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2019年5月10日

今や中国の著作権ビジネスは日本より進んでいる?!

中国の音楽界の仕組みを知っている日本人は少ないだろうと思うが、
私は30年のこちらでの仕事や付き合いの中で、日本人としては一番よく知っている日本人ミュージシャンであると自負している。

その私が先日はちょっと目からウロコのような状態だったのでその話をブログに書きたいと思う。

中国の進歩の速度は目覚しい。
ちょっと時間が空くとすぐに「浦島太郎」になってしまったりするが、
先日の私がちょっとそんな感じだったのだ・・・


まず基本をおさらいしておこう。

私の本にも書いたが、日本の音楽ビジネスが、
「コンサートツアーを赤字で廻っても、それでアルバムを売って権利商売で利益を得る」
というビジネスモデルで例えられるとすると、中国は全くその「真反対」である!!(あった?)

中国では「音楽は名刺と同じ」、歌手は自分で金を出しても立派な「名刺」を作り、
それが立派であればあるほど自分の「営業ギャラ」が上がるという、
「レコードはプロモーション、コンサートで儲ける」という「真逆」のビジネスモデルである。
(いやこれこそ「あった」というべきか・・・)


ちなみに有名歌手になると一本のギャラが日本円で1千万円を超えると言われていて、
私の知り合いの歌手はそれを年に300本以上こなしていると聞く。

まあそれぐらいの歌手になると、事務所と歌手の取り分は2:8。
日本のように、「アーティストは権利を全部事務所に譲り渡して給料をもらう」というシステムと比べて、歌手がどれだけ金持ちであるかがわかるだろう。

ちなみにその歌手は数年前に東京のベイエリアに高級マンションを買った。
支払いはもちろん「即金」である。


ではどこからそんな高いギャラが捻出出来るのかと言うことを説明しとこう。

まず彼らが出演しているイベントの多くは放送局主催(もしくは協賛等)の歌謡オムニバスイベント。
そこにコンサートの目玉として出演して2曲ほどヒット曲を歌う。

今は禁止になったが、昔は口パクだったりして、
ということは、彼らは自分のレコードに合わせて口パクで10分間笑顔を振りまいているだけで一千万単位のギャラをもらってたわけである。


ではそのギャラはどこから捻出する?

日本と違って、中国には放送局が400以上あって、
放送局主催とかだと、その放映権を当然その放送局が所有する。

全国のテレビ局はいつもソフト不足で、再放送などを繰り返したり・・・
そう、よそのテレビ局から番組を買って流したりしている。

つまり、大金をはたいてイベントをやるという目的のひとつには、
その主催番組を400以上ある他の放送局に売るというのは大きな目的である。

売るためには看板歌手が必要なので、視聴率を取れる有名歌手は必然的に一番高いギャラを貰えるというわけだ。


それだけではない。
イベントなのだから客を集めなければならない。
そのために何万人も集められる動員力の歌手が必要であるというのもある。

何万人も集まって、その映像が400の放送局全部で流れるとすると、
必然的にステージの後ろや至る所にあるところに企業の名前を入れたり、
いわゆる「広告収入」は桁違いに高くなる。

聞くところによると、サッカーというスポーツは中国は弱いのに、
自国が出場していない世界大会とかの「広告」は、今では中国企業ばかりであると言う(笑)。

そういう話を聞くにつれ、この「広告」のシステムが、現在では世界的に機能しているのだと実感する。

当然ながらそのチームが世界大会に出場したとすると、そのチームの広告収入はとてつもなく莫大になる。
これに例えると看板歌手のギャラがどうして高いのかが理解しやすくなるだろう・・・

だから歌手にとって「レコード」など「名刺」と同じ、
その「営業ギャラ」こそが一番大きな収入なので、
「名刺」なんかいくらでもタダで配ってもいいよ・・・

・・・というのが今までの私の認識であった。
(注:その現実は今もなくなったわけではない)


さてここまでは「今は昔」の話・・・
それが今はその「名刺」がお金になるよ、
つまり、中国にはもうちゃんと「著作権ビジネス」があるよというお話・・・

先日、中国の業界人の重鎮で古い友人であるLaoLuanと飲みながら、
前々から感じてた素朴な疑問をぶつけてみたところから話は始まる。

先日私がレコーディングした歌手は、彼の会社の「所属」なのであるが、
「じゃあどこで儲けてんの?」
という話をしたのである。

新人なんだから当然有名歌手のように高いギャラでイベントに呼ばれることもない。
「営業ギャラ」自体がないような存在なのであるから、前述のように「音楽は名刺、コンサートで儲ける」はあり得ない。

それなのに、先日のレコーディングように事務所がお金を出して、私やその他スタジオミュージシャンをブッキング、
またその高級なレコーディングスタジオの料金までを事務所が払っている・・・

「そんなにお金使ってどこで元取ってんの?」
ということである。

「投資だよ。今はまだまだ回収出来ないけど、1曲当たれば全部回収出来る」

!(◎_◎;)・・・それって楽曲の権利?・・・って一体どこから回収すんの?

何せ、往年のカセットテープの時代、
「一応印税はあるんだけどねぇ・・・工場で何本以上製造したら、最初のお金の他に一本いくら支払いますって契約なんだけど・・・その海賊版がその工場自体でプレスされてたりするからどうしようもないんだよ(笑)」
などと言われたりしていた・・・

そしてCDの時代、
「発売日になるとねぇ・・・やっぱ海賊版が気になるんだよ。ひどい時にはどっかからデータが横流しされて正規版より先に海賊版が発売されてたりする(笑)・・・でもねぇ、海賊版が作られてないって状態だったらそれはそれでこのCDは売れないってことでそれも困る(笑)」
などと言われてたりした・・・

そして今はネットの時代!!

ちなみに日本は映像メディアがDVDの時代になっても、VHSだベータ(懐かしい)だのの「ビデオテープ」がそれはそれは長く長く流通していた。
(今もされてる?)

ひょっとしたらそれは国や日本国民がビデオ屋さんとかを守ろうとしているブレーキをかけているのかも知れないが、
中国なんてDVDが出て来た瞬間にビデオテープなんか一瞬にして消え去った。

そしてネットの時代になり、レコード屋(昔は中国では本屋でカセットが売られてたなぁ・・・)とか何軒潰れようが誰も全く気にしない。

国の体制は社会主義、だけど経済は資本主義、それが「中国特色の社会主義」。
その経済のシステムである「資本主義」は、新しいものに対応出来ないヤツらは没落していって当たり前!!それが「生き馬の目を抜く」資本主義なのである。


さてネットの時代・・・と言ってもまだまだ配信だけではなくCDも生き残っているが、
カセットテープの時代と一番大きく違うのは「デジタル刻印」である。
(これはネット配信もCD販売も同じ)

ちなみに私は自己のJazzバンド「おすし」のアルバム「いただきます」の中国での発売を申請している。
その時に色んな「刻印」を要求される。

楽曲ごとのISRCは日本にもあるのだが、「IFPI証書」って何?・・・
みたいなどったんばったんで学習してゆく・・・

まあISRCは楽曲にデジタル刻印されている楽曲ごとの番号だが、
CDに物理刻印されているIFPIというものも含めて、その他色々申請せねばならない。

まあそれがなくてもCDは出せる。
しかし、ライブ会場で手売りすることは出来るけど、正式に発売したり配信でダウンロード販売したりは出来ないよ、と・・・

つまり、ライブ会場で細々と手売りするならいいけど、
発売量の大きなちゃんとした売り方をしている全てのCDや楽曲には「全てこの刻印がされている」ということである。

そう、だから今の時代、使われた曲やCDはデジタル追跡して調べられるのだと・・・!(◎_◎;)


ではそれを誰が調べて誰が徴収してどのようにして回収してくれるのか・・・

・・・と、このように考えてしまうところがまず「日本的」(笑)、
古き良き(?)時代から長くJASRACさんとかの恩恵に預かっていてぬるま湯にずーっと浸かっていたからこのような発想しか出来なくなる・・・

「著作者の皆さんが、ご自身で使用者を調べて徴収するのは手間でしょ?だからJASRACがそれを代わって徴収してあげましょう」
その代わり
「権利は完全に譲渡して下さい。自分の曲でも勝手に使ったら告訴しますよ」
・・・とこれが日本のシステム。

流通するものほぼ全てにデジタル刻印がされてて、ネットさえあればそれを誰でも追跡出来る時代に何それ?・・・(笑)

ちなみに飲みながら私が一億円損した話とかの話をしてたら、
「昔はね、でも今ではあり得ないね。もしあったら連絡して。うちの弁護士紹介するから」

・・・そう、JASRACの代わりをするのは「弁護士」!!
「著作権侵害されてるな」という事件があったら、弁護士が「仕事」としてその金を回収して来る。

・・・と言っても別に告訴するとかではなかろう。
「代理人」として内容証明を送りつければ事足りる。
悪あがきして告訴でもされたらもっと払わなければならなくなるのだ。

・・・ってか将来そんなめんどくさいことになるなら最初に払っときましょうよ!!
・・・そう考える方が当たり前。

「著作権料払わんかい!!」とエグい裁判ばっかやり続けている日本なんかより、よっぽど「民度が高い」と言えはしないか?(笑)
(但し、そのシステムを支えているのは、例えて言うと「人民ひとりひとりにもデジタル刻印されている」みたいなこの国の監視システムがあるからであろうことは想像に難くない)


また、日本にはアメリカなんかと違ってフェアユースという物の考え方がない。

例えば布衣の楽曲を誰かがカバーして演奏したとする。
でも布衣自身が「こりゃ宣伝のためにもやって欲しいよねぇ」と思えばそれでいいが、
日本では著作者がどう考えようがJASRACが否応なしに徴収しに行く。

ちょっと前に日本の有名バンドが
「結婚式でうちの楽曲は無償で使用していいよ」
と発表して波紋を呼んだが、
ファンがそれを見て「著作権料払わなくていいんだ」と思って実際に結婚式で使ったとすると、それがJASRAC管理楽曲だったらJASRACはそれを容赦なく徴収しに行く。

そして私との裁判で主張したのと同じように胸を張ってこう言うだろう。

「これはお前らの曲じゃない!!うちに譲渡してるんだからうちの曲だ!!」

なんて「野蛮」な国だと思わざるを得ない。
中国では作者がそうして欲しいと言えばそれで通る!!
弁護士に回収しに行かせなければそれでいいのだから・・・


ちなみにアメリカのバンドは弁護士をマネージャーにしたりすると聞く。
イベント出演における金銭トラブルがないように契約書を作成したり、
また万が一トラブルがあったら決して取りっぱぐれないように取りに行くということらしい。
プロモーションはプロモーションで別のプロモーション会社に発注するらしい。

日本のように、アーティストが全ての権利を所属事務所に譲渡して、その代償として給料を貰って「サラリーマン」になるのとは根本的に違う。

著作権においても、
「日本:全ての権利をJASRAC等に譲渡して、そこから手数料引いて分配をもらう」
のと、
「中国:お金取って欲しい時に弁護士雇って取って貰って手数料を弁護士に払う」
のとの違いである。


さて、前述のLaoLuanの事務所は、この「取りっぱぐれがない」という現実を見て、こうして多額の投資(しかも莫大な額やと思う)をしているのである。
取りっぱぐれる可能性が高いなら、当然そんなビジネスはやらない・・・

まあ想像だが、こうしてこの新人女性歌手に投資してどんどん曲を作ってEP(シングル)としてタダでネット配信して、ちょっとでも名声が上がって来て、ここぞという時に弟のLuanShuが手がける映画音楽(それが必ず大きな映画である)のテーマソングなどが決まって、まあそれが新しく書き下ろしでもいい、その曲がヒットして金を生むだけでなく、今までこうして投資して作って来た全ての楽曲がその瞬間から全部金を生むようになる。
こんな感じ

つまりは「権利商売」!(◎_◎;)

「一曲ヒットしたら全部元が取れる」
というのはあながち誇張ではないと私は感じる・・・


ちなみに、中国ではどうやら「著作権」と「原盤権」が一緒になっているというニュアンスを感じる。

楽曲を作った彼女と事務所の取り分は現状では半々であると言う。
日本の音楽出版社が最初は作家と半々で契約するのと同じであるが、
それは「楽曲はお前のもの、原盤は金を出したうちのもの」みたいなものではないかと想像する。

しかし日本では一番最初に金を徴収するJASRACの手数料が引かれる。
CMの場合は何もせずに25%、つまり1千万のCM料が許諾を受けて出版社に流すだけで750万に減るのだ。
Runnnerの出版社がCMの印税だけはJASRACを外すというのも頷ける。

しかし中国ではその1千万が丸々入る。
もし万が一ばっくれられて入らなかったとしたら、弁護士に250万払ってそれを回収して貰ったとしたとしても、それでも日本と同じ収入である。

ちなみに日本でのJASRACのように権利を全部弁護士に譲渡してる訳ではないので、
自分で使うのももちろん自由、チャリティーで使うのも自由、要は「取って来て欲しいものだけを依頼」すればそれでいい。

でもまあこれほどシステマライズされた時代に無許可でCMに使うアホはおらんわのう・・・(笑)
使いたかったら、後々大きなトラブルになって莫大な額を取られるより最初に払っておいた方がよい(そりゃそうだ・・・)。


ではどうやって最初に払う?・・・

これは今度は布衣LaoWuから聞いた話だが、
「もしこれがお前が作った曲だとするだろ?」
から始まって、
「それだったらこれはお前の曲だと注册(ZhuCe)されてるから」

!(◎_◎;)

注册(ZhuCe)・・・つまり「登録」

デジタル刻印には当然ながら作詞作曲家の情報も紐付けされているから、調べようと思ったらすぐに調べられる。
つまり国家のデータベースに全て情報があるから、JASRACみたいな組織は必要ないのである!(◎_◎;)

ちなみに「おすし」の「いただきます」の申請の時にも作曲者名を申請しているので、
進藤くんの曲は調べたら(どうやって調べるかわからんが)ちゃんと「進藤陽悟」と出る(はず)。

ではその曲を使いたい場合はどうやって進藤くんに辿り着く?
・・・それは申請とまるで逆のルートを辿ればよい。

レコード会社(どこになるか知らんが)→発売元(布衣の会社)→布衣のマネージャー→ワシ(申請者)→進藤くん

まあこれは日本でも同じ、国家のデータベースがJASRACのデータベースとなるだけで、バカ高い手数料を取られて同じようなルート(日本の場合は出版社経由)で私をすっ飛ばして進藤くんに行く。


さて最後にあとひとつ、ダウンロード配信に関しても日本と全く違うシステムが存在するのでそれについて書きたいと思う。

まず最初に、YouTubeとかも同じだが、無料で音楽や映像を配信する会社の「収入」というのはやはり「広告料」であろう。

YouTubeとかにも広告が流れたりするが、中国ではヒドいところになると1分以上広告を見させられるのだからたまらない(>_<)

「広告イヤでしたら会員になって下さい。そしたら広告消しますので」
まあ日本でもよく見るシステムだろうが、中国のこの長ったらしい広告を見たらみんな会員になって消すだろう・・・(笑)

この会員料というのは一見非常に安く見えるが、ひとりひとりは安くても何億人も集まれば相当な収益になる。
そして企業にとって助かるのは「毎月必ず安定した収入を生む」・・・

例えひと月に100円の会員料であっても1億人が登録すれば月間100億円の定期収入なのだ!(◎_◎;)
(参考資料:中国のネット人口7億人

まずはこの莫大な「収益」というのを頭に置いて読んで頂きたい。


いつぞやネットで「中国の音楽ダウンロードのほとんどは正規版である」みたいな記事が出て物議を醸していたが、私はそれは本当だと思う。

現実、中国ではQQ、网易云など多くの音楽配信を行う会社があるが、
どれも中国の大手企業であり、ここが違法ダウンロードなど扱えるはずがない。

昔とは違う。
昔は「大手=国とがっつり=違法し放題」みたいな流れがあったが、
それも習近平政権になっての「汚職追放キャンペーン(という名の粛清?)」の流れでどんどん難しくなっている。

人民もわざわざウィルス満載のそんなアブナいサイトに行って違法ダウンロードしなくても、今では合法にいくらでも無料ダウンロード出来る。
その合法ダウンロードを経済的に支えているのが「広告料」であることは容易に想像出来るだろう。

「ほらやっぱダウンロードは無料だから商売にはならないじゃん」
などと言ってるとまた中国人からバカにされますぞ!!
次のビジネスモデル・・・


これは布衣から聞いた話・・・

まるっきりのド新人だとまず曲を無料で配信する。
前述の新人女性歌手などもそうであるが、
売りたくても誰もド新人の名前も曲も知らないんだから、
まずは無料だろうが何だろうが聞いてもらわなければ始まらない。

ところが布衣のように、アンダーグラウンドとは言え、どの地方都市に行っても数百、大都市だとヘタしたら1000人近く動員するバンドになったらわけが違う。
現在どの大手サイトに行っても必ず布衣の楽曲は全部ある。

次のステップは「専属契約」・・・!(◎_◎;)

大手のうちひとつ選んで、
「次のアルバムはあんたんとこからだけ配信しますんでお金下さい」

!(◎_◎;)・・・そんなシステムがあるのか?!!

これはもう「著作権」というよりは「モノを売り買いして儲ける商売」と同じ理論である。
「この音楽をうちが独占したらどのぐらいうちの得になるか」
というところで「値段」が決まる。

超有名歌手の作品を独占して、「うちでしか聞けない」となると、必然的に他のサイトよりも人気サイトになるわけだし、そうすれば広告料もねずみ算的に跳ね上がる。

当然ながら有名歌手の方が布衣なんかよりも金は高い。
日本のように「売れてる人も売れてない人も同じ著作権料」というのとは違う、
「金持ちはより金持ちになる」という純粋な「資本主義」のシステムがここにもある。

それぐらいの有名歌手になると、更に「会員限定配信」とかにするらしい。
そうすれば会員数が劇的に増えて、毎月サイトに落ちる金が莫大になる。

次には更に「無料」ではなく「有料配信」!!
会員様はその値段が安くなります!(◎_◎;)

日本人には想像出来ないビジネスモデルがここにある・・・


昔からこちらでバックバンドの仕事をする時に、
「演奏曲目はこれですんで」
で音源など送られて来ない。
「ネットにいくらでもあるだろ、自分でDLして聞いとけ」
である。

その先にこんな「ビジネス」があったなど私なんかも想像だにしてなかった(>_<)

私も日本に自分の音楽の音楽をDL配信しているサイトを持っている。
ファンキー末吉楽曲配信サイト

サイトを開いてみて頂ければわかるが、
アメリカの会社AppleのiTunesを始めとして色んなダウンロードサイトがひしめいているけれども、そのほとんどが外国の会社である。

中国は違うのだ!!
ほぼ全部国内の会社でそのシェアを競い合っている!(◎_◎;)

日本で「レコチョク」と「AWA」がシェアのほとんどで、Appleも含め後のシェアはほとんどありません・・・なんてことが起こり得るか?

だからアーティストも「レコチョク」が「次のアルバムはうちで独占で配信させて下さいよ〜お金払いますから」と言ったって契約するはずがない。
シェアがないんだからアーティストにとってそれでは「損」になる。

だからこのビジネスモデルは現状の日本ではあり得ない。

でも中国では最大手のQQがそれを言うと、どんなバンドも喜んで契約する。
他のシェアを全部潰したって残るシェアが大きいから・・・


ちなみに「じゃあiTunesとかはどうなの?」と質問してみたら、
「ああいう外国のサイトは別」
と言うので、試しに布衣の一番新しいアルバムをうちのサイトから販売してみることにした。

こちら

これが中国のダウンロードビジネスにどのように影響するかちょっと実験してみようと思う・・・

こんな国で活躍しているアンダーグラウンド(と言ってももうかなりのビッグバンドになって来ているが)の音楽を日本の方々もぜひ聞いてみて頂きたい。
(全曲私のアレンジ、私もドラムとプロデューサーとして参加してます)


最後に「あとがき」として・・・

中国から見たらむっちゃ古い時代遅れのシステムに今だに縛られ続けている日本の方々にはちょっとびっくりするレポートだったかも知れないが、
「・・・だと思う」とかレポートだったら無責任だろ!!とか言わないで欲しい。

私はレポーターでもジャーナリストでも何でもない。
このレポートを配信してお金を儲けている「プロ」でもない。

私はこの国で何十年も音楽をやって糧を得ている「音楽家」である。

同じく日本でも何十年もやって来たから日本の音楽システムもかなり理解している。
でも中国で何十年も音楽をやって生きて来た日本人は私だけである。

その私が「経験」してわかったこと、それはまだまだこの国の音楽ビジネスの氷山の一角かも知れないが、それでも日本とは「全然違う」ことに間違いはない!!

出来れば日本のジャーナリスト達も、私の中国語レベルではないちゃんとした通訳を雇って、ちゃんとこのビジネスモデルを「しっかりと」取材することをお勧めしたい。

また、頭の固い日本の音楽業界の方々も、是非「心を開いて」このビジネスモデルを研究してもらいたい。

新しいものを取り入れられない、古い体制から変われない、そんな輩は淘汰されて没落してゆくのが「生き馬の目を抜く資本主義」なのだから・・・

日本が没落しないために・・・

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