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2013年8月 6日

ドラムの基礎練習は中国語の単語学習のようなものだ

中国で地方地方のドラムの先生方と飲むにつれ、必ず聞かれる言葉が
「ファンキーさんは一日どのぐらい練習してるんですか」
という言葉である。

これには答えるのが非常に難しい・・・

基礎練習などJazzを始めた頃から20年近くやった覚えがない・・・
それからは数年前にレガートのコツを掴んでからたまに楽屋でトコトコやるぐらいである・・・

「いや〜・・・
この2ヶ月は毎日なんかしらライブやレコーディングでドラムを叩いてたから、
まあ言うならばそれが一番の練習ですよ」
と言うとそれがまたあらぬ誤解へと発展する。

「練習は嫌いでライブは好きなんですね」

いや、それはその通りなのだが、それだけ言われたのでは身も蓋もない(笑)
そんな時にはこの例えを出せば一番わかりやすいようだ。

「私の中国語は決してうまくないでしょ?」

まあこれに正直にうんと言えない中国人はいない。
学校に通ったこともなく、教育も受けずに全くの独学でここまで喋っているのだ。

「通訳の人って凄いですよねぇ、私の知っている単語の数十倍は知ってるし、
何よりも発音が私なんかと違ってと全くあなた達と同じぐらいちゃんとしている・・・」

うんうんと頷く中国人たち・・・ワシは続ける・・・

「でもね、あなた方は今このヘタな中国語の話をみんな食い入るように聞いている。
これが流暢な中国語を話す通訳が何か話してても今ほど熱心には聞かないでしょ。
音楽もこれと同じです。
ドラムのテクニックは例えて言うと中国語の単語数と同じ。
私は少ないテクニックでも心からあなた達に伝えたいことがある。
それがない通訳の人がどれだけ流暢な中国語を喋っても誰も耳を傾けない。
音楽で一番大切なのは『伝えたいこと』なのです。
それを伝えるために単語数が必要になって来るというだけの話なのです」

これでだいたいの中国人は大きく納得する。
なにせ実際このヘタな中国語の話を食い入るように聞いていたのだから(笑)


ところが中国人よりも日本人の方が始末に負えないかも知れない。
インタビューでこんな話をしたら
「僕はヘタなドラムでも人の心を動かすようなドラムを叩きたいと思います」
などと書かれて憤慨したことがある。

ワシのドラムがヘタか?!!!!(怒)

全く日本のインタビュアーにはアホが多くてイヤになる・・・(笑)

ワシは音楽をずーっと独学でやって来たので
それがコンプレックスになって、逆に音楽理論から何から全部自分で勉強した。
その辺の音楽理論も知らないアレンジャーよりは数倍知識(単語数)は多いはずである。

ところが単語数を全部覚えようとするとこれは無限にあって実質不可能なので、
ルーディメント系は実際よく使うものから習得して来た。

実のところ「ふたつ打ち」は弱い(これホント)。

だってロックやっててそんな姑息な技やったって聞こえへんのやも〜ん(笑)

だからワシのフレーズのほとんどは「フラム」だの「ディロル」だの
(実のところようわからんが)
何とかひとつ打ちを組み合わせて自分なりのフレーズにしている。

そうでなければロックの爆音の中ではフレーズが「立たない」のだから仕方がない。
「ふたつ打ち」が弱くて苦労したのはJazzをやり始めてからである。

「歴史」が違うのである・・・人生は短く、習得すべきものは山のように多い・・・

世の中には運のいい人悪い人、お金持ちの人貧乏な人、
それぞれの人生は決して平等ではないけれども、
神様は平等に全ての人に一日の時間を24時間しか与えていない。

それをどう使うかは「自由」だし、
どう使ったかこそがそれぞれの人の「人生」となる。

ドラムというものは、いや「人間」というものは決してまん丸なものではない。
金平糖のように尖ったり凹んだりしているものである。

ある人はその凹んでいる部分を持ち上げようとするが、
そうすると人は一生そのコンプレックスとだけ戦わねばならない。

もちろんその戦いから一生逃れることは出来ないのだが、
またある人はその尖っている部分をもっと伸ばそうとする。

要はで〜っかい金平糖になりたいか小さなまん丸になりたいかである。

「伝えたいもの」がない人達はとりあえず練習をしようとする。
(いや、それも非常に大事なことのだが)

中国語を習得したいから辞書を1ページ目から最後まで単語を全部覚えてゆくようなもんである。
(いや、それで全部覚えたらもの凄いことなのであるが)

いくら単語をたくさん覚えたって「伝えたい」ものがなければただの「翻訳機械」を越えられない。

中国語がろくに喋れないのにワシは単身この国に乗り込んだ。
使えるほんの一握りの武器(単語)でロッカー達と毎日酒を飲んだ。

戦う前に「絶対に負けない」ように全ての防御を習得してから戦いに行く人もいるだろう。
でもワシはとりあえず「戦場」に出た。

力不足で討たれて死ぬのならそれは自分が「悪い」のである。

Jazzをやり始めた頃、生まれ故郷の香川県でJazzのライブを組んでもらった。

「Jazz屋のオヤジ」という言葉があるぐらい、
好きなJazzで自分の城を作り上げた人は頑固者が多い。

そこのマスターはワシがドラムを叩いてる最中に、
「こらドラム!!やかましい!!ピアノが聞こえんやないか!!」
と怒鳴った。

その後は萎縮してろくなドラムが叩けない。
持ってる武器(ルーディメント)がロックのしかないのだから戦ったって勝てるわけないのである。

ライブ終了後はワシの首根っこを捕まえて全ての客のテーブルに連れて行って、
それぞれの客全員にこう言った。

「おい、こいつのドラムはどうやった?正直に言え!!」

全てのテーブルを廻った後にマスターはワシに
「うちの店は最高のJazzしか流さんのじゃ!!出直して来い!!」

その日は男泣きに泣いた。

勝つ戦いばかりではない、負けることだってある。
でも幸い致命傷にはならなかったから命がけで足りない技を習得してまた戦場へ向かう。

傷つきながらも幸い死ぬことはなかっただけの話で、
「ライブが一番の練習になる」というのはこういう意味である。

正当に武術を習得している人から見たらワシの武術なんて無茶苦茶なもんである。
でも最低限「死なない」程度の技は持っている。

命を守るためには最低の武器(基本)は必要なのである。
中国語を話したかったら最低の単語数が必要なのと同じように・・・

ドラムを叩いてメトロノームと完全に同期するなんて、
ドラマーとして仕事をするんだったら絶対に出来なければならない技。

初見で譜面読んでどんな変拍子であろうが即座にそれを叩くなんて、
セッションミュージシャンとして仕事をするんだったら絶対に出来なければならない技。

それが出来なかったら「戦場」に行けないだけの話である。
なくて行ったら討ち死にしておしまいである。

金平糖がどれだけデコボコでも凹んでいるところを討たれたら死ぬのだからその「まる」は必然的に大きくもなる。

いろんな技術的な質問をして来る中国のドラマー達にも日本のドラマー達にも、
答える言葉はいつもこれである。

「お前が今考えるべきことはそれではない!!」

では何なのか・・・それを考えることが「人生」であり「音楽」なのだ。

全世界のドラマー諸君!!
戦場に出ることもなく武器の磨き方だけを考えてるヤツは討ち死にするぞ〜!!
頑張るのぢゃ!!

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