
二井原バンドのリハ終了後、
ジェットフィンガー横関くんには居残ってもらい、
近所に住む江川ほーじんが合流してレコーディング。

はてさてこの3人でどんな音楽を?
それは発売が決まってからのお楽しみということにして、
とにかく今回はほーじん節がさく裂した。
だいたい今の音楽界でこんな個性的なプレイヤーがどこにいる?
ベースの弦を親指のアップダウンで弾き、
弦が上下に揺れるのでその音色は極めて個性的。
莫大な練習量により機械のように正確な16分音符を高速でプレイする。
ルーツはラリーグラハムであることは有名な話じゃが、
もう既にそのサウンドはラリーグラハムとは全然違う。
世界中でこんなスタイルでプレイする奴は彼だけであろう。
思うに今の音楽業界はいつからこんなに没個性になってしまったのじゃろう・・・
ベースという楽器、
いや全ての楽器演奏において、
彼ほど独特のスタイルを築いたプレイヤーは後には存在していない。
ほーじんのアイデアにより、
ギターはダビングもなし。
定位はドラムが真ん中、ベースが左、ギターが右。
ギターソロになったら当然バッキングギターはなし。
ドラムはツーバス、ベースはチョッパー弾きまくり。
16分の嵐、音数の洪水・・・
「ギター要らんやん・・・」
ジェットフィンガー横関がちょっと困惑・・・
ベースがバスドラよりアタックが強いので、
当然ながらドラムとケンカする。
ギターが負けじと弾きまくれば当然ながら音がぶつかる。
そうなると上に歌を乗せたところで全てが歌とケンカする。
そうかぁ・・・これが初期の爆風サウンドやったのかぁ・・・
ワシの恋女房とも言うべきバーベQ和佐田というプレイヤーは、
その人間性が表れているかのごとく、
音に包容力があり、ドラムを包み込んでくれる。
やはりほーじんのこのサウンドは彼の火の玉のような性格から来ているのであろう。
「音」とはすなわち「生き様」である。
おそるべしは、
彼は50も近いというのにその生き様に微塵たりともゆらぎがないということである。
レコーディング終って一緒に爆風銃のビデオを見た。
末吉22歳、ほーじん21歳の時の映像である。
「二十歳そこそこでこの演奏やってるんですかぁ・・・」
ジェットフィンガー横関からため息がもれる。
そう、ワシら基本的にあの頃から上手くなってない・・・
思えば昔はそんなバンドがうじゃうじゃいた。
いつからこの国の音楽界はヘタクソばっかりになってしまったんじゃ?・・・
江川ほーじん、おそるべし!
死ぬまでこの生き様を貫いたら君はこの国の国宝になれるであろう。
いや、国が認めんでもワシは君を人間国宝に認定するぞ!