ファンキー末吉メルマガバックナンバー

No.163 亜洲鼓魂コンサートへの道

ことの始まりは酒飲み話であった。
http://www.funkyblog.jp/2011/04/post_626.html
まあ仲間内の若いミュージシャン達が集まってワイワイやれればよい、と。

96年に発売したワシのソロアルバム「亜洲鼓魂」は、
今では中国のロックのバイブルとなってはいるものの、
インストの数曲以外そのアルバムの楽曲を演奏したことはない。

まあいろんなボーカリストを集めて作ったアルバムだから仕方ないのだが・・・

しかしこのアルバムを聞いて育った若いバンドもいるわけで、
「じゃあ僕、あの歌歌います!!」
とか
「じゃあ私、あの歌歌います!!」
とか言う輩も現れる。

別に本当にあのアルバムに参加した、
今では大スターになってしまっている本人を呼ぶ必要はない。
誰かが歌ってさえくれれば楽曲は再現出来るのだ!!


というわけで突然だったがライブハウスを押さえた。
両個好朋友というライブハウスで、
オーナーは以前うちの院子に住んでたりしたので、
開店当初からいつも遊びに行っている。

今ではアンダーグランドではナンバーワンのライブハウスになってしまい、
増築し、機材もリニュアルしたりしていて羽振り良さそうにも見えるが、
その実、ワシらのような「友達」が毎日入り浸ってタダ酒を飲んでいるので、
実際の経営状態のほどはよくわからない・・・。

実際ワシは自分で金を払って飲んだことがほとんどない!!

オーナーがいる時は、ヤツもドラマーでワシを崇拝しているので、
「ファンキーさん、今日は何を飲みますか?」
と来る。

「ワインが飲みたいかな・・・」
などと言うとフランス産の高級ワインが1本そのまま出されたりするから驚きだ。

オーナーがいなくても誰か「友達」がたむろしているので、
「よ、ファンキー!今日は何飲む?」
とばかり何でも酒を持って来てくれる。

まあよくも悪くも素敵な店である。


スケジュール的に前もってリハーサルをするのは無理だから、
当日早く集まってリハをしようということで2時に集まった。

ベースは今では若手ナンバーワンのセッションミュージシャンになってる韓陽(HanYang)、
彼は出かける前に中国のツイッター
(いわゆるアメリカのTwitterは国がブロックして接続出来ないので中国独自のがある)
でこのようにつぶやいている。

「みんな亜洲鼓魂って知ってる?
僕が小さい頃聞いて感激して身震いしたアルバム。
そしてこの作者、実は長年に渡って中国の音楽を助けて来て、
同時に僕たち若いミュージシャンを育てて来た。本当に感謝したい!!
そして今晩、恐らくこのアルバムが出てから初めてこの曲がライブで演奏される。
きっと僕は感激でまた身が震えると思う」


小屋に着いたら別の人がパーティーをしていた。
この小屋は外に広々としたオープンテラスがあり、
中でがんがんに音を出してても外で問題なくパーティーが出来る。

今からの季節、暗いライブハウスの中で酒を飲むより、
広々とした外で酒を飲むのが人気で、
最近では羊の丸焼きが出来るオーブンを設置している。
http://www.funkyblog.jp/67a00debjw1dgt49xrrgfj.jpg

昼のパーティーでも羊の丸焼きがオーダーされ、
業者が外で捌いていた。
http://www.funkyblog.jp/KaoQuanYangZhunBei.JPG

「アジの開き」ならぬ「羊の開き」である。

かくいうワシも実は夜のライブのために2匹オーダーしている。
肉代で1万円ぐらい、それに輸送費と炭の代金等もろもろ合わせて、
まあ日本円で1万5千円ぐらいであろうか・・・

最初は入場料をみんなに分けずに羊肉にしようという考えもあったが、
まあせっかく集まってくれたみんなにギャラが羊肉っつうのも悪いから、
結局羊肉は10元で売って、
それで足りなかったらワシが自腹で出そうということになった。

「何時に焼き上がるようにする?」
というので、
「1匹は開演前の9時、もう1匹は終演後の12時にしてくれ」
とオーダーしたが、そもそもこれが間違いの始まり。

こんな美味い羊肉を食ってビールを飲まないというわけにはいかないので、
出番前だとワシは飲み食いが出来ないのじゃ・・・

一応金を出したのはワシなので焼き上がった羊に最初にナイフを入れる。
一口頬張るが非常に美味で、
ドラム叩けなくてもたらふく羊食ってビールでも飲みたいところじゃが、
仕方なく一口で我慢してステージに上がった。

そしてその瞬間にその1匹の羊は
あっと言う間に周りの人間の胃袋へと消えてしまっていたのだ・・・(涙)


そしてライブ終了後、もう1匹の羊を焼いている。
ワシは片付けなどしながら、
「出来上がったら必ずワシに声をかけろ!!」
と強く言ってたが、
駆けつけた頃には既にほとんどなくなっていた・・・(涙)

ま、いい!!これだけの人が食べたんだから10元とは言え、
まあ羊肉代ぐらいは出ただろうと思いきや、
何と誰も金を払って食ってない!!

しゃーない!じゃあ入場料から少し融通してもらうかと思ったら、
何と誰ひとりとして入場料払って来ていない!!

みんな「ファンキーの友達」でタダで入っているのだ!!


まあしゃーない!!ワシもいつもタダで入ってタダ酒飲んでいるのだ。
ありがたい話は、
参加した全てのミュージシャンはギャラをもらうつもりで来ていないことである。

キーボードの雷子(Leiz)は終演後に中国のツイッターにこうつぶやいている。

「今日はとっても楽しかった。
舞台袖で韓陽(HanYang)と話してたんだ。
僕たちがみんな小さい頃に聞いてたあの曲を、
今日は僕たちが演奏したんだよ、って」

韓陽(HanYang)はこうつぶやいている。

「僕はもうNew Beeee!(Fuckin' greatの意)としか言いようがない。
このようなパワー、このような激情、
そしてこのような年齢のこのような青春!!
ロックとは素晴らしきかな!!
パワーと希望の源、羊肉を一緒に食べましょう!!」


残り物の骨の周りについた羊肉を頬張りながらしばし飲んだ。
そして次のライブがまた酒の勢いで決まった!!

7月17日(日)
同じくここ両個好朋友にて、
「ファンキー末吉52歳の誕生日を迎えて、
52歳と4日後に初めてドラムを叩くバースデーパーティー」

しかもこの日は昼間っからぶっ続けて4時間叩き続けます!!
昼間誕生日パーティー、夜はライブという声もありましたが、
ワシはドラム叩く前は酒が飲めんので昼からライブします!!

チケット代は52歳にちなんで52元!!
おつりは出しません!!

小銭のない人は60元でも100元でも払って、
おつり分はファンキーさんの誕生日プレゼントにして下さい!!

この日は友達と言えど、
誕生日プレゼントと思って必ず金を払って下さい!!!


次回はリハーサル時間もあるので、
たっぷりリハーサルもして亜洲鼓魂の中のいろんな曲を演ろう!!
出来たら全曲演奏するぞ!!

あとはワシが中国で参加したあらゆる楽曲。
アレンジしたのもあるし、
ドラムを叩いた曲は数限りなくある。

4時間ぐらいのメニューは楽勝である。


次こそはたらふく羊の丸焼きを堪能させて頂きたい!!


ファンキー末吉