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2011/04/05

貧乏人から太陽を取り上げるな!!

雲南省に着いて楽しい仕事が始まっているが、
北京の院子の騒動の顛末が面白いので
雲南レポートより先にそちらをレポートしたい。

もともとこの院子というのは庭みたいな意味で、
北京伝統の四合院と言えば聞こえがよいが、
コンクリートの箱みたいのを3方にどどんと置いて、
その真ん中が住民共通の庭となるものである。

うち間取りはこちらを参照のほど

この3方全ての部屋を一人で借りて、
このひとつの「院子(この場合は庭も含めて全て)」を独り占めする、
これがワシの思う究極の贅沢なのじゃが、
マンションなんかを指す「楼房(Lou Fang)」と違って、
いわゆる「平屋」という意味の「平房(Ping Fang)」というのは、
今や豊かになってしまった北京人はなかなか住もうという気にはならない。

まあ土地だけはあって、
手っ取り早く家(というよりただのコンクリートの箱)を建てればいいんだから、
最近では人里離れたうちのような貧民街か、
逆に超豪勢な都心の四合院かしかお目にかかれない。

往々にしてトイレや風呂はなく、
ここに住む貧民の一番のメリットはこの真ん中の院子(庭)なのである。

それを大家は自分が政府を騙して金儲けしたいがために貧乏人からたったひとつのそれを奪おうとする・・・

「ファンキーさん、2階なんて作られたらこの院子(庭)が死んじゃうじゃないですか!!
断固戦うべきですよ!!」
とうちのアホのエンジニアは鼻息を荒くするが、
ワシは外国人の住めないこの地区に内緒で住んでいるのでそう強いことも言えない。

「まあ上がそう言ってんだったらしゃーないんじゃない?!!」
と取り合わなかった。

ところがいざ雲南省に出発しようとしたら、
院子の入り口で警察までやって来て大騒ぎをしている。

FangYanBaoJing.JPG

聞いたら「警察に通報した」と言う。

「見て下さいよ!!
こんなところにこんな雑な作り方で壁なんか作られたら、
隣は共同トイレでいろんな人がここ通るのに危ないじゃないですか!!」

大家も巻き込んで警察とやりやっている方言を後に、
ワシはそそくさと雲南省に出発した。

その後彼からメールが届く。
「警察は相手にしてくれなかったけど、
この話をツイッター(中国の)にUPしたから見て下さい」
と。

これである。

「ファンキーさんの院子に」
と書かれてあるのでうちにもResが来て大変だが、
「貧民から太陽を取り上げるな!!」
と盛り上がっている。

Resにも大家に対して、
「金さえ儲かれば他の人が死のうが生きようが構わないのか!!」
など話がどんどん飛躍してゆく。

とどのつまりには方言はこんな激を飛ばす。


こんな詩を知ってるか。

ドイツで昔、共産党員を皆殺しにし出した。
私は何も言わなかった。
何故なら私は共産党員じゃないし・・・

今度はユダヤ人を皆殺しにし出した。
私は何も言わなかった。
何故なら私はユダヤ人じゃないし・・・

今度はカトリックを皆殺しにし出した。
私は何も言わなかった。
何故なら私はカトリックじゃないし・・・

最後に私を殺しに来た。
ししたら誰も何も言わなかった・・・


「みんな!!今回俺は声を出して言った!!
だけど声が届かない!!
誰か俺たちのために立ち上がって声を上げてくれる人はいないのか!!」

そんな叫びが実ったかどうなのか、
大家は彼に折衷案を出した。

「2階は作りますが、
屋根は透明の素材にしてあなた達の太陽は守りましょう」

方言の叫びがついに届いた!!
院子は2階建てになっても太陽は残るぞ!!


・・・ん?・・・待てよ・・・
これから気温40度を越える夏がやって来るというのに、
天井に透明な素材で蓋なんかされた日にゃ蒸し焼きになってしまうぞ・・・

方言・・・まことにいいヤツなんじゃがひとつ詰めが甘い・・・

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