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2010/04/29

和佐田ツアー最終日名古屋(ドラムセッティングについて)

昨日の大阪、今日の名古屋とSteel Angelが参加している。
ドラムは長谷川浩二くん。
今回はワシはスティックしか持って来てないので彼のツインペダルを借りている。

ペダルも「人のペダルは踏みにくい」というドラマーは多いが、
ワシはそんなにこだわりはない。

ただ菅沼孝三くんのドラムセットを叩かせて頂いた時は、
ペダルが緩かったのかキツかったのか非常に踏みにくかったのを覚えている。

セッティング自体はコーゾーくんもワシも「身体が小さい」ので、
全てのセッティングがコンパクトに集まっているので叩きにくくはない。

セッティングが叩きにくいのはシェイカーの工藤ちゃんのドラムセットである。

口径が大きく、チューニングが重く、
シンバル等が遠くにセッティングされているので非常に筋力が必要となる。

もともとヘビーメタルの美学で、
「シンバルは手を伸ばし仕切った位置にセッティングする」
という「コージーパウウェル美学」というのがあるが、
「チビさん」という沖縄のドラマーのセッティングがこれで、
両腕を延ばし切って叩くとフォームも大きく奇麗だし、
チビさんのような身体の小さなドラマーでも非常にダイナミックで美しく見える。

しかしワシとかコーゾーくんのように、
ついつい高速フレーズを叩こうとしてしまう人にはこれはツラい!!

腕を精一杯延ばした一瞬後には次のアタックを叩くために瞬時に腕を縮めて置かねばならないからである。
つまりボクサーのように常にファイティングポーズを取ってなくてはならないということだ。

去年目黒ライブステイションで樋口っつぁんのドラムセットを叩かしてもらった時も、
コーゾーくんもワシもふーふー言ったのはこの辺が原因である。

こういう「豪快なセッティング」というのは、
「どしっとした重いビート」を叩くのはよいが、
タム回しの高速フレーズには向いてないのである。

古いヤツだとお思いでしょうが・・・ワシは今流行の3点セットとかは好きではなく、
相変わらずの多点セットを使うのであるが、
多点ドラマーのイメージの強かった長谷川くんはここ数年基本的には3点セットである。

シンバルは多数並べるが、
今回はオムニバスのイベントなのでドラムも使い回しということで最低限、
それもそんなに遠くにセッティングするわけではないのでどちらかと言うと叩きやすい。

問題はスネアとハイハットである。

HasegawaDrumSetting.JPG

スネアを手前に角度をつける人は多いが、
この角度の強さは異常である。

ワシに言わせると「壁を叩いている」というぐらいの急角度である。

ちなみにこれがノーマルなスネアの角度。
だいぶ違うよね。

NormalDrumSetting.JPG


誤解のないように言うと、
これは「ワシが叩きにくい」というだけのことで、
基本的にドラムのセッティングにそう厳密な「セオリー」というものはない。
要は自分が「叩きやすい」かどうかということである。

菅沼孝三もそうじゃが、ワシも身体が小さいドラマーなので、
それを補うための自分なりの叩き方(フォーム)というものがある。

なるだけ筋力ではなく力まないフォームで叩くことが出来るようになって、
ちょっと見はそんなに力を入れてないのに大きな音が出る要素には、
「スティックの振り上げ振り下ろし」というのがある。

ちょっと見、ワシはそんなに腕を振り上げて叩いてないが、
実はスティックの先端は自分の頭のはるか後ろから一瞬にして膝下にあるスネアまで振り下ろす。

つまりのところ「スナップ」である。

これがなければワシのような小さな身体のドラマーが人より大きな音を出すのは不可能である。
ドラムを「鳴らす」というのは「腕力」ではない。
「スナップ」、つまり「スティックの先端が打面に当たるスピード」なのである。

ところが長谷川セッティングのようにスネアにこれだけ角度がついていると、
スティックが振り下ろされた最終点の角度が浅い、
つまりスティックが下まで振り下ろされてないわけだから、
ワシにとってはまだ十分な速度とパワーが込められてない時点で打面を打ってしまうということとなる。

ところが長谷川くんの場合、(そのルックスも含め)体格にも恵まれている。
このセッティングでも十分パワーを入れて叩く事が出来る体型なのであろう。

逆にこれで慣れてしまえばスネアの角度が普通だと
「ここで音が出る」と思っている瞬間より遅く出るわけだからリズムがレイドバックしてしまうかも知れない。

また、スネアにこれだけ角度があるということは
スネアの奥の部分の高さが高いということだから、
必然的にハイハットを高くセッティングせねばならない。

メタルだけを叩く場合はどれだけ高くてもいいのじゃが、
Funkだ何だ、ハイハットの淵だけではなく面を叩かねばならない場合には両腕を極端に上げねばならないので非常に叩きづらい。

ところが長谷川くんは(その性格も含め)体格に恵まれているので、
これでも十分いろんなジャンルを叩けるというわけだ。

リハで叩いて決断!!
今日はもうひとつ対バンがあるから彼のセッティングで叩こっ!!

「それなら自分の機材持って来いよ!!」

すんまそん!!
そのままお借りして、叩き終わったらそのまま隣の「やまちゃん」に飛び込むのぢゃ!!

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