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2012/05/26

日本超級VSOP3日目:ブルースフェスティバル無事に(?)開幕!!

だいたいにしてこの悠久の大地でどうしてこんなに分刻みに行動せねばならないのか・・・

まあ自分が入れてしまったスケジュールなので仕方ないが、
この偉大なミュージシャン達に対して「悪いなぁ」と思うことしきりである。

現代音楽学院でのクリニックを終えて、
とりあえず皆様にホテルにチェックインしてもらう。

その後にワシは19時30分からメインステージでオープニングセレモニー、
後のお三方は19時15分からサブステージで演奏と聞いている。

この時点でワシにはもう「サウンドチェック」とか「リハーサル」とかいう概念はない。
お三方もどうせそんなもんはないだろうと思っている。

人間「それで出来るんだ」と思ってしまうと二度とそんなものに出会うことはなくなるのだ・・・(悲)

ところがホテルに着いた頃から主催者のBig Johnがひっきりなしに電話をかけてくる。

「ファンキー!!どこにいるんだ?!!
すぐ来てくれ!!お前がいないとサウンドチェックが始まらない!!」

考えてみれば不思議な話である。
オープニングセレモニーの曲はドラムがもうひとりいて2台のドラムが並んでいるはずなのだ。

それよりワシはオープニングより何よりお三方のピックアップの方が気になる。
誰かがピックアップに来てくれるという話だったが、
案の定「誰もピックアップに来れない」と言う。

「ファンキー、お前が連れて来てくれ」
と言われたってワシもその場所がどこかも知らない。

結局Big John本人が来てくれてとりあえずサブステージの方に向かう。

着いたところは会場のすぐ近くのホテルの中庭。
何かのパーティー会場のような感じでワインなど飲物がビュッフェ形式で並んでいる。
そこに申し訳程度のみかん箱のようなステージがあるだけなのである。

(慌ただしかったので写真がないのがまことに残念です)

「ここでやるの?・・・」
三人ともちょっと固まる・・・

ワシもこの状況には少々戸惑ったが、
「ワインとか飲み放題だから・・・」
と取りあえず矛先を胃袋に換えてからメインステージに向かう。


メインステージでは他のバンドがリハーサルをしていた。
だいたいにしてそれだったらワシを慌てて呼ぶ必要はないのだ!!(泣)

仕方なくぼーっとそれが終わるのを待つ。
まったくもって中国では「時間を有効に使う」ということが出来ないのだ・・・

オープニングセレモニーが始まる予定の19時半近くになってやっとそのリハーサルが始まる。

BluesFestexival2012Opening.JPG

仕切りも何もあったもんじゃない。
さすがのワシも少々イライラして
「今何待ち?!!」
とか怒鳴ったりする。

ダンサーも入って4つのパートに分かれている楽曲を、
それぞれのパートごとに演奏してサウンドチェックをするのだが、
「それじゃあ最初からやりますから」
と言われたって、
もう客がみんな入って来てしまっているのだがそれが本番なのかリハーサルなのかもわかりゃしない!!(涙)

まあどっちにしたってやることは同じなのだ。
最初っから通してやってみたら何とそれが本番だった!!(驚)

まあ終わればいいのよ、終われば・・・

さっさとステージを降りるワシの電話が鳴った。
みれば三科さんの電話である。

「もうやめちゃっていいですか?演奏出来る状態じゃないんです」

ワシは急いでサブステージの方に向かった。
気が気でなかった。
何せあの状況は「サブステージ」でも何でもない。
単なる「ホテルのハコバン」なのだ・・・

せっかく今までキツいスケジュールながら楽しんでやって来てくれたのが、
この一発で全て台無しになってしまったらワシは皆さんに合わす顔がない・・・


緊張しながら現場に着いたら大高さんがワインを飲みながら座っていた。
隣で三科さんが笑い転げながら
「私もワインもらっていいですか?まだ飲んでないし・・・」

ワシはまだ事情を呑み込めてないので助手を使って機材を片付けさせならが責任者を探した。
「いや〜私たちも音響で呼ばれただけですから何もわかってないんです」

もう有無も言わさず撤収!!

ワインを飲み干さないうちにホテル側の責任者と思われる外国人がやって来て英語で「コントラクト」だの「ノーペイ」だの捲し立てるのを無視して撤収して帰る。

誰も見てないパーティー会場のみかん箱の上で、
ステージライトもなく真っ暗で譜面も見えない状態で演奏が出来るわけがないのだ。


「取りあえずメシを食おう!!」
会場近くのレストランにとりあえず案内する。

道々三科さんはまだ笑いこけていてハイになっている。
「ファンキーさん、もうダメ!!今日また大高さんと2人部屋だったら朝まで笑いこけて寝れない!!」

聞けば、着いてとりあえずサウンドチェックをしてたらホテルの人に
「マスク取りなさい!!」
と怒られる。

サウンドチェックでマスクしてちゃダメなの?と取りあえずマスク取ると、
今度は「6時半に客入れなんだから今頃何やってんの」と怒られる。

「来たのが6時半過ぎてるんですけど・・・」
と思いながら「とりあえず音が出ればいいや」と即終了!!

「何時からやるんだっけ?」
と音響スタッフに聞くと、ある者は「7時から」と言い、ある者は「7時半」と言い、
うーむどうしたもんか・・・と思ってると、
「何やってんの!!早く演奏しなさい!!」
とホテルの人間にまた怒られる。

「じゃあ演奏しましょう」と思ったら客は全部セレモニーに行ってしまい人っ子一人いない。

「じゃあ待ちましょう」・・・と客が帰って来るまで待って演奏を始めると、
最初のインストの段階で誰かがステージに上がって来て、
「何やってるんだ!!ボーカルはいないのか?!!早く歌を歌え」
と言う。

大高さん、すぐさま納さんに「終わるからね」と叫んでインスト終了!!
すぐさま三科さんの歌モノを演奏し始めるが、
その頃にはもう野外である中庭は真っ暗。
ステージライトもないので譜面は全然見えない。

また譜面台がないので椅子をステージに置いてそれを譜面台代わりにしているのだが、
もうそれでも暗くて全然見えないのでベースソロを弾きながら窮屈に身体を折り曲げて譜面に目を近づけて一生懸命譜面を見ようとしているその姿が三科さんのツボに入ってその後すーっと笑いこけているというわけだ。

また屋外で風も強いので譜面がすぐに飛んで行ってしまう。
三科さんが自分のiPhoneを重し代わりに譜面上に置くのだが、
何せダルセーニョなどした時にはそのiPhoneの位置を動かさねばその部分が読めないのだから、
窮屈な格好で見をよじらせながらベースを弾きながらiPhoneの位置を移動する姿がまたツボに入って笑いっぱなしというわけだ。

赤ワインを飲みながら大笑いでこんな話をしている皆さんに
「いやー・・・普通これって怒るところなんですけどねえ・・・」
と言うと大高さん、
「もしこれが去年だったら絶対に出来なかっただろうけど・・・
人間力上がったのかな・・・(大笑)」

そうかぁ・・・この国で生きてゆくというのは「人間力」だったのか・・・

中国を大嫌いになる人はまずこんなことがあったら「腹が立つ」のである。
逆に中国を大好きになる人は「笑う」のである。

大高さん、既に中国にハマって来ているご様子である。

今日のお詫びに明日は昼食に北京ダック、
夕食に納さんが食べたいと言ってた四川料理をブッキングしております。
女王様の大好きな中国ワインも白酒もいくらでも飲んで下さい。

一応明日のメインステージでこのメンバーでは最終ステージです。
翌日は納さんが先に帰ってしまうので地元のミュージシャン呼んで馴染みのライブハウスでセッションしましょう。

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