったから郷愁を感じるのか、
その答えは今も出ないままである。


申し遅れた。
この旅には重要なパートナーがいる。
世界のブランドであるパールドラムの中国総代理店、
セントラルミュージック(中音)のドラム部門責任者、
沙泳江(Sha YongJiang)先生である。

ShaYongJiang.jpg

腕の入れ墨はダテではない。
その模様が示す通り(と言うが実はよくわかっていない)、
生まれきってのイスラム族(回族)。
豚肉は食わないが酒は飲むわ煙草は吸うわ。
アラーの神の天罰が落ちようとも
酒と煙草とロックなしでは生きていけないと言う神をも恐れぬオッサンである。
この写真は見事に二日酔いのショットだが、
どうせ毎日二日酔いなのでいつもこんな感じである。

・・・こんなんと二人で旅してまんねん・・・

昼ご飯は東北料理。
東北料理は餃子、きくらげ炒め等北京でもポピュラーであるが、
ここにもありました!ご当地ビール!!

その名も遼陽ビール!!

LiaoYangPiJiou.jpg

これときくらげ炒めの組み合わせはまた絶妙!
・・・と言いたいところだが、
飲んだらドラム叩けないので昼間は我慢。

LiaoYangDruming.jpg

ドラムを叩く

LiaoYangDrumTeaching.jpg

子供に教える
(何か北朝鮮と言い、こんなことばっかやっとるなぁ・・・)


LiaoYangDrinking.jpg

そして飲む!!

全国に50以上あると言うパール倶楽部と言う組織。
そこを中心にこのオッサンは全中国にパールドラムを売っていく。

ではその50のパール倶楽部の中から、
どうやって今回廻る18の倶楽部を選んだか。
その理由はここに着いてすぐわかった。

ここの人もとにかく飲むのである。
べろんべろんになってワシらを沈陽まで送ってゆく。

半日しか滞在しなかったが思い出深い一日だった。
こうやってパール倶楽部とワシらは固い絆で結ばれてゆくのである。

全中国ドラムクリニックツアーは続く・・・

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布衣貴州ツアー

最近の航空チケットはeチケットとやらになって非常に便利なのじゃが、
時々便利過ぎて不安になることがある。

日本にずーっといたワシは北京に帰ってすぐ翌日、
「12時50分HU7189に乗れ」と言うメールだけを持って再び空港へと向かった。
カウンターに着いてパスポートを見せればそれで貴陽行きのキップを渡される。

「貴陽ってどこ?」

この日北京は非常に暑かったが、この土地が南にあるのか北にあるのかさえ知らない。
全天候型万能の服装、「ジャージ」のまま飛行機に乗り込み、爆睡する。

飛行機に揺られること3時間。
前日は2時間半揺られて関空から帰って来てるので、
日本に帰るより遠いと言うことになる。

飛行場にはライブハウスの老板(社長さん)が迎えに来ていた。
「貴陽は初めてかい?ド田舎でびっくりするよ」
としきりに説明するが、車で走ること15分、
そこはいきなり高層ビルが立ち並ぶ大都会であった。

GuiYang.jpg

リハーサルをすませ、そのまま名物である「酸湯魚」を食べに行く。

GuiYangSuanTangYu.jpg

「酸湯魚」というのは酸っぱくって辛いスープの魚の鍋である。
老板が魚を選んでくれたが、これはどう見てもナマズのようである。

GuiYangNamazu.jpg

これがまた肉にもちもち感があって旨い!
酸っぱくって辛いスープも非常にビールを誘うが、
演奏前に飲むと叩けないので必死で我慢した。

そして老板はまた奇妙なものを頼んだ。

GuiYangIkichi.jpg

「生のにしますか、煮たやつにしますか」
と従業員に聞かれ、迷わず
「生の」
と答えていたようじゃが、
聞けばこれは「鳥の活き血」であるらしい。
じゃあどうして液体じゃなくゼラチン状なのか聞く勇気はなかったが、
老板はこれをスプーンですくってつるんとおいしそうに食べる。
ためしに食べてみたが・・・

・・・味のほどは・・・

まあ目をつぶって「豆腐だよ」と言われればそうかなと思うかも知れないが、
一度見てるだけになあ・・・


さてライブである。
ライブハウスに戻ってみると歌謡ショーが始まっていた。

GuiYangStage.jpg

ここでロックをやんのか?・・・

布衣の出番が来た。
花道の一番前にボーカルが立ち、
その後ろにギタリストが立つと言う変なステージである。
ちなみにワシの右側にベーシストがいる。

いろんなところでライブをやったが、
こんな変な立ち位置でやるのは初めてである。

GuiYangBuYi.jpg

大音量でドラムを叩くも、怒る客も帰る客もおらず、
むしろドラムソロが終わったら一番前の客がビールを差し入れてくれた。
遠慮なく頂いてライブ終了!


さて、貴陽と言えば屋台が有名と言うことで、
さっそくそのまま屋台に繰り出した。

GuiYangYeShi.jpg

さて屋台と言えばビールである。

ビールとは非常に不思議な飲み物で、
例えばタイ料理にはタイビールが一番合うし、
日本料理に中国のビールはやっぱ合わない。
地元の料理にはやっぱ地ビールが一番なのである。

芽台(マオタイ)酒と言う有名な白酒があるが、
実はここ貴州省(どの辺や?それ)の名物だそうで、
その芽台(マオタイ)にビールもあると言う。

GuiYangMaoTaiPiJiu.jpg

芽台(マオタイ)ビール、絶品である。
こんなの北京では絶対飲むことが出来ない。
そしてここの辛い料理に絶妙によく合う。

ちなみにその手前にあるのは唐辛子。
何でもこの唐辛子につけて食べる。
色こそは真赤だが非常に香ばしく味が深い。
あまりに旨いのでついついつけ過ぎてしまう。

そして老板の頼んだ絶品がこれ!
「貴陽春巻」

GuiYangHarumaki.jpg

このラー油のような辛いタレにつけて食べるのだが、
これがまた絶品!!

「食は貴州にあり」
と言う言葉は本当にあるらしい。
中国は広い。
いろんなところに食の名物があるもんである。


翌日の昼はラーメン。

GuiYangMianGuan.jpg

ホテルの近くの行列の出来る店に飛び込んだが、
これがまた非常に旨かった。
こちらの小吃も名物であるらしい。

しかしあまりに辛すぎて残してしまった。

GuiYangTabenokoshi.jpg

さらに名物なのが薔薇らしい。
薔薇の砂糖とか薔薇のお茶とかいろいろあったが、
やはり興味を惹かれるのが「薔薇酒」である。

GuiYangMeiGuiJiu.jpg

さっそく飲んでみたが、甘くて非常に飲みやすい。
度数は決して低くないので飲み過ぎるとぶったおれるらしい。
こんな酒が酒屋にはいろんな種類置いてある。

GuiYangJiuDian.jpg

ぶっ倒れてもいいから全部飲んでみたいもんじゃ。
食は貴州にあり!
酒は貴州にあり!
この後すぐに全中国巡演ドラムクリニックツアーが始まるが、
半月後にはまたそれでここに戻って来る。

酒よ、待ってておくれ!!

Posted by ファンキー末吉 at:14:46 | 固定リンク