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2010/09/22

日本のマスコミ

今日のスペクトラムトリビュートが終わったら明日また北京に発つのだが、
やはりいろんな人が「中国大丈夫?」と聞いてくる。

二井原のブログにも書いてあったように、
現地に行ってみると往々にして意外と拍子抜けするもんである。
どうしてか?

それにはやはり日本のマスコミにも問題があるとワシは常々そう思う。

昔、女子十二楽坊が売れ始めた頃、NHKの人から国際電話があった。
NHKの別の部署の人からこの電話番号を聞いたとのことだが、
「女子十二楽坊の取材をしたいんですが」
という質問だった。

どこに取材の申し込みをしたらよいのかもわからないご時世だったので無理もないが、
その人がワシにこんな一言を言ったことでワシは少しカチンときた。

「彼女達は北京では街も歩けないぐらいの大スターなんでしょ?」

ワシは自信を持ってこう言った。
「誰も女子十二楽坊なんか知りませんよ」

これは本当である。
日本に逆輸入されて後にはそこそこ知られるようになったが、
その当時は北京では女子十二楽坊なんぞ知る人はいない。

「そんなはずないです。
彼女達は北京で有名になって日本に来たって言ってましたよ」

お前が誰からそんなウソを聞いて真に受けてるのかは知らんが、
彼女達が全然有名でないことは「事実」なのである。

電話の人は更にこう聞いた。
「彼女達は全国数千人のオーディションから選ばれたエリートで、
中国でもトップクラスの腕なんでしょ」

ワシは言った。
「音大とかから集めた、
どれも素人に毛が生えたようなレベルですよ」
と・・・

話があまりに噛み合わないので電話の人は最後にキレた。
「それでは番組にならないんです!!」

番組になろうがなるまいがワシは知ったこっちゃない!!
ワシは女子十二楽坊のCDでは必ず何曲かドラムを叩いとるし、
音楽プロデューサーも非常に懇意にしている友人である。

何よりも中国の音楽界のことを一番よく知っている日本人はワシなのである。

中国の携帯は電話を受けた人も同額の電話料を支払うので、
ワシはNHKがその人に経費で落とした電話代と同額の電話料を
支払ってその電話口でキレられたことになる。

その後その番組はどのように作られてどのように放送されたかはワシは知らない。
だが多かれ少なかれ日本のマスコミはこのように
「落ちどころを決めてから取材をする」
というところがあるように思える。

数年前、反日感情が高ぶってデモとかが起こっている時、
サッカー場かどっかで日本人が殴られているシーンをテレビで放送されたことがあったらしい。

ちょうど同じ日にワシは、
布衣のライブを初めて見て感激し、
彼らと一緒にどんちゃん騒ぎをしていた。

思えばその飲んでた店でも中国のテレビでデモのニュースを流していた。
反日感情を持っている人もいるし、
日本人ドラマーと大喜びで酒を酌み交わしている人もいるし、
その人達に喜んで酒や料理を運ぶ店の人もいる。

「中国各地でデモが起こり、中国じゅうが反日感情で湧いている」
というのはどう考えてもウソなのである。

サッカー場で日本人を殴る中国人もいただろうし、
それを止めようとする中国人もいたはずだ。
だがマスコミはその「日本人を守ろうとする中国人」は一切映そうとしない。
もし映り込んでいても絶対カットする。
ましてや同じ日に中国人と生涯の友情を築き上げる飲み会をしている日本人などに興味はない。

何故か?

「だってそれは少数でしょ」
と彼らは言うだろう。
「反日感情が多数で、親日は少数だ」
と。

でも違う!!

全中国人にもしアンケートが取れたとしたら、
大多数の中国人はこう言うだろう。
「日本なんか関係ない。
俺は明日自分が豊かになることの方が大切だ」
と。

こういう中国人が例えば90%いたとして、
残りの10%のうちの9%の人が
反日感情を持ってたとしたらマスコミは、
「全中国人は反日感情があって」
と報道するだろう。

ワシは今まで日本で中国を正しく報道しているメディアを見たことがない。

取材しているほとんどの人が駐在員で、
会社から与えられた豪勢なマンションで、
日本人や会社が付き合う偉い中国人とだけ一緒にいて、
庶民の中に飛び込んで一緒に暮らしたこともなく、
生涯の友と呼べる中国人と出会うこともなく、
みんな揃いも揃って任期を終えたらとっとと日本に帰ってしまう。

そんな人間に中国の何がわかる?!!

尖閣諸島問題、
ワシはこの問題がそんなに簡単に解決することはないと思う。

思想家と呼ばれる人はどの国にもいるし、
活動家と呼ばれる人もいて、
どういうシステムかわからんがそれで商売しているとも聞く。
メディアも「商売」なので面白おかしくそれを報道しなければならない。

ただ例えば、
北朝鮮がミサイルを打ったら朝鮮学校の子供をいじめたり、
日本がそんな人間が住む国にだけはなって欲しくない。

同様にワシも今まで通り反日感情に会うこともなく、
中国の仲間たちと楽しく酒が飲める中国であって欲しいと思う。

「国は国、人とは人」なのである。

思えば中国人はあんまりメディアを信用しない。
国が垂れ流すアホみたいな情報より、
自分の目で見て自分の心で感じたことを信用する。

日本人もええ加減アホなメディアの見方ばっかりを鵜呑みにしなさんなや。


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