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2012/08/10

仕事とは太極拳のようなもの

アホだと思っていた方言(FangYan)のここ最近の成長ぶりは目覚ましい。
洛陽の山の中から帰って来たら、
さっそく憔悴し切った様子で泣きが入った。

「ファンキーさん、もうあの仕事、もう限界を超えました・・・」

よくよく聞いてみると二つ目に受けた方のドラマ、
最初にワシらを訪ねて来てその後ワシらの仕事に対して一番大きな評価を与えていた監督が、
「もうやっとれん」
と言って降りてしまったのだと言う。

つまり「味方」がいなくなった・・・

「ほな今、誰が窓口になってんねん」
と聞くと、社長の美人秘書、20歳そこそこの小娘が、
今では直接方言(FangYan)にあーしろこーしろと指示を出すと言う。

当然ながら今までOKが出て作り上げてた全てが「やり直し」である。
「何よこれ、キー!!」
と片っ端からダメを出すだけではなく、
「全編音楽で埋めてよ!!少しも空間空けちゃダメよ!!」
などと無茶なことを言う。

まあ監督も逃げ出すわなぁ・・・

ワシだったら
「ド素人が黙っとれボケ!!一番偉い人間出さんかい!!」
と怒鳴りつけるところだが、
流石は方言(FangYan)、ずーっと耐え忍んで彼女の無理難題を聞いていると言う。

あまりに可哀想になったので
「んじゃぁケツまくるか?」
と言ってみた。

「ファンキーさん、これは"仕事"なんです!!
院子(ユエンズ)を存続させるためにはどうしても金を稼がなければならないんです!!
ここでやめたら若い衆にギャラ払ってそれで終わりですから院子(ユエンズ)には全然残らないじゃないですか!!
ここは何としてもこの仕事、やりとげなきゃなんないんです!!」

おう、これが数年前までTDに1曲1週間かけて、
能率よりも自分の理想しか言わんた人間か・・・(感涙)

「相手に何度もやり直しをさせてはいけません!!
ここは何とか一発で相手を納得させる仕事をするのです!!
さもなくば僕たちの時給はその辺の日雇い労働者を下回ります!!」

時給まで計算出来るようになったんか!!(号泣)

「仕事というのはねぇ、太極拳みたいなもんなんです。
相手がこんな風に打って来た、
それを正面から叩くんじゃなくこうやって円を描いてかわすんです。
それでまた打って来る。
それをこうやって絡めて上に放り上げるんです。
そしたら最終的に僕らは勝つんです」

この言葉にはワシは心底びっくりした。

ワシは自分では好戦的な人間ではないつもりなのだが、
実のところしょっ中どこかとトラブルを起こしている。

JASRACしかり、日本人学校しかりである。

「ロックは弱い者の味方」と思ってるので、
弱い者に権力等で圧力をかける輩が許せないのだ。

ところがこのケンカの仕方、
よくよく考えてみると実は大きく間違っている。

ワシはまず相手を一番大きな力で殴る!!
そして次の相手の出方を見てから握手をする。

これは実は中国では一番よくないケンカの仕方なのである。

中国人は
「テーブルの下で拳を握りしめながらテーブルの上で握手をする」
とよく言われる。

中国人とはケンカしてはいけないのだ。

中国は広い。こてんぱんにして誰も相手にしなくなったヤツを、
この広い中国では必ず誰かが相手にするのだ。

そして力をつけて必ず仕返しに来る。

自分が力があるからと言って力で相手を倒すと、
それより力のある者に倒される。

ワシの場合は必ずいろんなシミュレーションをして戦うが、
頭を使うヤツはもっと頭のいいヤツに騙される。

力を奢る者はもっと力を持つ敵に滅ぼされ、
策を施す者は、もっと策に長けている敵に滅ぼされるのだ。

孫子の兵法の1ページ目にこう書かれている。
「絶対に負けない方法、それは戦わないことである」
と・・・

方言(FangYan)、今回は勉強させてもらった!!
この調子で残りの仕事も頑張るよーに!!

ほな!!ドロン(死語)

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