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2011年1月12日

新年会(LuanShuのバースデーパーティー)

「ファンキーが北京にいるのか?」ということで
「11日夜に乗馬クラブに集合!!」というメールが届く。

空港の近くの辺鄙なところにある大金持ち相手の乗馬クラブ。
だいたい北京は金持ちになるほど、
または貧乏人になるほど辺鄙なところに移り住むが、
うちの院子なんかよりもっと辺鄙なんだから金持ちの度合いももの凄い。

PertyHouse.JPG

こんな豪勢な建物が広大な敷地に何個もあるのだ。
馬を走らせるトラックもあれば体育館のような馬舎もある。

中に入ってみればロビーに池がある。

PertyLobby.JPG

専属のコックが派遣され、

PertySheff.jpg

ケータリングがずらりと並ぶ。

PertyCataring.JPG

LuanShuは昔から乗馬クラブを持っていたがこれほどではなかった。
うちの母と親戚が初めて北京に来て、
それではここで天ぷらを作りましょうと言った時、
あとで話してくれたところによると彼らは金がなく、
あんなにたくさんの天ぷら油が買えないのでお隣に借りに行ったということである。

そんな昔の乗馬クラブにひとりのロシア人がいた。
名をBaNaと言い、ワシのヘタクソな中国語を一生懸命聞いてくれた。
後に乗馬クラブを閉めることになり、
国に帰ったのか音沙汰聞かなかった彼がそこにいた。

PertyWithBaNa.JPG

ワシは小躍りして抱きついた。
昔からオッサン顔だったので20年たってもまるで変わっていない。
まるでタイムスリップしたかのようにあの頃のままのBaNaがそこにいた。

昔話に花が咲く。
ホットワインをしこたま飲んだ。

ホットワインは趙明義の昔の彼女だったドイツ人、
アンディーが初めて中国に伝えて乗馬クラブでみんなで飲んだ。
みんな彼女のことを大好きで、彼にはこいつしかいないと思ってたのに、
彼はあんまり美人でない彼女と別れて、
後にはキャバレー(売春あり)を何軒も経営し、
「俺は嫁はいないが200人のお姉ちゃんといつでもセックス出来る」
という人間になった。

「みんな偉くなっちゃって変わっちゃったね」
とワシは言う。

「人は変わらなければ生きてゆけないんだよ」
とBaNaは言う。

みんな貧乏で、安酒飲んでロックと夢と、
そんなアホな話ばかりしてたあの頃の友達はみんな変わってしまって、
今は会っても車の話と家の話、女の話と商売の話、
世知辛い話ばっかで何も面白くない。

「あの時代はもう帰って来ないんだ」
とBaNaは言うけど、
ワシは何とかかろうじて生息している貧乏なアンダーグランドバンドと一緒に暮らしている。

泣いたり笑ったりふたりでいろんな話をしているうちに、
ふと会場の片隅で居場所もなくひとりでぽつんと座っている李漠(LiMo)を見つけた。

「よっ!!一夜にしてスターになった気分はどうだい!!」
さっそく呼びつけてからかってみる。
しどろもどろにジョークを返す彼女を見てワシは全部理解した。

「周りが突然あまりにも変わってしまって、自分の居場所がなくって困ってるんだろ」

先日の焼き肉にも顔を出さなかった。
「彼女どうして来ないんだ?」
とみんな言ってたが、彼女の今日の表情が全てを物語っている。

「俺が昔スターだった話、知ってるか?
このBaNaと知り合った頃、日本ではちょうど今のお前みたいな感じだった。
バンドが好きでドラムが上手くなりたいだけの人間がある日スターになっちまって、
居場所がなくって中国に逃げて来た。
でもなあ、今でこそわかる。
スターなんて砂で出来た城みたいなもんだ。
それをみんながむしゃらに守って生きている。
場違いなテレビとか毎日駆り出されるだろ?
右見ても左見ても大スターばかり。
俺もあの頃は"こんなスター達の中で何で俺がいるんだ"と思ってた。
でもそのスター達だって逆に
"すっげー!!ロックスターが今隣にいる"
とか思ってビビってんだ。
そんなもんさ」

事実この日の李漠(LiMo)の周りは大スターばかり。
ワシは彼らがペーペーの頃から一緒だから何も思わないが、
さすがに初めてここに放り込まれたらそれはビビってこうなるのもわかる。

「確かにお前はずーっとアンダーグランドの人間だった。
金にもならないロックを歌っているバンドのボーカルだ。
そして今もしょせんはそうなんだ。
そのことにコンプレックスを持ってたってしかたない。
むしろそのことに胸を張れ!!誇りに思え!!」

中国の芸能界の歴史の中でも、
若くもない、美人でもない、ただロックが好きで歌がうまいだけの人間が、
ある日を境にに突然大スターになるなんてことはなかなかない。

「お前は俺たちと一緒なところで生きて来た人間だ。
それが何かの運命でここに来た。
日本で俺がそうなった時は俺はそれに背を向けて逃げて来た。
でもお前は逃げずに頑張るんだ。
お前が頑張ればアンダーグランドの人間みんなが幸せになれる」

頃は数ヶ月前、誰も彼女がこんなになるとは夢にも思ってなかった頃、
ワシは彼女を呼び出して説教をした。

「お前な、そうやって今までやって来たメンバーをないがしろにしてると、
お前が失敗した時はいい、万が一大成功でもしてみろ、
みんな表面でいい顔して心の中で軽蔑する、
お前はそんな人間になりたいのか?!!」

ワシだって彼女がその後こんなことになるとは夢にも思ってなかった。
しかしこれも運命である。

間に合った!!

彼女は既にバンドメンバーに電話をして、
今後1年の自分のギャラをみんなで分けたいと申し出ている。

ほんと、間に合ったのである。
今日はベースの韓陽と会ったが、
みんな彼女の成功を祝福している。

このまま彼女が一本何十万元の歌手になっても、
自分のところにその4分の1が入るなんて思ってない。
要はその「気持ち」が嬉しいのだ。

「お前はな、いつまでたっても俺たちと一緒なところにいる。
お前が生きて来たところに胸を張れ!!
そこには奴らがいて俺がいる。
お前はそこにもいてここにもいる、そんな数少ない人間のひとりなんだ!!」

セッション大会が始まり、
今までどこに言っても隠れるように隅っこで隠れていた彼女も、
いつの間にか大スター達のマイクを奪ってハナモゲラで歌を歌う。
スター達だってしょせんは一皮向けばワシと同じアホばかりなのである。

「もう帰ります。今日はほんとに・・・初めて楽しかった・・・」

彼女はそう言って先に帰って行った。
これでもうしばらくはこの世界でも迷うことなく生きてゆくだろう。

またもし迷うことがあったらワシがいる。
一緒に頑張って来たバンドメンバーがいる。
「変わらなきゃ生きてゆけない」世の中でも、
ずーっと変われなくて不器用に生きている仲間もいるのだ。

頑張れ李漠(LiMo)!!アンダーグランドの星!!
俺たちはずーっとお前を見守っているぞ!!

PertyWithLiMo.jpg

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