全中国Pairのツアー
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2009年07月11日(土)
Pair全中国ツアー湖北省武漢

先月のツアーは運良く(運悪く)全部ドタキャンになってしまったが、
今月のツアーは運良く(運悪く)ドタキャンにならなかったようである。

湖北省、内陸部長江のほとりにある武漢という街、
日本から直行便は出てないので北京経由の便にした。
他のメンバーは列車で一晩かけて既に向かっている。
私はちょいと深酒してしまい、朝6時に飛び起きて空港に向かった。
これでは酔いつぶれてそのまま寝台車で寝れる列車の旅の方がまだ楽である。

飛行機に揺られること2時間。
全くもって中国は広すぎる。
これでは九州ぐらいまでは帰れるではないか・・・

初めて降り立った武漢の空港。
空港施設から一歩外に踏み出すと・・・暑い!!!!
「中国で一番暑い街」だという噂を聞いたことがあるが、
湿った空気が肌にへばりついてくるように暑い!!

日本で一番暑い街は最南端の沖縄ではなく、
むしろ内陸部の前橋や熊谷であるように、
この街が「中国で一番暑い」というのはあながち嘘ではなさそうである。

空港から市内からはえらく遠いという話である。
強いて言えば成田のようなもんか・・・
タクシー乗り場に行ってみると、
今日に限って何故かタクシーは空港出入り禁止らしい。

何があったのか知らないが、仕方ないのでバスで行くしかない。
このちょっとした移動だけで汗が噴き出して来る。

PairWuHanMap.JPG

ライブハウスの場所を調べてみると、
どうもバスの終点近くであるらしい。
市内からはちょっと離れている。
強いて言えば八王子のようなものか・・・

バスに揺られること2時間。
飛行機だと北京まで帰れている。
やっと終点まで着いて、タクシーでライブハウスへ。
このタクシー待ちの時間だけでもう身体じゅうの皮膚がネバネバしている。

ライブハウスに着いた。

PairWuHanVox.JPG


「Voice Of Freedom」なんて名前を付けた時点で
昔だったら即、政府からお取り潰しになってたところである。
中国も少しは平和になったということである。

部屋の中に入っても暑い・・・
店を開けたばかりなのでクーラーがまだ効いてないのか、
もしくはクーラーが効かないぐらい暑いのか、
とにかく「外よりはちょっとまし」というぐらいの状態なので、
ステージに転がっていた大型扇風機をドラム専用に使わせてもらう。

よくドラムの備品として扇風機を持ち歩いているドラマーがいるが、
ワシは自慢じゃないがそんなことをしたことがない。
「ステージが暑いのは当たり前!!」
とばかり根性で乗り切るのじゃが、
ここの暑さは「種類」が違う。
ステージの暑さが「サウナ」だとすると、
ここの暑さは「ミストサウナ」。
辛いもの好きにワサビを食べさせて悲鳴を上げさせるようなものである。
(喩えがよくわからんか?・・・)

ステージが始まった。

PairWuHanStage.JPG

「80后」という80年代に生まれた同世代の若者に対して歌う歌では、
お決まりの「座って歌う」コーナーとなるのじゃが、
相変わらず座ったら遠慮ない撮影大会である。

一台しかない扇風機は悪いけどドラム専用にさせてもらったので、
フロントのみんなは汗だくである。
汗が吹き出して来て・・・というより、
空気中の全ての水分が皮膚の上で玉になるという感じで、
流れ出すというよりも皮膚から流れ落ちずにずーっと留まっている感じである。

ステージが終わったらさっさとホテルでシャワーを浴びる。
一日に何度もシャワーを浴びなければやっていけない。

それ以前に外に出るのがイヤである。
ずーっとクーラーの効いてるところでいたい!!

香港は外は暑いのに部屋の中が寒くてイヤになるが、
今となってはあれは正しい!!
部屋の中までむしむししてたら死んでしまう!!

というわけで今回はライブハウスとホテル以外、
それ以前に屋外には出てないので、
それも何だということでホテルの前の夜市でビールを飲むことにした。

でも夜中というのにやっぱり暑い・・・

香港の夜市でもこんなに暑くなかったと思う。
ふと見るとデブのキーボードのZhangZhangは汗だくである。

PairWuHanDebu.JPG

基本的にデブは暑さに弱い。
そして自身の身体は非常に熱い。

誰かが言った。
「おいおい・・・見てみろよ、汗かいてんの俺たちだけだぞ・・・」

見てみると地元の人達は涼しげに座っている。
暑いのはデブがいるという理由だけではない。

地元の人はこの暑さに慣れてるのである!!

その証拠にどの店もホテルもそんなにクーラーをがんがんに効かせない。
翌日のタクシーなんぞ
「窓閉めてクーラーかけてくれぇ!!」
と頼むと、
「こんなに涼しい朝なのにクーラーなんかいらねーだろう」
と来る。

お前らは暑くなくてもワシらは暑いんじゃぁ!!!

やっとの思いで灼熱の武漢を後にする。
北京の夏も40度を超えるが、
空気が乾いているだけ武漢よりましである。


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