ファンキー末吉メルマガバックナンバー

No.162 日本国籍なのに教育を受けられない問題について

日本国籍なのに北京の日本人学校に入学を拒否され続け、
結局1年以上教育を受けられてない子供をしばらく我が家に引き取って、
ファンキー村の子供達の通う小学校に通わせている。


父親が日本人で母親が中国人、
家庭内言語が中国語というと私の前妻との生活と同じである。

この子は1年間は中国の学校に通っていたのだが、
父親がガンで他界してしまい、
母子家庭となってしまっては今ではその高い授業料も払えない。

ちなみにうちの子供も一時期北京の学校国通わせたことがあるが授業料は年間8万元、
当時のレートで150万円近い金を払って通わせてもらってた。

基本的に中国の学校は中国人に勉強させる学校であって、
外国籍の子供を入学させるのはそれこそ「袖の下」しかないのだ。
この金額には「寄付」とかいろんな名目の金が含まれていたと聞く。

しかしそれは「中国」という国の問題なのだからとやかく言う筋合いの問題ではない。
結局私の家庭はそのまままた日本に引っ越して来て
子供を日本の学校に入学させたので問題なかったが、
この家庭ではそのような「身より」がない。

しかし国籍は日本人なのだからと北京日本人学校に入学を申し出た。
将来は亡くなった父親の国で子供を育てたいという気持ちもある。

しかし日本人学校はこの子の入学を断った。

理由は最初は、
「両親が日本人で労働ビザを取得してなければダメ」
とかいろいろ言ったらしいが、
中国の当局からそのようなお達しがあったからと言いながら、
当局に問い合わせたらそんなお達しはしていないと言うし、
その後何度も足を運び、その度にいろんな問題を提示されたと言うが、
最終的には「この子の日本語能力」ということで面接を受けることとなった。

それからである、毎回毎回面接の度に
「だいぶうまくなったけどもう少しだねえ」
と言いながらこの学校はこの子を1年以上そのまま放置している。

つまり面接だけを受けさせてずーっと教育を受けささなかったということである。

これは教育者というより日本国民、もしくは「人間」としてどうなのだろう。
この子が1年以上教育を受けてないことを知りながらずーっとそれを続けていたのである。

「他の道を提示してもらえれば別の方法もあったのに」
と母親、そしてそれを援助して来た亡き父親の友人達は嘆く。

見るに見かねて私は持ち前の「おせっかい」を始めた。
「とりあえず問題は何だ?
当面の問題はこの子が義務教育を受けられてないことではないか?
だったらすぐにうちに来て学校に通わせよう」
というわけである。

もちろん日本の学校は日本国籍の子供を、
いや、外国籍の子供さえ拒むことをしない。
「日本語学級」なる日本語を喋れない子供の補習を行うシステムもある。
学校に慣れるまでボランティアで通訳がついてくれるシステムまである。

いざ通い出してみると担任したいろんな先生、特に日本語学級の先生は
「日本語ちゃんと喋れるじゃない」と口を揃えて言う。

では北京日本人学校が言うその
「日本語のレベルが達してない」
というのはどこまでのレベルを言うのだろう。

「他の生徒の勉学のさまたげになるから」と言うが、
現実この子はさまたげになるどころか、
問題の読解力が低くてすむ算数などでは満点を取っているし、
友達も出来て1ヶ月もたたない間にクラスに溶け込んでいる。

赤の他人である私が、
「いやそれは大問題だ。まずはこの子に教育を受けさせよう」
と思って行動するというのに、
当事者である教育者がそんな必要など全然考えず、
その子が教育を受けられてないのを知りながらずーっとそれを放置し続けたというのはどういうことなのであるか・・・


私は彼を日本に連れて来る時に次のような書簡を大使館に届けてくれるよう人に託した。
http://www.funkyblog.jp/2011/01/post_595.html

この問題は各地でいろんな波紋を起こし、
当の学校側はこれをUPした私のブログを直接見ることとなったようだ。

間に立ってくれて学校側と話をしてくれてる方は、
「お前が出て来ると話がややこしくなるから」
と言うので全部お任せしているが、
それでも学校側は
「面接をして、レベルに達してなければ容赦なく切り捨てる」
という立場を固持しているらしい。

そしてその「レベル」というのは一体どういうレベルなのかを
相変わらず絶対に明らかにはしない。
ただ面接して自分が「達してない」と感じれば容赦なく切り捨てるということだ。

現状のようにちゃんと日本の学校に通え、
逆に日本語学級からは「レベルに達している」と判断されてても、
この人達が「達してない」と思えばまたこの子は切り捨てられるのだ。

日本国籍ではあるが中国で生まれ育ち、
現状中国人の母親と二人暮らしのこの子に
どうして彼らの満足するような「完璧な日本語」が習得出来ましょう。

私のブログを見たいろんな方が自分の住むところの日本語学校についての意見をくれた。
香港や青島の日本語学校では基本的に受け入れる方針だと言うが、
上海の日本人学校では
「義務教育なんて日本に住んでる子供だけのもんだ!!
どんな子でも全部受け入れてたら職員がノイローゼになってしまうだろうが!!」
と逆切れされたと言う。

ヒドい話である。
そのおかげで彼のように日本国籍を持ちながら教育を受けられてない子供が生まれようが
自分達は何も関係ない、職員の方が大切だということなのか。

この問題は想像していたより根が深いということがわかった。
続報はまたブログの下記のカテゴリーにUPしたいと思うが、
http://www.funkyblog.jp/cat41/
どなたか文部省か教育委員会に近い人間はおりませんか?・・・