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No.160 著作権フリー楽曲「ご自由にお使い下さい」

著作権フリー楽曲「ご自由にお使い下さい」

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和佐田仕切りの長いツアーに出ている。

移動してドラム叩いて酒飲んで、また移動してドラム叩いて酒飲みながら、
中国で抱えてる3つの仕事をこなしながら、
友人から頼まれたとある声優さんの歌う曲の作曲の仕事もやっていたのだが、
ふと思うところあって
「この曲は著作権フリー楽曲にして誰にでもご自由に使ってもらったらどうだろう」
と考え始めた。

ことの顛末はブログに上げたが、
もともと「この曲がボツになったらこうしよう」と確信犯で考えていた。
二井原がブログでも書いているような
これは決してクライアントを「聞く耳がない」などと避難しての行動ではない。

日本ではRUNNERやリゾラバなどのヒット曲の印税で
今だに著作権収入を得ている立場でありながら、
中国で長く仕事をしていると「これでいいのかな」と思うことがたくさんある。

別に中国の擁護をしているわけではないのだが、
必ずしもアメリカや日本が考えていることが絶対正しいとは経験上盲信は出来ない。

日本やアメリカは社会があまりにシステマライズされ過ぎていて身動きが取れない。

例えば中国ではビデオからDVDに移行するのは非常に早かった。
というかビデオなんか一瞬で消えていきなりDVDから始まった。
長い間鎖国してたも同然なんだからビデオなんか普及する間もなくDVDの時代になったのだ。

例えばCDというパッケージ商売が衰退してゆくことが言われ出して久しいが、
日本やアメリカのようにそれで商売している人が非常にたくさん存在している以上、
それがDLビジネスに移行するにはある程度長い時間をかけないと社会が崩壊してしまう。

ところが弱肉強食の中国はそんなことおかまいなしである。
白い猫でも黒い猫でもネズミさえとればいい猫なのである。
システムが確立してないので移行もスムーズというわけである。

音楽がデジタルになって、
昔は一生懸命CDにプロテクトをかけてダビングささないようにしていた時代は今は昔。
今ではご存知の通りそれを自由にダビングして楽しめるように、
映画のDVDなどもそのうちそうなって来ることは間違いない。

全てがそのようになっていってはいないか?・・・

長い時間をかけて時代は「中国式」に移行していると考えるのはワシだけか?・・・
まさか中国のように
「音楽は空気です。儲けるのは歌手だけです」
みたいにまではならないとは思うが、
例えばワシらの時代にまことしやかに囁かれていた
「著作権登録せな損するよ」という神話はもう崩れ出している。

インディーズのバンドはもう高い金払ってCDにJASRACのシールなど貼らないし、
「音楽はCDを手売りして儲けるものだ」みたいな風潮が確かに生まれて来ていると思う。

「およげたいやきくんが印税ではなく買い取りだったために大損した」
という神話は、レコードが売れなくなって久しい現代となってもまだそうなのか?

ワシ個人にとっても全ての楽曲をそんなに後生大事に「印税」にする必要があるのか?
などと考えてるうちについついこのようなやり方を選んでしまったというわけだ。

このような形で発表した楽曲の権利関係がどうなるのかは現在弁護士と相談中だが、
基本的にワシの目的はこの曲が皆に愛されて、
若いアマチュアミュージシャンが自由に詞をつけたりアレンジをしたり、
歌手の卵やアマチュアバンドが自由に「自分の曲」として歌ってくれることである。

こんなサイトを立ち上げて
ツイッターでそれを呟いたら反響がもの凄く大きく、
いろんな人が歌詞やDEMOを送ってくれてギャラリーまで立ち上げた。
まだ4日目だが動きはだんだん加速しているように感じる。

そして何よりも音楽業界に対するインパクトが大きかったのか、
二井原は連日のようにブログでこのことをネタにし、
http://blog.goo.ne.jp/m-niihara/e/062142370ce648952b4a26fb231f7f3d
http://blog.goo.ne.jp/m-niihara/e/f85eb1ba476785e4abc7eaff7de3d25a
http://blog.goo.ne.jp/m-niihara/e/c80ae6e4961d47a33517b87a8cf10b45
業界人の知り合いからもいっぱいメールをもらった。

ワシが「ドラマー」として銭金なくいろんなセッションをするように、
詞をつけるのがプロの人、アレンジすることがプロの人、
そして歌うことがプロの人もよかったらちょっと肩の力を抜いてみて、
商売抜きでこの「遊び」に参加してみませんか?
きっと楽しいと思うよ。
いや、ワシはもう十分楽しい・・・

ファンキー末吉