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2008/04/09

重慶ツアー

ツアーは続く。

ワシはスケジュールの関係で飛行機で行ったが、
(2時間半かかったから大阪まで行ける距離である)
他のメンバーは北京から30時間かけて列車で成都に入った。

成都と重慶はお隣なので移動はみんなで列車。

ChongQingTour.jpg

3時間かけて重慶に着いたが、今度はライブハウスの場所がわからない。
やっと見つけたのは雑居ビルの地下。
看板も出ていない。

ChongQingLiveHouse.jpg

聞けばここのオーナー、
警察とのいたちごっこで摘発と引っ越しを繰り返しながらライブハウスを営業していると言う。

いつ摘発を受けるかわからないので基本的に内装はしない。
音響機材もボロボロで、うちの院子のリハーサルスタジオと変わらない。

こんなところで演奏が出来るのか?
いや、それ以前に客が来るのか?

そうである。
看板もない、宣伝も出来ない、場所もころころ変わるライブハウスを、
客はどうやってその日にライブがあることを知り、
その場所を探し当ててやって来ることが出来るのだろう・・・

今日は客なしで公開リハーサルみたいなもんやろうな・・・

そう思って開演時間に会場に着くと、
なんと会場はほぼ満員。
こいつらどこで今日ライブがあることを知ったのだろう・・・

ロックとはもともとそう言うものであった。
ワシが中国に初めて来た頃、
北京のロッカー達はそうやってロックをやっていた。
それを援助する人たちは同じように警察といたちごっこをしながらロックをやっていた。
ロックファンは少ない情報を一生懸命集めて、
ボロボロの器材で奏でられるロックを一生懸命聞いた。

中国全土が既に解放されている現状で、
ここ重慶だけでまだ「ロック狩り」とも言える厳しい状況が続いているとは思えない。
恐らくここのオーナーが不器用で、
警察への付け届けやコネクション作りをやれない人間だっただけではないのか。

ライブハウスの数本向こう側の通りは「床屋街」である。
ChongQingHongDengQu.jpg

どっから見ても売春じゃろ!
ここで髪を切りに来る客がいるとは思えない。

警察はここを取り締まらずにライブハウスを取り締まる。
きっと売春の元締めは「うまいこと」やっているのである。

世の中には「うまいこと」やれる「イヤな奴」が多いが、
「うまいこと」やれない「イイ奴」が、
その不器用な生き方でロックをやり続けていることがワシは非常に嬉しかった。

次に重慶に来る時、
このライブハウスはまた場所を変えているだろう。
そしてそこをどうやって見つけて来るのか、
またファン達はライブを見に来るだろう。

ロックってええもんやね。

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