2014/09/20
音楽総監督?!!!(◎_◎;)
忙しい時は明日のことだけしか考えられない。
それでも「今の目前のこと」だけではなく「明日」なんかを気にしているなんざやっぱファンキー末吉は違うなぁ・・・
などと悦に入っている場合ではない!!
元々は元黒豹のキーボード、ボーカルのLuanShuがソロコンサートを開くというところから話は始まっている。
青島出身の彼は、故郷に錦を飾るべく青島のでっかい劇場を借り切って、
過去に作品を提供した歌手たちと共にでっかいコンサートを開くことになっている。
名付けて「LuanShu作品音楽会」!!
というわけでワシのスケジュールを9月20日から10月10日までベタ押さえにしていたLuanShu、
最近はスタッフ一同WeChatというLINEみたいなソフトで打ち合わせをするのだが、
ここだけの話、毎日数限りなくアラームは鳴るし、
ポスターデザインの打ち合わせなどワシは関係ないのでずーっとスルーしてた。
そう言えば数日前「@Funky」というスコメントでワシに対するメッセージがあったが、
「オープニング曲なのですが・・・」
と言って音楽ファイルが送られて来た。
同じく@に張張(ZhangZhang)の名前もあったので、
「ねぇ、これってどういうこと?俺がアレンジすんの?」
と張張に聞いたところ、
「うーん・・・ファンキーさんはいいです。僕がやりますのでとりあえず北京にいらした時に・・・」
との返事・・・
そもそも北京の若い衆の中で、
この張張と韓陽というベーシストだけは特別だとワシは思っている。
「弟子」というのは基本的に持ってないが、
中国でそれに相当するのはドラマーではないがやはりこのふたりであろう・・・
なにせある日ワシがべろんべろんに酔っ払って、
吐くに吐けない、潰れるに潰れられない状況に陥った時、
まあワシはそういう時にはとりあえずウンコをするのでトイレに立った。
もう千鳥足というよりべろんべろんである。
そのままトイレに行ってウンコをするのだが、
ご存知の通り中国のレストランはウンコの個室にドアがついてなかったりする・・・
しかもだいたいにして和式、悪ければ床に穴があいているだけのトイレである。
ワシの中では「酔っ払ったしクソして帰るか!!」
ぐらいだったのだが、彼ら二人にとっては
「ファンキーさん大丈夫かなぁ・・・」
と大心配・・・
とどのつまりには二人ともワシがウンコしているドアのない個室に来た。
「ファンキーさん・・・大丈夫ですか?・・・」
ドアがないのだから防ぎようもない(>_<)
あまりにもバツが悪いので酔い潰れた振りをしてたら、
二人で相談してワシのケツを拭いて担いで家まで連れて帰ってくれた・・・
ワシなんかバツが悪いのでずーっと酔い潰れた振りである(涙)
まあ文字通りワシの「ケツを拭いてくれる」頼もしい若い衆である。
「じゃあ北京に行くぐらいにまたゆっくり考えればいいね」
とばかりそれらのスレッドを一切無視して北京に着いてから考えることにした。
ところが一昨日、張張から
「ファンキーさん、もう忙しくってやってられません!!
せめてこのストリングスの譜面、ファンキーさんがやってくれませんか」
と泣きが入る。
見ればゲスト歌手が歌う有名曲、
コンサートでは生のストリングスが入ると言うので、
その作品を聞いてストリングスパートを譜面にして弦楽団が演奏出来るようにしてくれと言うのだ。
これって実は大変な作業・・・
日本でもそうだが、その辺のアレンジャーでは弦楽器の知識がないので、
いざそれを譜面にしろと言ってもシンセじゃないのでなかなか難しい・・・
ワシはふとファンキー村の仮谷くんのことを思い出して、
「この音源からViolin1、Violin2、Viola、Celloのパート譜を書いて欲しい」
と発注。
ちなみに弦楽器の習慣でViolaのパートは「ハ音記号」という通常ワシらが見たこともないような調号を使ったりするのでやっかいである。
弦のアレンジをやったこともない人には結構負担な作業なので、
「まあこれでスキルがちょっとでも上がれば」
ということでギャラと共に一応締め切りも伝えてみると、
「今日は別の仕込みがあります」
と断られてしまった(>_<)
まあ仮谷家忙しいのはファンキー村にとってもよいことなので別の人間を探す・・・
ストリングス・・・ストリングス・・・
おうっ!!そう言えばやっちんとこの事務所所属のストリングスチーム「sources」はその本職ではないか!!
ということでリーダーの綾太郎くんに発注!!
「喜んで」というわけでこんな頼もしい人間はいない!!
一段落して張張からのメッセージを整理する。
「9月20日に北京に着いたら僕が迎えに行きます!!
そのままスタジオに入って仕事をしましょう」
あまりよくわからない・・・
いちキーボード奏者といちドラマーと、
雁首付き合わせて何をやると言うのだ?・・・
成田空港で時間があったのでWeChatのログを遡って覗いてみる・・・
そこで発見したこのポスターの原稿!!!!!(◎_◎;)
上段そうそうたるゲスト歌手の下にバンドメンバーの紹介・・・
え?ワシの名前が一番上?・・・肩書きは「音楽総監」?!!!
つまり「音楽総監督」?!!!(◎_◎;)
アカンやろ・・・そんな大仰な肩書き・・・一生懸命仕事せないかんやん・・・(涙)
よく見るとその下にも張張が音楽総監督として名前を並べとる・・・
こいつ・・・またワシの尻を拭くがごとく今まで全ての仕事を全部ワシの代わりにやってくれたんやな・・・(感涙)
というわけで北京空港に着いたら痩せこけた(ウソ)張張が文字通り「待ち構えて」いた。
ワシを車に乗せてそのままスタジオに運ぶ。
まずは仕事の整理・・・
明後日のリハまでにまだ書き終わってない譜面をどちらが担当するか振り分ける。
細かい振り分けをしてて発覚したのだが、
コンサートで生のストリングスオーケストラ使うって絶対1曲だけのわけない!!
と思ったら出るわ出るわストリングスの入る曲・・・
譜面がなかったのはsourcesに発注した曲だけだったのぢゃが、
他の曲はレコーディング譜面があると言うが、
現場で変更があったり間違いがあったり、
それを全部聞いてチェックせねばならんと・・・・
デブと顔を見合わせる・・・
泣きそうな張張の顔を見てるとつい、
「わかったよ、ストリングス関係は全部ワシがやる!!」
と宣言してしまった・・・
まあ今まで文字通りケツ拭いてくれてたんだから今度はワシがお前のケツ拭いてやろう・・・
・・・と言いながら実はこれもこっそりsourcesに発注したのよ〜(笑)
ワシらがやるより、弦のことは弦の専門家に頼んだ方が早いし確実でしょ〜
というわけで綾太郎くん!!ワシらのケツを拭いてくれ〜
Facebookメッセージ送ったから見といてね〜
イケメンに〜
ケツを拭かせる〜
デブとワシ〜

