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2011/05/07

これは名盤!!

二井原実という男は面白い男である。

別に機械好きというわけではないが、
何かしら新しい機材を買ってはそれを嬉しそうに使いたがる。

ボーカリストはマイクだけ、
いやヘタしたらマイクも持たず手ぶらで来る職業なのだから、
バンド仲間がギターやエフェクター、
ヘタしたらドラムセットまで運んで来ることにコンプレックスでもあるのかも知れない(笑)

彼のモニターシステム、
それはX.Y.Z.→Aの100本ライブから始まり、
(もっと前か?)
長年の歳月を費やして出来上がった完璧なシステムである。

ステージ上のそれぞれの楽器をパラで自分のミキサーにもらい、
自分が歌いやすいバランスを自分でミックスするのだ。

まあそのミキサーの持ち歩きとかいろいろ大変ではあるらしく、
歴代の彼のシステムを見るにミキサーがどんどん小さくなって来ている。

そこに来て今回8chのマルチトラックレコーダーを購入した。
今の御時世、マルチトラックレコーダーもミキサーも大きさたるや、
ヘタしたら値段までそんなに変わらないのだ。

もともとはリハーサルを8chでバラ録りし、
家に帰ってもっと気持ちのいいバランスで聞いたり、
歌をミュートしてバンドをバックに歌の練習をしたり・・・

そんな目的のために買ったのだが、
いざ録音してみたら
「これが非常にいい音がする」
ということでライブのモニターシステムもこれにしてしまえ!!
というのがほんとのところらしい・・・

そしてあの日、いろいろ議論をかもし出して朝日新聞にまで載った、
震災の翌々日の「二井原実Tower Of Power ナイト」、
その時に初お目見えでこのシステムを回していた。

と言ってもドラムはバスドラの上辺りにマイク1本、
ホーンも5本で1ch、コーラスも1ch、
当然ながら全部「モノラル」である。

ライブが終わって二井原が、
「これが凄いいい音で録れとるんや」
と興奮している。

同時に「被災者のために何か出来んか」と思ったらしい。

しかし大人なんやから
「ええ音で録れたからほな勝手に発売しまっさ」
というわけにもいかない。
まずは参加ミュージシャンに許諾を取らねばならん。

まあチャリティーCDにするからと言って
「ギャラをくれ」
というミュージシャンはこの中にはおらんが、
やはり「腕」を売り物にしている一流のミュージシャン達としては、
そのプレイが、そして売り物の「音」がよくなければそう簡単に同意は出来ない。

というわけでFunkyスタジオにてまずしこしことミキシングをする。
うちもまあ商売でスタジオやってるわけではないので(そのポリシー)、
世のため人のために少しでもお役に立てればそれでよい。

エンジニアの仮谷くんも駆り出されて二人で何日かやってたようだ。
そして出来上がったのがこのCD!!

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聞いてみてぶっ飛んだ!!

もちろんライブなんだからミスはある。
ワシなんかもキメをひとり忘れてたり、
そんなところばかりを聞いてたら恥ずかしくてイヤんなってしまうが、
グルーブというか、バンドのアンサンブルがもの凄いのよ!!

もちろんこの一流のミュージシャン達の高度な演奏テクニックがあってのことなのだが、
ワシもひとつ手前味噌で言わせてもらえば、
「ファンキー末吉、ついにこの域まで来たか!!」
というぐらい素晴らしい!!

黒人になりたくて「ファンキー末吉」と名乗り、
それは無理だと悟って「中国人になる」と言って今に至るこの男は、
まあバンド全部がそうなのだが、全然気負うことなく、
いい意味で「全然頑張らずに」これだけの高度な演奏をなし得てるのだ。

特にオルガンの大高さんやギターの土方さんなんか、
「お前ら実はまだまだ凄いのに小手先でこれほどのもんを弾いとるやろ!!」
と言いたくなる。

20年前のファンキー末吉の言葉で言うと、
「黒人もまっ青」な真っ黒なサウンドである。

またきっとこの「簡単にレコーディングした」という音質がまたえんやな!
二井原の買ったこの新しいシステム、十分もう元は取れたな!!

CDは6月8日発売やけど、
ではもうミックス前のブートレット盤がかかってたりします。
待ち切れない人はまずこちらで予約してから、
店に来てそれでも聞きながら届くのを心待ちにして下さい。

胸を張って、これは名盤です!!

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