ドラムの叩き方
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2019年04月15日(月)
大事なのはスティックの速度!!

布衣ツアーの撮影スタッフからこんな写真が送られて来た。

彼が興奮してこんなことを言う。

250分之一秒的快门速度拍的,
也就是0.04秒,这个快门速度拍雨水都不会出现拖影。
(250分の1のシャッター速度で撮ったんだよ。
それって0..04秒。
この速度で撮ったら雨だって残像を残さないんだから)

確かに左手のスティックが残像を残している・・・

まあ「雨よりも速い」のが果たしてむっちゃ速いのかどうかは別にして、
ドラムの音の大きさにとっては「力」よりも「速さ」が重要である。
(連打の速度とはまた別)

私は「人より音の大きなドラマー」だと言われているが、
決して筋肉隆々なわけではないし、どちらかと言うと「非力」である。

そんな私が人より大きな音を出してるんだから、それは「力」によって大きな音を出しているものではないことはわかるだろう。

要はスティックを振り下ろす「スピード」なのである。

スティックの先端がヘッドに当たる瞬間に、「どれぐらいのスピードで当たっているか」の方が、「どれぐらいの力で当たっているか」よりも大事であるということだ。

経験上、馬鹿力で力任せに叩いた音色は、いいフォームで鳴らした音よりも「抜け」が悪い。

要はスナップや腕の返しや指の力などをうまく統合して、
「どれだけ力を抜いて大きな音を出すか」
ということが大事なのである。

スピードを稼ぐためにはやはりスティックを大きく振り上げる。

効率よく上半身が全く動かないのでほんの軽く叩いているように見えるが、
実はスティックはムチのようにしなって自分の頭の後ろぐらいまで降り上がっていたりする。

実際に木で出来たスティックがしなるわけはないが、
腕と手首と指との連携でしなっているような動きをするわけである。

当然ながら長いスティックの方が先端がヘッドに当たる速度が速くなる。

長いほどコントロールが難しくなるが、
Funky末吉モデルのスティックは実はPearlのスティックの中で他よりちょっとだけ長い。
(工藤ちゃんの棍棒のようなスティックは除く)

RockもJazzもやれるように太さはそんなに大きくなく、
丸いチップではなく細長い。

これはシンバルに当てる角度で音色が違って来るということで、より多彩な表現力をサポート出来るのだ。


ちなみにスティックを振り上げるタイミングだが、
自分としては無意識なのだが、どうやら遅い曲だと16分前とか、
速い曲だと8分前とか、リズムに合わせて振り上げているようだ。

そして小さい音の時には振り上げを小さくする。
これによって、ヘッドに達するまでの速度が上がり切らないうちにヒットするわけで、その分速度が落ちる、つまり音が小さくなる。

実はかく言う私も30歳の頃、
無理なフォームで力任せにドラムを叩いていたので「もうドラムが叩けない」と思った時期がある。

その時に頑張ってフォームを直し、そして今に至る。

今年で60歳。まだまだどでかい音でドラムを叩ける理由はこの「フォーム」にある。
高速ツーバスや、高速フレーズを多用するドラムソロ以外では、
ドラムを叩くという「運動」においてほとんど「疲れる」ことはない。

道を歩くのと同じように、何も考えずに最小の労力で一番大きな音が出せるわけだ。

音量や音色で悩んでいるドラマー諸君、一度自らのフォームを見直してみればどうだね・・・


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