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2008/05/11

頭の中はラウドネス

ライブのMCで二井原が言ってたように、
ワシはライブ終了後そのままの格好で隣の居酒屋に駆け込んだ。

店員は汗みどろのワシの格好を見てぎょっ!としつつ、
「お、お疲れさんです」
と固まりながら、
「ど、どうぞ」
と1日目と同じくレジの隣の一人用の席にワシをうながす。

痛風が心配なので生ビールではなくホッピーを注文し、
そのままトイレに駆け込んでステージ衣装を着替える。

昨日はちょうどホルモンが出て来た時に二井原から
「帰るぞ」
と電話があって食えなかったので、
今日はつまみはホルモンからスタートである。

2杯ほど一気した頃、
ライブを見に来た客がちらほらとやって来る。
まさかさっきまでステージでドラムを叩いてた人間が
自分より早く飲み屋で出来上がっているとは夢にも思わないので
数人はそのまま汚いものででもあるようにレジ横の酔いどれを無視する。

居酒屋じゅうの客がそのようにワシを見ている中、
ひとりの店員だけが非常にワシに優しく接してくれた。
聞けば今日ワシらが機材を全て持ち込んだため、
ライブハウスの据え置き機材は全部この居酒屋の4階に入れているらしい。
KagurazakaNomiya.jpg
(優しくしてくれた店員。バンドをやっていると言う)


ロック談義に花が咲いている中、二井原が「帰るぞ」と呼びに来た。
そのままFunkyスタジオに河岸を変え、
おっさんコーラス隊と朝まで飲む。

嫁にぶいぶい言われながら二日酔いで目覚めたら
ひとりを除いてみんな家に帰っていて寂しかった。


頭の中にはまだがんがんにラウドネスが鳴っている。
思えば今回一番苦労したのはラウドネスのコピーである。
どんな有名なアメリカのドラマーが叩いている二井原のソロの曲より、
やはりひぐっつぁんのドラムに苦労した。

二井原いわく、
闘病生活に入ったひぐっつぁんの助っ人でドラムを叩いている菅沼孝三もそんなことを言ってたらしい。

ワシも「人間が叩いているものなら叩けないものはない」と自負しているし、
孝三に至ってはひぐっつぁんのドラムなんて手数的には簡単なものであろう。
しかしワシらこぞって苦労するのである。
ひぐっつぁんのドラムっつうのは・・・

それはラウドネスが完璧な「バンドサウンド」であるからである。
ワシはビートルズのドラマーが、
ローリングストーンズのドラマーが、
イーグルスのドラマーが上手いと思ったことは一度もない。
ドラム雑誌のコラムで
「クイーンのドラムなんてどこが上手いの」
とコメントしようとしたら、読者より先に編集部にカットされた。
「そんなこと書いたら全てのドラマーを敵に回しますよ」と。

その昔、かまやつひろしさんのスパイダーストリビュートをプロデュースした時、
「いつまでもどこまでも」とか言う曲の、
今や田辺エージェンシーの社長である田辺さんのへたくそなドラムが、
あの半拍ぐらいなくなってしまっているようなヨレたオカズが、
どうしてもその原曲が越えられなくて苦労した。

上手くなることだけを目指して頑張っていた末吉少年はその時、
「ドラムなんて、音楽なんて、究極には上手い下手なんて関係ないのでは」
と思ったものである。

話をひぐっつぁんに戻そう。
まああんましここで褒めちぎるとオッサンこのまま帰って来んかったら困るのでやめとくが、
まあワシのイメージとしては二井原がMCで言ってたように、
ひぐっつぁんとは酒を飲むと「うっとーしー」オッサンである。
すぐスティックを取りだして「これ叩けるか?」と言ってたのを思い出す。
初めて菅沼孝三を紹介した時にもそれをやるので
「ひぐっつぁん、こいつにだけはそれやめときや」
と言ったもんである。

その菅沼孝三がラウドネスのサポートで、
このワシが二井原のソロライブで、
おっさんのドラムを一生懸命コピーさせて頂いた。

あんまししんどいのでリハの時もみんなで冗談で言ってたが、
「お前が叩け!」
である。

おっさん、早う復帰して来いや。
一晩ぐらいは我慢して一緒に飲んだるでぇ。

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